2020年12月21日

高齢者以外も注意!家でできるヒートショック対策

by DCM株式会社

公開:2020.12.21 00:00 更新:2021.10.04 16:23

2018.01.17
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。

お悩み

「冬はいつも、エアコンと、こたつを愛用しています。この暖かい居間から、廊下に出て、トイレやお風呂に行くのが寒くて憂鬱です。廊下に出た瞬間あまりの気温差にビックリしてしまい、特に毎晩お風呂に入る前に洗面所で服を脱ぐことすら苦痛でなりません。まだそれほどの高齢ではありませんが、絶対心臓に悪い気がします。」

■血圧を測ったことはありますか?

まず「高血圧」という単語と、自分自身を繋げて考えたことなど一度もないままこれまで生きて来られた方、心の中でそっと手を挙げてください。……はい。その方にお尋ねしますね。あなたの、朝起きてから1時間以内の血圧の平均、それから寝る前の血圧の平均、だいたいいくつくらいですか?

九分九厘、「……知らない」のではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

朝起きるのが苦手だから、自分はいわゆる「低血圧」に違いない……とか、そもそも血圧計とか家にないから測れないし、健康診断でも引っかかったことない、などなど、ふわっとした認識でいる方が「若い人」では大半なのではないでしょうか。

病気などの何かがない限り「血圧」にフォーカスすることなく過ごせている。そのこと自体「いいこと」とはいえませんが「悪いこと」でもありません。ただ、こと「ヒートショック」という状態になることが心配であるならば、これは測っておいて損はありません。40歳以上の家族のいる家庭であれば、家庭用血圧計を購入し、1週間だけでも継続して記録しておくと、不調時に比較することができます。

■「若い人」の身体にも高い負荷を与える「血圧サージ」

さて、健康診断のときなど含め、普段の血圧は正常値であるにも関わらず、何かの拍子に血圧が急上昇してしまう状態を「血圧サージ」(サージ=高い波の意味)といいます。この「血圧サージ」状態は血管に負担をかけ、傷め、「動脈硬化」を進めてしまい、ひいては「脳梗塞」「脳卒中」や「心筋梗塞」を引き起こしてしまいかねない危険な症状であるということが近年周知されてきています。

ただ特に健康上問題のない人でも、日中の血圧には高低差が生じます。この血圧変動自体は生理現象なので、むやみに気にしすぎるのも禁物です。

とはいえ「血圧サージ」となる因子にどんなことがあるかについては、覚えておいてもいいでしょう。この「血圧サージ」の原因には、人間関係の緊張、仕事や家事育児のストレスなどのほか、急激な寒暖差も挙げられています。これを特に「ヒートショック」(気温性血圧激変症)と呼んでいます。

■家の中でできる「ヒートショック」対策

家の中で寒暖差が生じ、それに日常的に触れる生活というのは、なまじ毎日のことである分じわじわと身体に負荷をかけます。

以下なるべく日々「ヒヤッとしてビックリする」ような状態、つまり「ヒートショック」を起こさないような暮らしのくふうを挙げています。ぜひ、意識にとめるようにしてみてください。

・暖かい部屋から廊下に出るときは、スリッパ、ルームシューズないし靴下を必ず履くようにし、冷たい床に直に足を触れないようにすること。

・できるだけ入浴は冷え込む深夜ではなく、少しでも周囲の気温の高い、早めの時間に済ませてしまうこと。

・お風呂の湯温は少し低めに設定すること。

・屋外に洗濯物を干したり、ゴミ出しに出るときなど、「ちょっとそこまで」出かける程度のときにも、しっかり上着を着るようにして、むやみに身体を冷やさないこと。

・洗面脱衣所、浴室など、入浴の前に適度に気温を上げておくこと。洗面所、浴室双方に温度計を備えておくこと。居間などと比べて10度以上の気温差をつくらないこと。

・汗をかいた衣類はすみやかに着替え、身体を冷やさないようにすること。

「DCM アルミ保温シート 70×90㎝」

発泡ポリエチレンの保温力で、お風呂のお湯が冷めにくい保温シート。風呂ふたと併用すると保温効果がさらにアップ。浴槽の形に合わせて、ハサミで簡単にカットできる。

約幅70×長さ90cm

藤原さんもおすすめ!「冬場はなるべく短いスパンで、『お風呂を沸かす』から『最後の人が入浴する』までを済ませてしまうのが一番経済的ですし、それがぬるすぎず熱すぎない、丁度いい湯に浸かるための一つの方法でもあります。なかなか家族間の生活時間が揃わない場合には、せっかくわかしたお風呂の湯温が冷めないためのひとくふうが必要。こういった保温シートを活用するのも一手ですよね。ただ入浴と入浴の狭間、どうしても人の垢が付着してしまいますので、浴槽を洗うタイミングなどに日々しっかりと洗い、使わない時間はなるべく乾燥させておくようにしましょう。」

<プロフィール紹介>

藤原千秋

大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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