2021年03月11日

多肉植物におすすめの鉢とは?鉢の選び方からおしゃれな鉢をまとめてご紹介

by DCM 編集部

公開:2021.03.11 20:25 更新:2021.10.04 16:23

ぽってりとした可愛いものからユニークな形をしたものまで、その見た目の可愛さと管理のしやすさから人気の多肉植物。今回はそんな多肉植物の見た目をぐっと良くする鉢の選び方やおすすめの鉢をご紹介します。

鉢を替えるだけでもっと素敵になる多肉植物

近年人気の多肉植物ですが、可愛らしい肉づきの良いものからちょっと変わった形のものまでその種類は様々。単体でもとても可愛い多肉植物ですが、大きめの鉢に複数の種類の多肉植物を一緒に植えてあげることでその可愛さがさらに増す寄せ植えも大変人気です。

そんな多肉植物を育てるにあたって、ぜひこだわっていただきたいのが「鉢選び」!

ホームセンターや園芸店で販売している多肉植物は、よくあるプラスチック鉢がほとんど。もちろんそのままでも育てることができますが、せっかくなので素焼きやブリキなどおしゃれな鉢に入れ替えて、もっと可愛く素敵にしてあげましょう。

多肉植物におすすめの鉢の選び方

どんな素材の鉢がおすすめ?

では実際に多肉植物を育てる際に、どんな素材の鉢を選べばよいのでしょうか?

多肉植物は元々雨が少ない乾燥した土地でも生きていける植物のため、水はけがよい環境を好みます。多肉植物が快適に育つようにするためにおすすめの素材は「素焼き鉢」です。素焼き鉢は土が乾きやすく通気性に優れているので、多肉植物を育てやすい環境にしやすくおすすめです。

素焼き鉢がおすすめではありますが、それ以外の素材の鉢はダメというわけではありません。

水のやりすぎや過湿状態にならないように注意すれば、陶器やプラスチック、ブリキ、木製などお好みの鉢ももちろん使って大丈夫です。

鉢は穴あり・穴なしどちらを選ぶべき?

お気に入りの鉢を探している際に注目してほしいのは鉢底の「穴」。

多肉植物はぷっくりとした葉の部分にたくさん水分を蓄えている植物なので、水のあげすぎや過湿状態は根腐れ等の原因になってしまいます。水はけのよい環境を好む多肉植物のために、鉢を選ぶ際はぜひ「穴あり」を選んであげましょう。穴ありだと水をあげすぎても底から水が漏れだすので管理がしやすくおすすめです。同じサイズの鉢で悩んでいる方は、鉢底の穴が大きい方を選びましょう。

見つけたお気に入りの鉢が穴なしタイプだった…という場合は、鉢根腐れ防止剤として「ゼオライト」を鉢底が見えなくなる程度に敷いてから、土を入れるのがおすすめです。ゼオライトとは、小さな穴がたくさんあいている多孔質構造の天然鉱物のことで、通気性が良く根腐れ防止に一役買ってくれるとても便利なものです。ゼオライトは他にも脱臭効果や吸放湿効果などもあるので、単体でお部屋において使うこともできますよ♪

また穴なしの鉢で多肉植物を育てる場合、水やりをした後に土が出ないように押さえながら鉢を傾けて余分な水を捨ててあげましょう。

最近はアンティークな雰囲気のおしゃれなブリキ缶を鉢として使うのも人気ですよね。ブリキ缶を使う際は底にハンマーとクギを使って穴をあけ、水はけのよい環境を作ってあげましょう。穴の数は、直径10cmのブリキ缶であれば10~12個程度でOKです。

穴ありの鉢を選んだら、受け皿も忘れずに!

最近ではおしゃれな穴あきタイプの鉢と受け皿がセットになったものも多く見かけるようになりましたが、鉢単体で購入した際やブリキ缶の底に穴をあけた際は、水をためるための受け皿も手に入れましょう。

受け皿にたまった水を捨てずに放置しておくと、根腐れする可能性があるので注意が必要です。

水やりをした際に、受け皿に水がたまっていたらすぐに捨てるようにしましょう。

鉢のサイズはどう選べば良いの?

