2021年08月11日

お庭のお手入れを簡単に!初めての方も分かる園芸機器の種類を解説

by DCM 編集部

公開:2021.08.11 00:00 更新:2021.10.04 16:23

ご自宅のお庭のお手入れって地味に大変ですよね。
いつでもキレイな状態にしたいと思うと、定期的なお手入れはかかせません。

手でお手入れすることもできますが、体力と手間がかかってとにかく疲れる!
そんな時は思い切って機械に頼っちゃいましょう!
今回は初めて機械を使ってお庭のお手入れをする方に向けて、場所別の園芸機器について解説していきます。

お庭の3大お手入れ場所

今回は、よくあるお庭のお手入れとして「雑草を刈る」「芝生を刈る」「庭木・植木の剪定」の3つに分けて園芸機器の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

雑草を刈るには「草刈機(刈払機)」

広いお庭や庭木のある場所に生える、雑草。

硬い雑草から柔らかい雑草まで様々な種類がある雑草は、手作業で鎌や草刈はさみなどを使って刈ることもできますが、やはり機械の方が圧倒的に楽です!

雑草を刈りたいときは「草刈機(刈払機)」がおすすめです。

柄にグリップが付いたタイプもありますが、初心者の方は安定して持つことができるハンドルタイプがおすすめです。

特にU字ハンドルタイプだと両手を広げた状態で作業ができるので、よりハンドルの操作性が高くなり安心です。

草刈機(刈払機)を選ぶ際は「電動式」「充電式」「エンジン式」の3つの動力タイプから選ぶことができます。

電動式

コンセントに繋げた状態で作業ができるAC電源コードタイプの草刈機のメリットは音が静かな点と軽いので操作性が良い点!

充電式のように充電がなくなることを気にせずに作業できるので、初めて草刈機を使ってみる方でも余計な気を回さずに草刈りに集中することができます。

しかも、こちらのタイプは他のタイプと比較して価格が安いものが多いので、とりあえず使ってみたいという方も手軽に始めることができます。

ただし、デメリットとしてはコンセントがないところでは使えない、という点。

コンセントがないとそもそも動かないので、購入前に草を刈りたい場所の近くにコンセントがあるか、作業するエリアとコンセントの距離をチェックしておく必要があります。

また、作業中コードが気になってしまうかもしれません。

<こんな方におすすめ>

・住宅街など騒音を出さずに作業したい方

・電源コードが届く範囲で使う予定の方

・なるべく軽い重量のもので作業したい方

・なるべくお手頃な価格で始めたい方

充電式

充電式はコンセントに繋ぐ必要がないので、場所を選ばず使用できることが最大のメリット。

重さも電動式とそこまで変わらないので初めての方や力に自信がない方でも比較的簡単に扱えることができます。

家の周りの雑草を短時間で刈りたい時や、あまり広くない範囲の雑草を刈りたい方はこちらのタイプがおすすめです。

さらに、すでに同メーカーの電動工具を持っている場合はそのバッテリーが使える場合があるので、本体だけの購入で済む可能性があるのも充電式の魅力。

購入の際はぜひチェックしてみてください♪

デメリットとしては、充電式なのであまり長時間は使用できないという点。

さらに充電がなくなってくるとパワーが落ちてしまい一定のパワーで使えない場合もあります。

とはいえ、最近の充電式は進化しているのでそこまでパワーの落ちや使用時間を気にする必要はないかもしれません。

充電式には様々な機能や特長をもった商品が多いので、あれもこれもと欲しい条件を高くしてしまうと結果的にエンジン式と大して変わらない価格になってしまう可能性があります。

<こんな方におすすめ>

・場所を選ばず使いたい方

・狭い範囲の雑草を刈りたい方

・短時間でパパっと刈る予定の方

エンジン式

エンジン式はガソリンなどを燃料として稼働させるタイプですが、使用後のメンテナンスやガソリン代などの維持費など、様々な維持費・手間がかかるタイプなので、初めての方にとっては少し扱いにくくハードルが高めなタイプです。

さらに、エンジン式はエンジン音が大きく振動も激しいので、騒音トラブルを避けたい方や扱いに不安がある方にはおすすめできません。

ただし、エンジン式の優れているポイントは他のものと比較しても圧倒的なパワーの強さ!

硬さの違う雑草も短時間でガンガン刈ってくれるので、山間部などでの作業も楽に行うことができます。

<こんな方におすすめ>

・多くの雑草を短時間で刈りたい方

・30坪を超えるような広い面積で使用したい方

・山間部や畑などで使いたい方

芝生を刈るには「芝刈機」

ガラガラーっと音を立てながらローラー状の刃が芝を刈って、後ろの受け皿に刈った芝が入っていく…という昔ながらの芝刈機も、今や家庭用の電動タイプがあるのはご存知ですか?

