2020年10月22日

シーズン前の石油暖房機の点検

by 株式会社コロナ

公開:2020.10.22 18:10 更新:2021.10.04 16:23

シーズン前に暖房機器を点検することで、本格的な寒さが来たときに快適にご使用いただけます。また、定期的なお手入れは暖房機器を長持ちさせることにもつながります。

石油ファンヒーター

①フィルターにたまったゴミを掃除する

ファンヒーターの背面にあるエアーフィルターと温風空気取入口がゴミやホコリで目詰まりすると燃焼不良や誤作動の原因になります。

掃除機またはブラシでフィルターをきれいに掃除してください。

②新しい灯油を使用する

昨シーズンから持ち越した灯油や日光が当たる場所、高温の場所で保管した灯油などは変質し、黄色く変色したり、酸っぱい臭いがします。また、水が混入した灯油は灯油と水が分離した状態になります。

変質した灯油や灯油以外の油、水、ゴミなどが混入した灯油を使用すると機器が故障する原因になるので絶対に使用しないでください。

・ファンヒーターの給油タンクと固定タンク内には昨シーズンの灯油が残っている場合がありますので、ポンプやスポイトなどで抜き取ってください。

・古い灯油がある場合や、昨シーズンに使用した灯油が残った場合などは、灯油をお求めになった石油販売店やガソリンスタンドなどにご相談ください。

・新しい灯油は火気、雨水、ゴミ、高温、日光を避けた場所で保管してください。

保管の際は紫外線を通しにくい色付きの灯油用ポリタンク(推奨マーク付)を使用し、乳白色のポリタンク(水用)は使用しないでください。また、ポリタンクの蓋はしっかり閉めて保管してください。

※灯油は保管状態によっては、予想以上に早く変質することがあります。色や臭いなど、少しでもおかしいと感じたら使用しないでください。

※石油暖房機器には必ず灯油をご使用ください。ガソリンや混合油は絶対に使用しないでください。火災の原因になります。

シリコーン等による影響を防ぐために・・・

・石油ファンヒーターの故障の原因になる旨の表示がされているヘアケア製品等は石油ファンヒーターと同時に使用しないでください。

・その他のシリコーン配合製品も同時使用は控えてください。

・やむなくご使用になる際は石油ファンヒーターの運転を一時的に停止し、使用後は換気を十分に行ってシリコーン等の成分を屋外に排出してから運転を再開してください。

石油ストーブ

①対震自動消火装置の作動具合を確認する

【反射型ストーブ(SX- など)の簡易的な確認方法】

※点検時は必ず乾電池を抜いてください。

1,しん調節つまみを「点火位置」まで右方向に回し、しんを上げる。

2,ストーブを前後に強く動かしたとき、対震自動消火装置が作動して、しんが最後まで確実に下がる(しん調節つまみの突起が「スピード消火位置」まで戻る)のを確認する。

3,1~2の操作を2、3回繰り返す。

つまみが「スピード消火位置」まで戻った(しんが最後まで確実に下がった)場合→問題ありません、そのままお使いいただけます。 つまみが「スピード消火位置」まで戻らない(しんが最後まで確実に下がらなかった)場合→しんの点検、手入れ(から焼き)を行ってください。

【対流型ストーブ(SL- など)の簡易的な確認方法】

※点検時は必ず乾電池を抜いてください。

1,化粧板内の「対震セット金具」を下に押し下げる。

2,しん調節つまみを右方向に回し、しんを上げる。

3,ストーブを前後に強く動かしたとき、対震自動消火装置が作動して、しんが最後まで確実に下がる(「対震セット金具」が上がる)のを確認する。

4,1~3の操作を2、3回繰り返す。

しんが最後まで確実に下がった場合→問題ありません、そのままお使いいただけます。

しんが最後まで確実に下がらなかった場合→しんの点検、手入れ(から焼き)を行ってください。

〇しんの点検、手入れ(から焼き方法)

「から焼き」とは給油タンクが空の状態で点火操作をする行為を指します。

給油タンクが空の状態で点火操作を行い、そのまま自然消火するまで燃焼させることで、しんに熱がとおり不純物を除去するクリーニング効果が期待できます。

※カートリッジタンク式機種の場合は、給油タンクの灯油を抜き、空のタンクを本体にセットしてから、しんの手入れ(から焼き)を行ってください。

※しんの手入れは風の当たらない屋内で行い、十分に換気をしてください。

※しんが固くなっているときは、しんの手入れ(から焼き)を2~3回行ってください。

※しんの手入れ後、最初に使用するときは、しんに十分灯油が染み込んでから点火してください。

(しんを一番下まで下げてから給油タンクに灯油を入れ、ストーブにセット後20分以上待ってください)

※しんの手入れを行っても効果がない、しんの上下操作が重い、しんの上部が消耗し凹凸になるなどしんに異常がみられるときは、販売店などへしんの交換を依頼してください。

②新しい灯油を使用する

石油ファンヒーター同様、不良灯油は使用しないでください。

油タンク内(給油タンク・固定タンク)に不良灯油が残っている場合は、取扱説明書に従って、ポンプやスポイトなどで抜き取ってください。

石油暖房機器を使用する際の注意点をもっと見る。

https://www.corona.co.jp/report/use/point01.html

新着記事