2021年03月06日
by 赤平オーキッド株式会社 |
公開:2021.03.06 11:40 更新:2021.10.04 16:23
お店で販売されている胡蝶蘭は通常、植込み材として水苔またはバークチップを使用してビニールポットに植え込まれています。
ほとんどの場合は水苔が使用されていますが、バークチップが用いられるケースも増えてきました。
水苔で植え込まれているものとバークチップで植え込まれているものとでは管理方法が異なりますので、今回はその違いについてご紹介します!
水苔とは、湿地に生育するコケの一種です。
保水性が高く、様々な洋ランの植込み材や、ハンギングバスケットなどに使われます。
また、産地や質(水苔の長さや不純物の量)によってランク付けされ、植替えには高ランクのものを用います。
バークチップは樹皮を砕いたものです。
一般的には大きく砕いたものは、お庭の防草対策でマルチング材として使用されています。
小さく砕いたものは、植物の植込み材やデコレーション用として用いられます。
排水性と通気性が非常によく、扱い方にはちょっとしたコツはいりますが、根腐れしやすい胡蝶蘭には相性が良いです。
胡蝶蘭の植込み材として古くから用いられているということもあり、栽培方法が確立されているため、初心者におすすめの資材です。
また、バークチップに比べると比較的手に入りやすいのもうれしいポイントです。
保湿性が高い為、根腐れしやすいというデメリットはありますが、その点で通気性に優れる素焼鉢はデメリットをカバーして「胡蝶蘭には水苔と素焼き鉢」というのが定番となっています。
水やりの仕方は以前にご紹介した通り、鉢底の水苔が乾いたらたっぷりと与えます。
バークチップは排水性と通気性に優れており、木に着生している胡蝶蘭とは相性が良く、水苔と比較すると生育のスピードもはやいです。
ただし、水苔の場合と比べると非常に乾きやすいため、水やりの頻度が多くなります。
また、季節により乾き方が大きく変化し、乾き具合がわかりにくいため、どちらかというと栽培に慣れている方に向いた植込み材です。
内部の乾き具合を確認できるように透明のビニールポットに植え付け、化粧鉢に入れて管理すると見た目も良くなるのでおすすめです。
水やりは表面のバークチップが乾いたらたっぷりと与えます。
胡蝶蘭の栽培経験のない初心者の方や水やりを忘れがちな方には水苔がおすすめです。
バークチップは生育が良くなる分、水やりの頻度や管理の仕方にポイントをおさえなければならないので、中上級者向けといえます。
どちらも基本的な管理方法には違いはありませんが、水管理だけは注意が必要なので違いを覚えておきましょう!
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提供元:赤平オーキッド株式会社
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