切れ味のよい芝刈機を使うと、芝の成長度合いに合わせて芝刈りをすることで、よりふわふわとした密度の高い芝生を作ることができます。

ちなみに、芝が長く伸びてしまうと芝刈りの時に生長ポイントごと刈り取ってしまい、最悪の場合芝が枯れてしまう恐れがあるので、長く伸びる前にメンテナンスすることが大切です。

草刈機と名前が似ているからといって、どちらか一方を雑草にも芝生にも使うことはおすすめできません。

芝刈機は雑草用に作られていないので、芝を刈る時は芝刈機、雑草を刈る時は草刈機(刈払機)と、目的別に分けて使用した方がより効果的にかつ美しく刈ることができます。

芝刈機を選ぶ際は、「手動式」「電動式・充電式」「エンジン式」の動力タイプと、「ロータリー式」「リール式」「バリカン式」などの刃のタイプの2つの組み合わせで、用途や使いやすさに合わせて選んでいきましょう。

動力タイプ:手動式

昔からある手動タイプは価格の安さと静音性が特長です。

他のタイプに比べて音が静かなので、早朝に芝刈りをしたい人やご近所との騒音トラブルが気になる方はこちらがおすすめです。

また、電気を使わないためもちろん電気代もかからないという点もメリットのひとつです。

デメリットとしては、基本的に刃は交換式ではないため刃研ぎなどの定期的なメンテナンスが必要という点。

私も学生の頃はよく両親の手伝いとしてガラガラーっと草を刈っていましたが、メンテナンスを怠ると全然刈れなくなったという記憶があります。

また、広い範囲で作業する場合は重労働になる可能性があります。

<こんな方におすすめ>

・価格を抑えたい方

・狭い範囲で使用する予定の方

・なるべくうるさい音を立てずに作業したい方

動力タイプ:電動式・充電式

手動式に比べてとても楽に芝刈ができるのが電動式・充電式の特長。

充電式の場合は、充電するという手間は発生してしまいますが、作業中はコードがないので自由に動き回ることができます。

コンセントを必要とする電動式を選ぶ場合は、事前に使用したい場所にコンセントがあるかの確認が必要です。

電動式・充電式は手動式に比べて重たいものが多いので、重量が気になる方は軽量タイプを選びましょう。

<こんな方におすすめ>

・広い範囲の芝を効率よく刈りたい方

・楽に芝を刈りたい方

・コードを気にせず作業したい方

動力タイプ:エンジン式

エンジン式の芝刈機は主にプロ向けに作られた大型のものが多いですが、小型タイプを選べば家庭用としても使うことができます。

エンジン式の最大のメリットは圧倒的なパワーの強さです。

かなり広い範囲の芝生をお手入れしたい場合には一気に刈ることができるのでおすすめ。

ただし、エンジン式なので音が大きかったり、ガソリン代がかかったりとデメリットもあります。

<こんな方におすすめ>

・とにかく楽に芝刈りをしたい方

・とても広い面積の芝を刈りたい方

・使用後のメンテナンスなどが気にならない方

刃のタイプ:ロータリー式

ロータリー式は地面に対して水平に刃が回転することで芝を刈ることができるタイプです。

比較的長いタイプの芝もカットすることができます。

また刃の交換ができるものが多いので、メンテナンスが簡単なこともメリットのひとつ。

ただしリール式に比べると芝の切り口が粗くなり仕上がりがキレイではないので、気になる方はリール式の方がおすすめです。

<こんな方におすすめ>

・楽にガツガツ芝を刈りたい方

・メンテナンスが簡単なものが欲しい方

・高い頻度で芝刈りをするのが難しい方

刃のタイプ:リール式

リール式はらせん状の刃が回転してはさみのように固定された刃とすり合わせながら芝を刈っていくタイプです。

リール式はロータリー式と比較して芝へのダメージが少なく、仕上がりが美しいことが大きな特長です。

ただし、ロータリー式のように長い芝を刈るのは不得意なので、こまめに芝刈りを実施する必要があります。

また、定期的に刃同士のすり合わせ調整などのメンテナンスが必要になってくるのもリール式の特長です。

<こんな方におすすめ>

・仕上がりの美しい芝生にしておきたい方

・こまめに芝刈りを実施したい方

・定期的なメンテナンスが苦ではない方

刃のタイプ:バリカン式

バリカン式は、壁際や芝刈機が入りにくい狭い部分などに使えるコンパクトなタイプです。

先ほど紹介したロータリー式・リール式と併用して、最後の仕上げとして刈り残した部分に使うことができます。

