2021年02月12日

作業工具 ニッパー

by 株式会社髙儀

公開:2021.02.12 14:40 更新:2021.10.04 16:23

1. 基本説明

ニッパーとは

細い金属線やプラスチックの切断に使われます。

正確で切れ味のよい切断が要求される精密作業に適しています。

2. 種類

精密ニッパー

配線のコードを切断する事が主な用途となります。

先端の刃はニッパーの中でも薄めに設計されており、電化製品の配線等、文字通り精密な場面で用いられる事が多いです。

マイクロニッパーとも呼ばれます。

斜めニッパー

ハンドル部分に対して先端の刃が斜めについているニッパーです。

線材を切断すること以外に、皮むき穴を使用して線材の被覆を剥いたり、テコの原理を利用してステープルを除去したりと、電工作業で必要とされる、さまざまな機能が盛り込まれています。

プラスチック用ニッパー

プラスチック製品のゲートを切ったりバリ取りなどに用いられるニッパーです。

刃は極めて薄く(鋭角に)仕上げられており、切断面をフラットに仕上げることができます。

電工用ニッパー

銅線や軟鉄線、 VA線などの切断によく用いられます。

φ2.6mm x 3 芯線のような太い VA 線であっても、電工ペンチや強力タイプのニッパーに比べて驚くほど軽い力でキレイに切断できる上、刃先を使った細かな作業にも対応できるため、作業効率がアップします。

強力ニッパー

刃は分厚めで比較的鈍角なのが特徴的なニッパーです。

太く硬い針金や電線といった切るのが難しい線でも難なく切れます。あまり対象を選ばず、汎用的に使えるニッパーです。

エンドニッパー(喰切)

刃が持ち手に対して垂直についているのが特徴的です。

力が伝わりやすい構造のため、硬いものを切るのに適しています。

喰切(くいきり)とも呼ばれます。

3. 選び方

切断するものの材質

この様々なニッパーから最適なものを選ぶ際には、まず切断したいものの材質を見てみましょう。

切りたい対象や素材に依って、適したニッパーの種類は変わります。

例えば、プラモデルの切断がしたいのなら、プラスチックニッパーが最も適します。

切断するもののサイズ

ニッパーは素材だけではなく、切れるもののサイズもある程度決められています。

細い線を切るのに適しているけれど太い線は切れないという場面は珍しくありません。

その為、切りたいものの太さを考え、対応するモデルを選びます。

機能

単に切断するだけではなく、斜ニッパーの様にビニールコードの被膜を剥がすストリップケージ機能が備わっていたり、ハンドルが戻りバネによって自動的に元に戻るものもあります。

こうした便利な機能も備わっていますので、活用する場面が想定されるのであれば機能付きのモデルを選んで損はありません。

また、目的に応じてフィットする機能もあるとより効率的に作業を進められます。

刃の形状

ニッパーの刃面は、フラットなものとラウンドしているものの 2 種があります。

フラットな刃は切った時に断面も真っ直ぐになりますので、プラモデルに 使う時などは適します。

スタンダード刃(もしくは、ラウンド刃)と呼ばれる方は切断時に刃面が見えやすいため、比較的使いやすい形状と言えます。

4. 使い方

切りたい線材を軽く刃先ではさみ、切りたい位置に刃がしっかりと食い込んでいることを確認した後、グッと手に力を込めて切断します。

切断時に、こじる(ひねる)動作はしないでください。(刃を傷める原因になります。)

また、線材を完全に刃の間に納めていない状態での切断(半がかり切断と言います)は、刃先が欠ける恐れがありますので、しっかりとくわえこんでから切るようにします。

参考 URL : https://www.youtube.com/watch?v=qzuq8PHswaQ

5. お手入れ方法

使用後はよく汚れを拭き取り、サビ防止のため薄く油をひいてください。

また、摺動部(可動部)のガタつきを予防し、スムーズな動きと切れ味を保つため、定期的に潤滑油を注してください。

6. 商品紹介

マルト長谷川工作所 パワーアップニッパー

最近華道・手芸の世界で、針金またはピアノ線を使った表現技術が導入されるようになり、これまでのペンチやニッパーでは女性の力で切断することが困難な状態です。

そこで握力の弱い女性の為の切断具をテーブルワークにも違和感のないデザインでまとめ、約2倍の力を発揮するパワーアップシリーズを開発しました。

マルト長谷川工作所 ハイグレード ザ・ニッパー

砲金サンドイッチ構造を搭載した強力ニッパー。軟線、硬線どちらも切断可能です。

マルト長谷川工作所 マイクロニッパー 125mm

エレクトロニクスの分野での切断用工具として開発された小型ニッパーです。

銅線類( 0.2 〜 2.0mmφ )一般軟線( 0.8mmφ )迄が切 断可能範囲です。

更に最近では樹脂成形後のゲート切断や趣味のプラモデル製作用にとその用途を広げております。

長時間の使用に耐え る様熱処理も吟味し高周波焼入を施し、材料はバナジウム添加の特殊合金鋼を使用し、刃部の耐摩耗性を高めております。

〔 品質管理 課連続切断回数 10 万回、使用切断材 0.8φ エナメル銅線 〕

提供元:株式会社マルト長谷川工作所

URL:https://www.keiba-tool.com/

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