2020年12月11日

素材や部位による接着剤選びのポイント  5.発泡スチロールをつけたい!

by セメダイン株式会社

公開:2020.12.11 09:10 更新:2021.10.04 16:23

発泡スチロールを接着するときのポイント。

1.特長

■溶けやすいから要注意!

発泡スチロールは溶けやすいので、発泡スチロールを冒さないアルコール系の溶剤を使った接着剤や、無溶剤の接着剤を選ぶ必要があります。

瞬間接着剤も発泡スチロールをよく溶かしますので使用できません。

■空気や湿気を通さないから要注意!

発泡スチロールは、断熱性や気密性が良いことが特長で、接着剤が硬化する時に必要な「湿気」や「溶剤(水を含む)」を通さないことにも注意が必要です。

例えば、「発泡スチロール用」は、接着剤に含まれるアルコール系の溶剤が揮発して(乾いて)硬化するので、塗ってすぐに貼り合わせてしまうと硬化不良になってしまいます。また、「スーパーX」は、空気中の湿気を取り込んで硬化反応しますので、こちらも、塗ってすぐに貼り合わせてしますと、湿気を取り込むことが出来ず硬化不良になります。

①貼り合わせる両面に薄く塗り拡げる。

②しばらく乾燥させる。

③貼り合わせる。

「発泡スチロール用」であれば、②の段階で、接着剤に含まれる溶剤が揮発し、粘着質になり、貼り合わせが可能になります。

「スーパーX」の場合は、②の段階で、空気中の湿気を取り込み、粘着質になります。貼り合わせ後は、ここで取り込んだ湿気を使って中まで固まります。

※乾燥させる時間の目安など、詳しい使い方は各製品紹介のページをご参照下さい。

2.おすすめの接着剤

溶剤形専用接着剤

発泡スチロール用

低粘度で塗りやすく、透明で仕上がりも綺麗な専用接着剤。

超多用途弾性接着剤

スーパーXクリア

発泡スチロールと金属・プラスチックなどの異素材接着には、超多用途接着剤のスーパーXがおすすめです。

エポキシ系接着剤

スーパー

二液混合型のエポキシ系接着剤。硬くカチッと固まるので、発泡スチロール製のパーツを組み上げて造形物を作る際などには便利です。

提供元:セメダイン株式会社

https://www.cemedine.co.jp/

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