2022年01月03日

断水時のトイレの流し方を5ステップで解説!流す時の注意点と流せない時の対処方法

by DCM 編集部

公開:2022.01.03 21:00 更新:2022.01.05 14:10

「断水時のトイレの流し方が知りたい」と気になっているかたもいるでしょう。断水時に、便意を催してしまった場合、トイレを流せないと困りますよね。

そこでこの記事では、断水時のトイレの流し方を5ステップで紹介。また、トイレを流す時の注意点と流せない時の対処方法を解説します。

この記事を読むことで、断水時でも安心して、トイレを使用できるようになりますよ。

断水時のトイレの流し方5ステップ

災害や停電などで断水してしまった時は、以下の5ステップを踏むことでトイレを流せます。

①オート機能を切る

②トイレの周囲に新聞紙や雑巾を敷く

③バケツに水を汲む(6〜8リットル)

④バケツの水を一気に便器内に流す

⑤2〜3回に一度は多量の水を流す

断水時のトイレの流し方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

①オート機能を切る

まずは、オート機能(オート洗浄・オート開閉機能)が付いている便器の場合は、オート機能を切ってください。

「保安用水」が出てきたり、流す時に便座便フタが閉じたりする場合があるからです。

②トイレの周囲に新聞紙や雑巾を敷く

オート機能を切ったら、汚水が水ハネして床について雑菌が繁殖しないように、トイレの周囲に新聞紙や雑巾を敷いてください。

③バケツに水を汲む(6〜8リットル)

次に、大きめのバケツに6〜8リットルの水を汲みます。ただし、トイレの種類によって、必要な水は異なることを覚えておきましょう。

④バケツの水を一気に便器内に流す

バケツに水を汲み終わったら、水ハネに気を付けながら、便器の中に一気に水を流し込んで汚物を流しましょう。

上手く汚物が流れない場合は、水を短時間に一気に流すことを意識して再度行ってください。

⑤2〜3回に一度は多量の水を流す

水流不足により、排水管の途中で汚物が停滞することを防ぐために、2〜3回に一度は多量の水(10〜12リットル)を流すようにしてください。

断水時にトイレを流す時の注意点

ここまで断水時のトイレの流し方を解説してきましたが、流す時には以下の点に注意する必要があります。

・トイレタンクに水を入れない

・お風呂の残り水で流さない

・下水道が被災している場合は水を流さない

・断水復旧後はいきなり水を流さない

トイレタンクに水を入れない

タンク式のトイレの場合に、タンクに水を直接入れると、詰まりや洗浄不良の原因になります。

また、種類によっては、タンク周りの電気部品が破水し故障するおそれもあります。

お風呂の残り水で流さない

お風呂の残り水には、髪の毛や皮脂などのゴミがタンクの部品に詰まるおそれがあります。

ただし、どうしても残り水を使わなければならない時は、網やネットなどゴミを取り除いてから残り水を使用するようにしましょう。

下水道が被災している場合は水を流さない

道路内の下水道の破損や液状化によるマンホールの浮き上がりなど、下水道が被災している場合は、トイレの水を流さないようにしましょう。

なぜなら、このような状況でトイレの水を流してしまうと、汚水が溢れてしまったり、パイプ詰まりによって復旧に時間がかかったりするからです。

そのため、自治体からトイレを流さないよう要請があったり、バケツでトイレを流した時にいつもと違う異音や流れ方をしたりした場合は、トイレを流さないようにしましょう。

断水復旧後はいきなり水を流さない

断水から復旧後は、給水管内に溜まっていた空気が、復旧後の水圧によって圧縮された空気が器具へ供給される場合に、衝撃(エアーハンマー現象)が発生するおそれがあります。

この現象が起こると、トイレ内部の部品やタンクが破損したり、水漏れや故障の原因となったりしてしまうでしょう。

そのため、エアー抜きバルブがある場合は、復旧後に空気抜きを行ってからトイレを流すようにしてください。

エアー抜きバルブがない場合は、キッチンや洗面台、お風呂などの蛇口をゆっくり開けて、空気を抜いてからトイレを流すようにしましょう。

断水時にトイレが流せない時の対処方法

下水道が被災している場合など、断水時にトイレが流せない場合は、以下の方法で対処してください。

・携帯トイレを使用する

・簡易トイレを使用する

・断水していない地域のトイレに行く

携帯トイレを使用する

携帯トイレとは、袋と凝固剤がセットになった便袋を指します。洋式便器に装着して使用することも可能です。

簡易トイレを使用する

簡易トイレは、便座のある小型トイレを指し、プラスチック製のものや紙製のものなどがあります。

ただし、携帯トイレと違い、使用する際に組み立てる必要があることを覚えておきましょう。

断水していない地域のトイレに行く

貯水槽を使用しているマンションで断水が起こった場合、広範囲ではなく局地的に断水になるケースがあります。

また、災害で給水管が破損して断水が起こった場合、地下の水道管の系統が分かれていれば、近隣では断水していないケースもあるのです。

そのため、断水時には近くで水が使えるところがないか、情報収集をするようにしましょう。

まとめ:断水時でもトイレを流せるように対処方法を覚えておこう!

最後に、今回紹介した断水時のトイレの流し方5ステップをもう一度、おさらいしておきましょう。

①オート機能を切る

②トイレの周囲に新聞紙や雑巾を敷く

③バケツに水を汲む(6〜8リットル)

④バケツの水を一気に便器内に流す

⑤2〜3回に一度は多量の水を流す

災害などで下水道が破損して、上記の流し方ができない場合は、携帯トイレや簡易トイレを使うようにしてください。

また、近隣に水を使える場所がないか、情報収集するようにしましょう。この記事を参考にして、断水時でもトイレを流せるようにしてくださいね。

新着記事