2021年01月14日
by エーモン工業株式会社 |
公開:2021.01.14 20:40 更新:2021.11.02 09:29
電工ペンチ1本で、端子のかしめや圧着から、配線コードを切断したり、被覆をむいたりすることができます。
配線コード同士をつなぐ場合は、専用のこの工具で、端子と配線コードをつなぐことにより抜けにくくなり、
より安全な接続が可能になります。
電工ペンチを自由に扱えるようになると、クルマいじりの幅がますます広がります。
※ギボシ端子のように大小のツメで配線コードをホールドする端子の加工(かしめ)には、必ず電工ペンチを使ってください。ラジオペンチやプライヤーではかしめができませんのでご注意ください。
ITEM No.1151ギボシ端子のかしめ方です。
向かって右側がオス端子。左側がメス端子です。
被覆を取ったコードの先端から絶縁スリーブを差し込んで入れておく。
※接続するギボシ端子のかしめ後に根元側からかぶせるため、前もって通しておきます。
端子のかしめ部分には2種類のツメがあります。
小さいツメはコードの芯線に、大きいツメはコードの被覆部にくるように位置決めします。
端子の小さいツメを芯線部分にかしめるために、電工ペンチの1.25-2.0の箇所で、まず軽くはさんで、ツメを芯線にホールドさせます。(仮かしめ)
※この時、ツメがM字になるよう倒れているか確認してください。左右対称に倒れていないとしっかりとしたかしめができません。
仮かしめしたところを電工ペンチの0.5-0.75の箇所でしっかりと締め込んでかしめます。
※2度かしめは端子のツメや芯線を傷める恐れがありますのでしてはいけません。芯線サイズのひとつ大きいところで、仮かしめをして形と位置を整えてから、芯線サイズのところで本かしめをします。
写真の様に、小さい方のツメが折り込まれるようにして芯線に噛み込んでいるか、また細い線が1本でもはみ出していないかを確認する。
※芯線は細い線が束になって構成されています。この細い線が1本でもはみ出していればそこが通電し、ショートの恐れがありますのでご注意ください。
次に、端子の大きいツメを被覆部分にかしめます。電工ペンチの3.0の箇所で、まず軽くはさんで、ツメを被覆にホールドさせます。(仮かしめ)
※この時、ツメがM字になるよう倒れているか確認してください。
左右対称に倒れていないとしっかりとしたかしめができません。
仮かしめしたところを、電工ペンチの1.25-2.0の箇所で締め込んでかしめます。
※2度かしめは端子のツメや被覆部分を傷める恐れがありますのでしてはいけません。
ひとつ大きいところで、仮かしめをして形と位置を整えてから、被覆サイズ相当のところで本かしめをします。
※被覆部分は逆に強すぎると、被覆や被覆内部の芯線が傷む恐れがありますのでご注意ください
写真のようにツメが折り込まれるようにして被覆に噛み込んでいるか確認する。
端子とコードを引っ張り、抜けないか確かめる。
※この時しっかりとかしめがされていないと抜けてしまいます。実装時にここが抜けると、断線だけでなく、極性によっては芯線が車体金属部分などと接触してショートする恐れがありますので、この確認作業は重要です。
なお、かしめは、芯線部分の小さいツメのほうでしっかり固定し、被覆部分の大きいツメは固定の補助とするのが基本です。
前もってコードに通しておいたスリーブを、端子のかしめ部分にかぶせます。
これでギボシ端子(オス)のかしめが完成です。
ダブルコードのもう片方のコードの先端にはギボシ端子(メス)をかしめます。
メス端子のかしめ部分はオス端子と同形状のツメになっていますので、同じ手順で加工できます。
提供元:エーモン工業株式会社
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