多肉植物を育てる際に使う鉢は、直径が多肉植物の株の外周くらいの大きさの鉢を選ぶのがポイントです。

多肉植物に対して大きすぎる鉢を使ってしまうと、必要以上の水を与えてしまい根腐れの原因となってしまう可能性があります。なので、多肉植物に対してちょうどよい大きさの鉢を選ぶことで、水をあげた時の水分量もバランスがよくなり育ちやすくなります。

また寄せ植えをしたいと考えている方は、苗の数に応じた大きさの鉢を選んであげましょう。

例えばカット苗を使用する場合、目安としては

・カット苗「1~2本」に対して「内径3~4cm」の鉢

・カット苗「3~4本」に対して「内径5~6cm」の鉢

・カット苗「5~7本」に対して「内径7~9cm」の鉢

・カット苗「8~12本」に対して「内径10~12cm」の鉢

となります。

多肉植物におすすめの鉢をご紹介

素焼き鉢

テラコッタなどの名前で親しまれ、通気性と吸水性の良さが特徴の「素焼き鉢」は、余分な水を鉢が吸ってくれるので水はけの良い環境を好む多肉植物と相性がとてもよい素材です。

ただし鉢自体が水分を吸い取ってくれる分、土が乾きやすいというデメリットもあります。土が乾きやすいので、プラスチックや陶器などの鉢と比べて水やりの回数が多少増える可能性も。また乾燥ぎみの環境を好む多肉植物ではあまり起こらないとは思いますが、湿気の多い場所だと、鉢自体にカビが生えてしまう場合もあります。

最近では、おしゃれな形をした素焼き鉢もたくさん販売されています♪

陶器鉢

陶器鉢は、釉薬(ゆうやく)をかけて仕上げたもので、素焼き鉢と比べて通気性や吸水性は悪くなります。ただし、釉薬がかかっているため素焼き鉢のように湿気のせいでカビてしまったり、変色してしまったりすることはないので、お気に入りの鉢を長く楽しむことができます。通気性が悪い分、素焼き鉢と比べて水やりの頻度が少し低くなります。

陶器鉢は、様々な形状やデザイン、カラーなど種類がたくさんあるのでお気に入りの鉢に出会いやすいかもしれません。

ブリキ缶

無骨なものや、アンティークな雰囲気のものなど…ブリキ缶は多肉植物とインテリアとしての相性バツグンなので、多肉植物の鉢としてとても人気です。また前述の通り、自分で簡単に穴をあけることができる点もうれしいポイント。ただし金属製のため熱伝導率が高く、暑い夏は鉢の中の温度が高くなり、寒い冬は土が凍る可能性があるので、ブリキ缶に入れて多肉植物を育てる際は注意が必要です。

とはいえ、雑貨屋でもたくさん見つかるブリキ缶はやはりその見た目が魅力ですよね。鉢の中の温度に気を付ければ、とってもおしゃれな雰囲気の多肉植物を楽しむことができます。

木製

最後はこちらも多肉植物とインテリアとしての相性バツグンの木製。

木製ならではのぬくもりを感じる容器がたくさんあり、アンティーク風やダメージ風に塗装されていたり、木そのものの風合いを生かしたものだったりと好みのインテリアに合わせて雰囲気をガラっと変えることができるのも木製の良い点です。DIYで作ってみたいという方は、防腐塗料を塗るなど鉢として使えるように工夫してあげましょう。

さらに木製の場合、陶器鉢に比べて温度変化が少ないので管理がしやすいのも特徴。

ただし、防腐剤やニスなどのコーティングがされていない素材そのままのものを鉢として使う場合は水が染み込むことでカビたり腐ってしまう可能性があるので、定期的にチェックする必要があります。

最後に

多肉植物を育てやすい鉢の選び方とおすすめの鉢をご紹介しました。

多肉植物の育成に慣れてきた方は、サイズの大きい鉢を選んで、自分だけの世界観を表現した寄せ植えを作ってみるものおすすめです。見た目がかわいい多肉植物を育てやすい環境にして、素敵な空間をめいっぱい楽しんでみてください♪

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