2021年06月16日
by DCM株式会社 |
公開:2021.06.16 19:10 更新:2021.10.04 16:23
やってみよう!
きれいな仕上げの決め手は下地調整。塗装面のさびやはがれかかった古い塗膜などをワイヤーブラシで取り除き、下地から塗料がはがれないようにします。
トタンの継ぎ目が外れていたり、瓦棒の釘が緩んでいると、雨もりの原因になります。
釘穴などは変成シリコン系のコーキング剤を使って補修します。
塗りむら防止のため、用意した塗料は棒などでよくかき混ぜて均一にしてから使用します。塗料が粘って塗りにくい場合は、水性塗料は水で、油性塗料はペイントうすめ液で薄めると、スムーズに塗ることができます。
塗料がつくと困るところは養生シートやマスキングテープなどで養生します。塗装は、部分塗りから行います。
まず切妻や軒先、続いて瓦棒や棟の部分と、塗りにくい部分から多用途刷毛を使って塗り始めます。またさびを落とした部分やはがれのひどい部分は、あらかじめ拾い塗りをしておきましょう。
いよいよ広い面の塗装をスタート。瓦棒の間の面をひとつの単位として考え、ローラーやトタン用刷毛で上から下に塗っていきます。安全のため、必ずすべらない靴を履きましょう。
はしごを掛けた側の反対のすみから塗り始め、はしごの方へ塗り進みます。
瓦棒の中は中空のものがあるので、足を乗せないよう注意します。
これで塗装は一応完了ですが、よりきれいに仕上げたい場合は2回塗りがおすすめです。見た目だけでなく、1回塗りの場合より、トタンを長持ちさせてくれます。
水性刷毛はよく水洗いし陰干しにします。油性刷毛はペイントうすめ液で洗い、乾いたらビニールやアルミホイルで包んで保管します。余った塗料は塗料面に紙かビニールを張り、缶のふたを固く締めた後、直射日光の当たらない涼しいところ、幼児の手の届かないところにしまっておきます。
トタン屋根に、次のような症状が出てきたら要注意です。
① カラートタンが変色している。
② トタン屋根にさびが出ている。
③ 塗装がはげている。
④ トタン屋根を3年以上、塗り替えたことがない。
屋根は建物のイメージを決めるポイントになるだけに、塗料の色選びにもこだわりを。自分の好みだけでなく、壁の色や周囲の建物とのバランスなどを考えて色決めしましょう。
雨樋が詰まると水がスムーズに敷地外に流れず、雨水が溢れたり、ボウフラがわいたり、ひどい時には軒が腐ってしまうことも。少なくとも年に一度は雨樋の清掃や点検を行いましょう。時期的には梅雨前や台風前に、また近所に高い落葉樹がある場合は秋にも必要です。ペンキの塗り直しなどで屋根に上った際にも、ついでに点検しておくといいですね。
軒樋とじょうごにたまった落ち葉や泥などを取り除き、縦樋が詰まっている心配がある時には、針金を通し、上に古タオルなどを結んで、下から引っ張ります。
縦樋や軒樋の一部が破損している場合は、新しい部品と取り替えますが、小さいヒビ割れなら、薄いアルミの雨樋補修用防水テープをしっかりと巻き付けて補修します。
提供元:DCM株式会社
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