2021年02月06日
by パール金属株式会社 |
公開:2021.02.06 18:40 更新:2021.10.04 16:23
キッチン⽤品のよくあるご質問にお答えいたします。今回は『鉄製フライパン』の質問にお答えいたします。
流通段階での錆防止の為に表面加工が施しています。
・表面加工の種類はクリアラッカー塗装とシリコン樹脂塗装があります。
・シリコン樹脂塗装を剥がす必要はないものの、流通段階での錆防止であることから使用すると剥がれてきますが、食品衛生法の規格に適合したもの使用していますので体内に入っても吸収されず体外に排出されてしまうので安心してご使用ください(人体には無害です)。使い始めは、シリコン塗装の被膜で保護されていますが、塗装が剥がれると錆びやすい状態になりますので、保管・収納の際は鍋の表面に薄く油を塗るようにしてください。
・クリアラッカー塗装は、塗装を剥がすために焼き込み作業が必要となります。
この焼き込み作業を十分に行うことで、油をなじませる事ができます。鉄は加熱することによって表面に酸化被膜と呼ばれる薄い膜が焼成されます。この膜は多孔質な膜の為、油はその孔に入り込み油がなじみます。その為、酸化被膜の焼成が必要不可欠ですので十分に焼き込み作業を行って下さい。又、使用後はよく洗って早めに水気を拭き取り必ず油を塗って保管してください。
・IHコンロをご使用の方も焼き込み作業が必要となりますので、この作業だけはガス火を使用して行ってください。
1.本体を食器用洗剤とスポンジにて洗い、表面のごみ等を洗い流して下さい。
その後、洗剤を十分洗い流したあと水気をよくふき取ってください
2.フライパンをコンロの上に載せ、中火で加熱を始めて下さい。フライパンが温まったら火力を強火にして下さい。初めから強火で加熱しますとフライパンが変形する恐れがあります。
又、焼き込みしている間は、塗装が焼けて匂いがしますので、必ず換気をしながら行って下さい。
3.中央部から塗装が気化して紺色もしくは黒色から薄い青色に変色していきます。
バーナーの直径によっては五徳の上に放置しておくだけでフライパンのふちの部分まで塗装を除去することが出来るものもありますが、中央部のみで除去が止まってしまうものもあります。その場合は以下の図のようにフライパンを動かし、塗装の残っている部分を炎に当ててやるようにして下さい。
・火傷や衣類への燃え移り等、十分にご注意下さい。
・ハンドルを焦がさないようご注意下さい。
4. 塗装の除去が終了しましたら、そのまま五徳の上で冷まして下さい。
冷たら食器用洗剤とスポンジにて洗い、水でよく洗い流したあと水気をふき取って下さい。
※塗装除去後、急激に水で冷やしますと水が熱湯となってはじけ飛びますので大変危険です。 ※フライパンが変形する危険がありますのでお避け下さいますようお願いします。
※塗装を除去した状態で何日も放置しておきますと錆びが発生してくる可能性があります。
5. 水分を乾燥させた後、フライパンの内側、外側とも油を薄く塗ってください。(使用時、外側の油が燃えることはありませんのでご安心下さい。逆に塗っていただかないと、そこからサビが発生する可能性があります。)フライパンが冷めていることを確認してから使用せずそのまま保管される場合は、乾燥させた後全体に油を薄く塗ってから保管下さい。すぐにお使いいただく場合は、油を塗った後予熱から調理を始めて下さい。
A.鉄製フライパンが錆びてしまった場合は以下の項目に従ってお手入れしてください。錆びた部分は食器用クレンザーを使い、金属タワシなどでよく磨き、水洗いした後、よく乾かします。フライパンの内側に食用油を塗って熱し、油をしみ込ませます。
A.鉄製フライパンが焦げついてしまった場合は、焦げつきの程度により次のいずれかの方法をお試しください。
普通のこげつきの場合はフライパンの中にお湯を入れて火にかけます。しばらく煮立たせると、焦げかすがふやけて焦げが落としやすくなります。
提供元:パール金属株式会社
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