2022年01月03日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.03 14:00 更新:2022.01.05 13:07
アナカンプロセス属の桜吹雪という品種は、鮮やかな蛍光ピンクの色や形がかわいい多肉植物です。
桜吹雪は、育てやすいこともあり、初心者からも高い人気があります。また、多肉植物には珍しく、育てた後に種から株を増やすことができるのも特徴の1つです。
今回は、アナカンプロセス属の代表種、桜吹雪の魅力や育て方を詳しく紹介します。ぜひ、かわいらしい桜吹雪をお部屋に飾ってみてくださいね。
南アフリカ原産のアナカンプロセス属の桜吹雪は、その鮮やかなピンクの葉の色と肉厚な葉っぱが特徴です。桜吹雪は、紅葉のある品種で、春から初夏にかけてピンク色に葉が色づきます。しかも、色の変化は、紅葉時期以外にもあり、一年を通して楽しめるのも特徴です。夏場は白っぽく、秋は緑色になります。
アナカンプロセス属特有の、白い綿毛をまとったピンクの葉を、ぜひお部屋で楽しんでくださいね。
アナカンプロセス属の特徴は、白い綿をまとったような姿が美しいことです。
また、あまり大型化しないので、窓辺など狭い場所でも栽培できます。大きさは5センチ前後のものが多く、大きく育っても10センチ程度までしか成長しません。
生育型は春秋型で、暑さや寒さといった気温の変化に強いので、育てやすい品種の1つです。また、アナカンプロセスは多年草なので、同じ株から何度も花を咲かせることができます。
桜吹雪の特徴は、鮮やかな葉の色です。紅葉がはじまると、葉の先端部分が鮮やかな蛍光ピンク色に色づきます。一度色づくとその色が長く続くのも特徴です。生育期になると一気に色づき始め、とくに日光によく当てると、ピンク色に色づきやすくなります。
また、他のアナカンプロセス属と同様に、葉の根元から白い綿のような糸を出しながら成長します。ピンク色に色づいた葉が白い綿毛をまとった姿は、見ごたえ抜群です。白い綿毛を初めて見ると、驚いて取り除いてしまいたくなりますが、アナカンプロセス属の特徴なので、そのままにして楽しみましょう。
桜吹雪は気温の変化にも強く、水やりの回数も少なくてすむため、多肉植物の中でもとくに育てやすい品種の1つです。
育てやすいうえに美しい見た目で、人気の高い品種なので、まだ多肉植物の栽培に慣れていない初心者のかたにおすすめします。
栽培にほとんど手のかからない桜吹雪ですが、育て方のポイントを、水やり・温度管理を中心にご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
桜吹雪の水やりの頻度は、他の多肉植物に比べても少ないのが特徴です。
生育期である春と秋でも、1週間〜10日に1回程度の頻度で十分に生育します。水の量も鉢植えが湿る程度でかまいません。生育期以外の時期は、月に1回程度を目安に水やりをおこないましょう。
逆に、水を与えすぎると、徒長や根腐れの原因となってしまいます。とくに夏場の水やりには注意が必要です。夏の暑い時期に大量に水をあげてしまうと、土の中が蒸れてしまい、根腐れを起こしやすくなります。
桜吹雪は、暑さ寒さのどちらにも強い多肉植物です。
夏の暑さは、直射日光に当たる環境では30度、直射日光に当たらないようにしていれば40度くらいまで耐えることができます。また、冬の寒さには0度まで耐えることが可能です。ただし、湿気が多い場所は苦手なので、風通しのいい場所で育てるようにします。
暑さ、寒さに強い桜吹雪ですが、真夏と真冬に関しては、ある程度の対策が必要です。
真夏に問題になるのは、直射日光。直射日光が当たり、高温になる場所で栽培している場合は、1時間でも別の場所に移動するか、直射日光を遮れるような日除けを作るなどの対策を取りましょう。
真冬は、氷点下になる際は注意が必要です。とくに屋外で栽培している場合は、室内に取り込んで、0度以下の環境に置かないようにしましょう。ただし、桜吹雪の成長に日光は欠かせないので、室内に取り込んだ際も、1日4時間程度は日光が当たる場所に置くことが必要です。
水やりや温度環境の管理に手間のかからない桜吹雪は、土にもこだわる必要がありません。
ホームセンターなどで販売している、多肉植物用の土で十分です。また、多肉植物用の土以外でも、手元にある園芸用の培養土に赤玉土などを配合して使うこともできます。
自分で土を配合する場合は、水はけに注意が必要です。通常の園芸用の混合土は、保水性が高いので、多肉植物栽培でそのまま使用すると、根腐れの原因になることがあります。
紅葉したピンク色の葉と白い綿が美しいうえに、初心者でも育てやすい桜吹雪は、多肉植物の中でもとくに人気の高い品種です。
桜吹雪は育てやすいだけではなく、増やしやすい多肉植物でもあります。しかも、種まきで簡単に増やせる数少ない多肉植物です。種は、栽培していると勝手にこぼれ落ちるので、広い集めたものをプランターに種まきをすれば、簡単に増やせます。
また、種まき以外では、挿し木で増やすことも可能です。挿し木をする際は、桜吹雪の茎を3センチくらい残してカットし、根が出てきたら土を入れた鉢に植え付けます。カットした際の切り口を十分に乾燥させることが、成功のポイントです。
見た目が美しく育てやすい、しかも簡単に増やせる桜吹雪の栽培にぜひ挑戦してみてくださいね。
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