2021年01月30日

〈ドッグデータベース〉ウィペット

by ネスレ日本株式会社

公開:2021.01.30 00:00 更新:2021.10.04 16:23

ウィペットのサイズ、性格、必要とされる運動量などの特徴、起源など、詳細データを解説いたします。

※FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケネルクラブ)のデータをベースとし、有限会社グラスウインドが監修しております。
※数値は目安です。あらかじめご了承ください。

ウィペット

ウィペットという犬種名は、鞭(ウィップ)が由来していて、鞭のようにしなやかに流れるように走る姿からイメージされたようです。作出にはグレイハウンドの血が導入され、俊足も受け継がれています。その速度は時速60キロにも達します。主人の足元が、世界で一番居心地のいい場所だと信じて疑わない従順さが、たまらない魅力です。いつも飼い主のことを一番に考える、とても愛情深く忠誠心の強い犬です。ウィペットは被毛の手入れが楽で、あまり体臭もありません。毎日獣毛ブラシでマッサージするようにブラッシングし、定期的にシャンプーする程度で、被毛は艶々になるでしょう。

飼う際の注意点

■旅行・移動に対応する適応力:高め

■留守に対する適応力:高め

■子どもに対する適応力:高め

性格は?

活発で、愛情豊かで、甘えん坊で忠実です。室内では大人しく穏やかですが、屋外ではアクティブに行動します。見知らぬ人に対してはよそよそしいのですが、番犬としても働きます。子どもに対しても優しく対応し、一緒に遊んでくれます。しかし、狩りの本能から、屋外で出会った猫を追いかけてしまうかもしれません。

必要とされる運動量

全身バネのような優れた運動能力があるため、毎日の運動量は膨大です。30分の駆け足などを取り入れた散歩を毎日2回は行いましょう。できればドッグランなどの広場で、自由運動を組み込めれば理想的です。

特徴

■原産国:イギリス

■犬種分類:視覚ハウンド

■色・模様:さまざまなカラー、ミックスも可

■毛質・毛の長さ:ショート/スムース(短毛)

■抜け毛:少なめ

■サイズ:中型

■目安となる体高・体重

体高:雄(オス)47~51cm・雌(メス)44~47cm、体重:13kg

■一日に必要な散歩量:多め

■活発度:高め

起きやすい病気/ケガ

基本的に健康的な犬種ですが、ごくまれに頭部や眼への打撲などによる衝撃や遺伝性によることが原因の水晶体脱臼などの目の疾患があります。また、雄(オス)の睾丸が陰のうに降りてこない停留睾丸が見られがちなので、動物病院で健康診断をしておくことをお勧めします。ほかにも耳介脱毛症、白内障、アレルギー性皮膚炎、口蓋裂などが好発します。

歴史

19世紀の終わりに、グレイハウンドとイタリアン・グレイハウンド、ベドリントン・テリアなどの交配によって誕生しました。グレイハウンドの血が、時速60kmという俊足を生み出し、テリアのような活発で明るい性格を持ち合わせています。もともとは、ウサギなどの小動物を狩るために、足の速い小型の犬種を作り出すためでした。その後、イギリスの下層階級の人々の間で、ウィペットを使ったドッグレースが盛んになりました。1888年にはAKC(アメリカン・ケンネル・クラブ)で公認され、1891年にはイギリスでも公認されました。ウィペットの名は「激しく、素早く動く」という意味が含まれています。

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは長く、細く、頂は平らです。マズルにいくに従い細くなります。ストップはわずかで、鼻の色は黒色ですが、毛色がブルーの場合はブルーがかった色が許容されます。毛色がレバーの場合はレバー、毛色がホワイトやパーティーカラーの場合は肉色に黒点が入るバタフライ・ノーズも許容されます。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は楕円形で、耳はローズ型です。

胴体は背は幅広く、筋肉質で、胸はたいへん深く、あばらはよく張っています。尾は長く、徐々に細くなります。行動時はゆるくカーブを描いていますが、背にかかることはありません。前肢はまっすぐで垂直、後肢は大腿が幅広くなっています。

提供元:ネスレ日本株式会社

https://nestle.jp/brand/purina/

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