2021年04月13日
by デビフペット株式会社 |
公開:2021.04.13 06:00 更新:2021.10.04 16:23
耳翼(耳のひらひらした部分)から鼓膜までの耳の穴のことを“外耳”と言い、ここが炎症をおこして赤く腫れたり化膿してしまうことを“外耳炎”と言います。ワンちゃんは垂れ耳だったり耳の中に毛が生えている子も多く、外耳が蒸れて汚れが溜まりやすいため、外耳炎になりやすい動物です。
もしワンちゃんが次のようなサインを出していたら外耳炎を疑ってみましょう。
後ろ足で耳の後ろをボリボリと掻いていたり、しょっちゅう頭を振っていたり、頭を地面にこすりつけるようなしぐさをしているときには、耳が痒いのかもしれません。後ろ足でしょっちゅう耳を掻いているときには、耳の後ろの毛が薄くなっていたりひっかき傷が出来ていることがあります。
耳が明らかに腫れていたり、赤くなっているときには痛みがあると思っていいでしょう。耳を触ろうとすると怒ったり鳴いたりするのも痛みのサインです。耳が痛いとイライラすることが多くなり、人が近づくだけで唸り声を出したり攻撃的になることもあります。
耳の中に黒っぽいベタベタとした汚れがあったり、耳の中から毛束のようなものが飛び出ていたり、耳から脂(あぶら)が酸化したような悪臭がするときは要注意です。
ワンちゃんが外耳炎になる原因はいくつかあります。
細菌のなかでも特にマラセチアという真菌(カビ)の感染による外耳炎が非常に多く見られます。マラセチアは正常なワンちゃんの皮膚にもいる“常在菌”と言われる菌で、通常は悪さをしませんが、餌となる皮脂や湿度が十分にあるときやワンちゃんの免疫力が落ちていると激しく増殖して、炎症を引き起こしてしまいます。
一番多いのがミミヒゼンダニと呼ばれる小さなダニが耳の中で増殖することによるものです。他にも毛包虫(ニキビダニ)や疥癬(カイセン)などが原因となることもあります。
お散歩をしたときに草の種や虫などが耳の中に入ってしまい、なかなか出せずに炎症を起こしてしまうことがあります。また、シャンプーや水が耳の中に入ってしまい、それらが刺激になることもあります。
食餌性アレルギーやアトピー性皮膚炎など内因性の炎症が原因となっていることも多いようです。
うちの子外耳炎かしら? と思ったらまずは動物病院に連れて行きましょう。上でもお話をしたように、外耳炎の原因はいくつもあり、それぞれ治療法が異なります。間違った治療をするといつまでも治らないばかりでなく、自己流に耳掃除などをしてしまうと却って炎症を悪化させてしまったり、汚れを耳の奥に押し込んでしまったりすることもあるので、必ず獣医さんの指導の下で治療薬を使うようにしましょう。
耳の形状や体質で外耳炎になりやすいワンちゃんがいますが、定期的な動物病院のチェックで予防をしていくことができます。外耳炎の一番の予防は耳の中の汚れを溜めないようにすることです。特に夏場で耳の中が蒸れやすい季節、耳の中から毛が生えている子や垂れ耳の子などは、自宅で出来るイヤークリーナーの使い方を教えてもらって耳の中を常に清潔に保つようにしましょう。
ワンちゃんは人よりも耳のトラブルを起こしやすい動物です。耳がちょっと汚れているだけだから、と外耳炎を放っておくとワンちゃん自身が掻き壊して耳がパンパンに腫れあがってしまったり、細菌感染が進行して鼓膜を破って中耳炎に進んでしまうこともあります。きちんと治療を続けないと再発しやすい病気でもあるため、一度治ったからと言って安心しないで日頃のケアを続けてくださいね。
提供元:デビフペット株式会社
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