2020年12月31日

スポーツの豆知識から見える 水との深いカンケイ

by 三菱ケミカル・クリンスイ株式会社

公開:2020.12.31 11:40 更新:2021.10.04 16:23

スポーツ時の水分補給や水を使った身体の冷却…
水とスポーツの縁はきってもきれない関係にあるといえるでしょう。
ここでは、いくつかのスポーツにまつわる話から、水との深い関係をご紹介しましょう。

相撲の歴史と深くかかわる「力水(ちからみず)」

大相撲を見ていると、力士が土俵の上で四股を踏んだ後、向正面の東側と西側で口をすすいでいる光景を目にしませんか。この口をすすいでいる水を「力水」といい、力士は土俵に上がったとき、身を清めるために、ひとつの儀式として必ずこの力水をつけてもらうことになっています。この力水は、前の取り組みで勝った力士がつけ、負けた方は次の番の力士がつける慣わしです。日本人は、神社で参拝するときも手水舎で手や口を清めるように、古来から水にはお清めの意味があると考えてきました。この力水をつけることも1200年ほど前の平安時代から行われていた伝統ある儀式です。非常に神聖な行いとして現代まで継承されています。

プレー中に倒れた選手を復活させる「魔法の水」

ラグビーは、激しいぶつかり合いで時に気絶する選手がでるほどのスポーツ。闘志あふれるタックルの末、グラウンドで意識を失いかけ倒れた選手がいたらどうなるでしょう。きっと、ベンチから女子マネージャーが飛んできて、あの金色のアルミ製やかんに入った水をかけてくれるはず。顔に大量の水をかけると、倒れた選手は不思議と復活できるのです。この水が一般に言う「魔法の水」。実際はただの水なのですが、かつては脳震とうの応急処置として使われていました。ただし、この対処は現在ではもう過去のお話。今は、こうした処置は行わず、声をかけても意識が戻らない場合はすぐに救急車を呼ぶとのこと。

大雨に一番強い日本の野球場は?

この数年、ゲリラ雷雨と名づけられるほどの急激な雨が降ることが多くなりました。そんなとき、屋根のある球場なら問題ないのですが、普通の野球場には長時間水たまりやぬかるみが残ってしまい、翌日のプレーにも影響が出てしまいます。そんな雨に最も強いといわれる球場が、夏の高校野球でも盛り上がる甲子園球場。この球場の近くには昔、川が流れていたので、地下に水の流れが現在も残っていて、水はけがとても良いということ。こうした立地的な条件の上に、グラウンド自体にも吸水性の良い浜砂と砂利の層、さらにその下に人の顔ぐらいのサイズの石を50cmぐらいに積んだ層、という三層構造をつくっています。これで、雨が石の層までとどけば、すばやく雨が吸収され、かつコンディションの良いグラウンドを保てるというわけです。

水以外は持ち込めないスポーツ

プロのアスリートでは、水分補給用に自分用にブレンドした特製ドリンクを愛用する選手も多いそう。しかし、水以外を補給してはいけないスポーツがあるのをご存知でしょうか。それがサッカーです。サッカーでは、芝生をいためないようにフィールド内には基本的に水しか持ち込めません。芝生は競技に影響がでるほど大切で、W杯南アフリカ大会では、大会史上初となる天然と人口の混合芝により、イレギュラーなバウンドが起こってボールに対する感覚がつかみづらいと話題になっています。もちろんフィールドの外での飲み物は自由ですが、中ではこうして芝生のコンディションにも配慮をしなくてはならないのです。

提供元:三菱ケミカル・クリンスイ株式会社

https://www.cleansui.com/index.html

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