2020年12月29日
by マスプロ電工株式会社 |
公開:2020.12.29 15:40 更新:2021.10.04 16:23
テレビ信号を受信するアンテナは、1926年、東北大学の八木秀次・宇田新太郎という日本人の博士によって発明され、テレビはもとより通信用としても世界中で広く普及しています。 これを八木・宇田式アンテナといいます。
ダイポールの前方に、ダイポールより多少短いエレメントを付けると、前から来た電波をエレメントでうけ、それをダイポールに導く働きをもつ。これを導波器といいます。
原理上、導波器を増やすことで利得を上げることができ、エレメントが多いもので20素子超のものも普及しています。
・UHFアンテナ・・・地上デジタル放送を受信するアンテナです。
・BS・110°CSアンテナ・・・東経110°に打ち上げられた2つの衛星から送信されている、BSデジタル放送と110°CSデジタル放送(スカパー!)を受信するアンテナです。
・CSアンテナ・・・東経124°に打ち上げられた衛星と東経128°に打ち上げられた衛星の2つの衛星放送から送信されているCSデジタル放送(スカパー!プレミアムサービス)を受信するためのアンテナです。
ディレクター(導波器):電波を受け、ダイポールへ電波を導く働きをします。
ダイポール(給電部):電波を受信し、電波を取り出す働きをします。
リフレクター(反射器):前から来た電波をダイポール方向へはね返す働きと、後方からの電波を遮る働きをします。
ディッシュ:電波を反射させて、焦点に設けられた一次放射器に電波を集める働きをします。
一次放射器:焦点に集まった電波を取入れます。(UHFアンテナのダイポール部分と同じ働き)
コンバーター:周波数を変換する働きをします。
BSの場合、衛星から送られる12GHz帯の電波を1GHz〜3GHz帯に周波数変換します。
周波数とは、音波・電波等の振動数のことをいい、単位はヘルツ(Hz)と表記します。
電波は周波数の範囲によって、呼び名が違います。また、電波の使用用途も周波数で変わってきます。
電波がケーブルや分配器などを通過する際、周波数が高くなればなるほど、電波は弱くなります。
偏波・・・送信アンテナから放射される電波には、大地に水平、または垂直に振らせる直線偏波と、振らせる方向を連続的に回転させる円偏波があります。
変調・・・音、または画像を電気信号に換え、電波に乗せることを変調といいます。
【フィッシュボーンタイプ】
一般的に普及しているタイプのアンテナです。
ディレクター部分が長ければ長い程、高性能といえます。
お住まいの地域の電波の強さに合わせて選定してください。
【高性能フィッシュボーンタイプ】
一般的に普及しているアンテナのエレメント部分がスタック構造になっているタイプです。
エレメントが2段になっているので、より電波をキャッチしやすく高性能となります。
通常のアンテナと同じくディレクター部分が長ければ長い程、高性能といえます。
お住まいの地域の電波の強さに合わせて選定してください。
【スタイリッシュタイプ】
現在では住宅の美観を損ねないシンプルなポール形状のアンテナも登場しています。
シンプルなポール形状で反射の少ないマットな質感は、360°どこから見ても住宅のデザインへ溶込み、美観を損ねません。
屋根上に設置しても、アンテナの影が少なく太陽光発電への影響も少なくなります。
【壁面取付用アンテナ】
現在では壁面取付用の平面タイプのアンテナも登場しています。
壁に設置する際、送信塔に対して遮蔽物がないことが設置の条件になりますが、壁に設置することにより屋根上の美観を損ねません。
また、カラーバリエーションがあるので壁に合わせた色をお選び頂くことで住宅に馴染み、目立たずアンテナを設置することが出来ます。
屋根上に設置しないタイプですので、屋根にアンテナの影が出来ず太陽光発電の住宅にもお勧めといえます。
【室内・屋外両用アンテナ】
電波の強い地域であれば、比較的小型のアンテナでも受信が可能です。