小さな芝生であれば、これ1つでも十分。

ただし、ハンディタイプの場合は腰を屈めて作業をする必要があるので、腰を痛ませたくない方は柄のついた立ったままでも作業ができるタイプを選びましょう。

<こんな方におすすめ>

・芝生を生え際まできれいに刈り揃えたい方

・大型の刈払機では刈りきれない場所がある方

・狭いお庭の芝生に使いたい方

・コンパクトに収納したい方

庭木・植木の剪定には「ヘッジトリマー」

大きくなり過ぎた樹木を小さくしたり、枝先の不要な枝を落としたりと、庭木・植木には定期的なお手入れが必要です。

枝を切るなどお手入れをすることで、樹形を整え見た目をきれいに保つことができます。

さらに、枝と枝の間の風通しを良くしてあげることで、庭木が栄養を効率よく吸い上げたり、生長を促進したり、病害虫の繁殖を予防することにも繋がるので、ぜひ定期的に剪定してあげましょう。

庭木・植木の剪定には「ヘッジトリマー」がおすすめ。

ヘッジトリマーは植木バリカンとも呼ばれ、生垣の枝葉の刈り取りや形を整えるときにおすすめのアイテムです。

ヘッジトリマーは「電動式」「充電式」「エンジン式」から選ぶことができます。

また、刈込幅と呼ばれる一度に刈れる範囲が商品によって違うので、刈りたい場所の範囲や持ちやすさ、重さなどを考慮して自分に合ったヘッジトリマーを選びましょう。

高い場所の草木を刈りたい時などはハンドル部分(柄)が長いタイプを選ぶと楽に剪定することができます。

地面のキワに生えた草を刈りたいときも屈むことなく作業ができるので、腰が疲れにくいのもポイントです。

電動式

電動式はコンセントを使って稼働するタイプなので、一定のパワーで長時間使いたい時におすすめです。

事前に充電する必要がないので、使いたくなった時にすぐに使える点もメリットの1つです。

ただし、コンセントがない場所では使えないので、使用前に近くにコンセントがあるかを確認する必要があります。

<こんな方におすすめ>

・なるべく価格を抑えたい方

・なるべく軽いものを使いたい方

・狭い範囲で使用する予定の方

充電式

充電式のメリットはなりより好きな場所で作業ができる利便性です。

また、電動式のように作業中にコードを切らないように注意したりと気をつかう必要がないので、安心して作業に集中することができます。

また、マキタやリョービなどであれば1つのバッテリーで同シリーズの別の電動工具を使う事ができるので、他の電動工具をすでに持っている場合は、同じバッテリーで使えるヘッジトリマーがないかを確認してみると良いかもしれません。

デメリットとしては、充電をし忘れたら使えないという点と、充電がなくなる可能性があるので長時間連続して使用することができないという点です。

<こんな方におすすめ>

・場所を選ばず使いたい方

・コードを気にせず機動性にこだわりたい方

・1つのバッテリーで別の電動工具も使いたい方

エンジン式

エンジン式は圧倒的なパワーで長時間使えるのが最大のポイントです。

充電式とは違い、作業中に止まってしまってもガソリンなどの燃料を追加すればまた作業を再開することができます。

ただし、長時間連続使用は疲労が蓄積しやすくケガの元となってしまう可能性があるので、こまめに休憩を取りながら作業することが大切です。

エンジン式は使用後にオイルを抜くなどのメンテナンスが必要なこと、他のタイプと比べて重いので体力が必要なこと、音が大きくガソリンのニオイが気になることなどのデメリットもあります。

住宅地など、近所との騒音トラブルを避けたい場合はあまりおすすめできません。

初心者の方は、電動式か充電式を選びましょう。

<こんな方におすすめ>

・太い草木を苦労なく刈りたい方

・高いパワーで長時間使いたい方

・広い範囲の庭木や生垣をキレイにしたい方

最後に

いかがでしたでしょうか?

お庭のお手入れは面倒な作業も多いですが、スッキリとキレイになったお庭はとても気持ちが良いですよね。

手作業ではツライ作業も、機械の手を借りればラクに作業をすることができます。

初めての方は、エンジン式などの本格的な園芸機器ではなく充電式などコンパクトで持ちやすいものから使い始めてみましょう。

なお、作業をする際は安全のために保護ゴーグルやマスク、手袋などを使う事をお忘れなく♪

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