小型で軽量、さらに据置きスタンドが付属されていますので、室内・壁・ベランダフェンス・マストと様々な場所に設置が可能です。
しかし電波が強い地域であっても、送信塔側に遮蔽物等があると受信出来ないことがあるので注意は必要となります。
あくまで目安ですが、電波が強い地域の判断基準として、送信塔がはっきりと目視可能な場所であることです。
電界強度・・・電波の強さを表すもので、電圧(V/m)あるいは(dBμV/m)で表示します。
電界強度は、送信塔からの距離で決まりますので、電界強度に合わせて最適なアンテナを選んでください。
電界強度が分からない場合は、ご近所に設置してあるアンテナを見て頂きアンテナ選定の判断基準とすることも可能です。
基本的にはご近所に設置してあるアンテナと同等・同型であれば受信は可能となります。
アンテナには、屋外用と屋内用があります。また、送信塔からの距離により、強電界、中電界、弱電界用と分かれています。
電波の強さ、および、受信できるチャンネルを確認する必要があります。
アンテナの高さによって受信できる電波の強さが変わります。これをハイトパターンと呼びます。チャンネルごとにハイトパターンが異なるため、レベルに差が生じて特定のチャンネルが映らないことがあります。各チャンネルのレベルがなるべく均等になるようにアンテナの高さを変えてください。
原因
電波を受信する外的環境(送信塔の方向に建物が建つ、樹木が茂る、海水が水蒸気になって電波を屈折させるなど)により、電波の受信レベルが変動することがあります。アンテナの受信レベルが受信可能な最低レベルの場合、受信レベルが変動したときにテレビが映らなくなることがあります。
対策
利得の高いアンテナに交換するか、アンテナの高さや位置、方向を変えて、受信レベルの値を改善してください。
ご注意
デジタルテレビに表示される受信レベルは、信号品質に比例した数値で、電波の強さを表すものではありません。アンテナの高さや方向調整をするときの目安となるものです。
アンテナ設置の際は、専用のレベルチェッカーで受信レベル(単位dBμV)の他に、C/NやBER、MERを測定することをおすすめします。
原因
アンテナの高さによって受信できる電波の強さが変わります。これをハイトパターンと呼びます。また、チャンネルごとにハイトパターンが異なるため、レベルに差が生じて特定のチャンネルが映らないことがあります。
●設置地域:強電界地域
●受信チャンネル:ch.13~52
●総合利得(アンテナ利得+ブースター利得)(dB):13~20
●電源:AC100V 50・60Hz(付属のACアダプター使用時)
●外観寸法(mm):167(H)×250(W)×90(D) ※自立用スタンド含む
●重量:約440g ※自立用スタンド含む
●セット内容:①アンテナ本体 ②ACアダプター ③TV接続ケーブル1.8m ④自立用スタンド
●注意点:電波の弱い地域、設置場所によっては受信できない可能性がございます
●設置地域:強・中電界地域用
●受信チャンネル:ch.13~52
●利得(dB):7.8~9.8
●適合マスト径(mm):Φ22~49
●適合角柱(mm):25×25~45×45
●外観寸法(mm):577(H)×210(W)
●重量(kg):1.5
●セット内容:①アンテナ本体 ②防水キャップ 1個 ③F型コネクター(5Cケーブル用) 1個 ④レンチ 1個 ⑤壁面取付金具 1個 ⑥マスト固定金具 1個 ⑦マスト固定ボルト 2本
●注意点:電波の弱い地域、設置場所によっては受信できない可能性がございます
●設置地域:弱電界地域用
●受信チャンネル:ch.13~52
●利得(dB):9.6~15.7
●適合マスト径(mm):22~48.6
●外観寸法(mm):544(H)×373(W)×1870(L)
●重量(kg):約2.1
提供元:マスプロ電工株式会社
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