2021年05月11日

春は塗装に最適な季節!屋外木部の塗料の選び方・塗装方法を徹底解説

by DCM 編集部

公開:2021.05.11 09:20 更新:2021.10.04 16:23

屋外にあるウッドデッキやラティスなど、木製のものは雨風にさらされることでどうしてもダメージを受けてしまいます。
色褪せてしまったり、カビが生えてしまったり…
春の穏やかな天気は屋外の塗装を行うのにとっても良い季節♪

この機会に屋外木部のお色直しにチャレンジしてみましょう!
今回は、屋外木部の塗装のやり方とおすすめ商品をご紹介します。

どうして春が塗装に最適なの?

安定した気温や低めの湿度、そして雨が比較的少ない春の穏やかな天気は塗装に最適な季節です。

湿度が低いので塗装が乾きやすくなり、2度塗り・3度塗りもテンポ良く進めることができます。

同様の理由で秋も塗装に最適な季節です。

春秋が塗装に最適な季節とは言いましたが、気候や状況に注意してそれに合わせた塗装を実施すればそれ以外の季節でも塗装はできます♪

とはいえ、春の穏やかな天気の中で行う塗装は本当に気持ちが良いので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてほしいです!

木部塗料の選び方

木部塗料には大きく2つの種類があります。

それは「浸透型塗料」と「造膜型塗料」です。

浸透型塗料とは

浸透型塗料とはその名の通り「木材に浸透させる塗料」のこと。

木材の表面に塗膜をつくらないため、美しい木目を残したまま塗装することができます。

木目の風合いを活かした塗装が可能になるので、自然の質感や触り心地が好きな方におすすめの塗料です。

ただし、表面に塗膜がない分、造膜型塗料に比べ耐水性・耐久性が下がってしまうため、表面に傷がつきやすくなってしまうので注意が必要です。

造膜型塗料とは

造膜型塗料は、浸透性塗料とは違い「木材の表面に塗膜をつくる塗料」のこと。

木材の表面に硬い塗膜をつくるので、木目の質感は失われますが、その分つるりとした質感に塗装することができます。

浸透型塗料に比べ耐水性・耐久性に優れているので木部の劣化を防いでくれます。

ただし木材の表面に塗膜を作るので、長期間使用していると、塗膜が割れたり剝がれたりしてしまう可能性があるので注意が必要です。

造膜型塗料は仕上がりの種類がたくさんあり、木目を生かしつつ表面に塗膜を作るタイプや、木目を隠して好みの色に塗ることができるタイプなど仕上がりは好みに応じて選んでみましょう。

耐久性・耐水性に優れた造膜型塗料は、雨風や紫外線から木材を保護してくれるので、屋外木部塗料には造膜型塗料が簡単でおすすめ。ただし、浸透型塗料にも木材防腐剤や防カビ剤、防虫剤などの成分が入った塗料もありますので、好みに合わせてお気に入りの塗料を探してみてください♪

屋外木部塗装のやり方

ここからは実際に屋外塗装方法をご説明します。

屋外木部塗装のおおまかな順序としては以下の通り。

STEP1 ヒビ割れや穴の補修 & 古い塗料の除去

STEP2 養生

STEP3 細かい部分を塗装(先塗り)

STEP4 全体を塗装(全体塗り)×2回

では早速ご説明します!

あると便利な道具

塗装をする際に便利な道具はこちら

① マスキングテープ

② 筋かい刷毛

③ ローラー

④ 布コロナマスカー

⑤ コテ刷毛

⑥ 塗料(木部用)

⑦ (補修用として)サンドペーパー、ウッドパテ、充てん剤、クギ締めなど

STEP1.補修&除去

壁のヒビ割れや穴を補修し、古い塗料はしっかり落とします。

実は塗装前のこの作業が何よりも大切で、出来栄えに差が出るポイントです!

丁寧に作業してあげると、見た目もキレイに仕上がります♪

まず、使っていない釘の穴や傷はウッドパテで補修しましょう。

板同士のすき間には充てん剤を使って埋め込んでいきます。

それぞれしっかりと乾かしてからサンドペーパーをかけて平らにならします。

板の反りなどが原因で釘が浮いてしまっている場合は、クギ締めを使って打ち直しましょう。

釘が古くなっている場合は、新しい釘で打ち直してあげると安心です。

古い塗膜は、粗いサンドペーパー(#80)やワイヤーブラシ等を使って剥がします。

古い塗料を剥がさずに上から塗ってしまうと、塗料が浸透しなかったり、塗れたと思っていてもすぐに剥がれてきたりするので、しっかり古い塗料を除去してあげることが大切です。

塗膜をサンドペーパー等で剥がした後は、デッキブラシ等でこすってあげると塗膜のカスをキレイに落とすことができます。

STEP2.養生

サッシの窓枠など塗らない部分や塗料がはねては困る場所にマスキングテープを使って養生をします。

下に布コロナマスカーなどを敷いてあげると、塗料をたらしても汚れないので安心して作業ができますよ。

STEP3.先塗り

いきなりローラーで塗り始める前に、まずは細かいところや板との境目などを先に塗っていきましょう。

塗料は使い始める前に良く混ぜてから使ってください。

良く混ぜずに使用してしまうと、仕上がりにムラができてしまうので、棒などを使ってよく混ぜてあげましょう。

筋かい刷毛などを使って、コテ刷毛やローラーでは塗りにくいところから塗っていくことで、キレイに仕上げることができます。

STEP4.全体塗り

細かなところを塗り終えたら、最後に全体を塗っていきます。

平らな面はコテ刷毛、凹凸がある面はローラーで塗るのがおすすめですが、「早く仕上げちゃいたい!」という方はとりあえずローラーだけでもOKです。

コテ刷毛もローラーも別売りで長柄が取り付けられるものが多いので、長柄をつければ壁の上など高いところもラクに塗ることができます。

早く仕上げたいと思うとついつい塗料を塗る際に厚く塗ってしまうことがあると思いますが、それは逆効果。

厚く塗りすぎてしまうと乾くのに時間がかかり、ひび割れや表面にしわができてしまうことがあるので、きれいに仕上げるためにも塗装するときは薄く塗って、しっかりと乾かしてから二回塗りをしましょう!

これで完成です!

屋外木部塗装のおすすめ塗料をご紹介

キシラデコール

言わずと知れた屋外木部塗料の人気商品!

国宝建築物にも使用されるなど、圧倒的な実績の数とその確かな実力でたくさんの人に愛されているブランドです。

浸透型塗料なので木目を生かした自然な仕上がりになりますし、防虫・防腐・防カビ・撥水成分が含まれているので、日光・雨・害虫・カビなどから長期間木材を守ります。

塗膜を作らないので割れたり、剥がれたりすることがなく、塗り替えが簡単です。

 

水性キシラデコール エクステリア

先ほどご紹介したキシラデコールは油性ですが、こちらは名前の通り水性のキシラデコール。

水性なので塗料の臭いが少なく塗りやすく乾きやすいのがポイント。臭いを気にせず作業に集中することができます。

油性のキシラデコール同様の高耐久を実現しているので、安心して屋外木部にも使えます。

水性キシラデコール エクステリアは、ガーデン家具、スノコ・木箱等、比較的小さな面積の木製品への塗装に適しているので、初心者の方でも簡単に使えるのでおすすめです。

水性ウッドガード外部用

こちらも屋外木部塗料としてとても人気の商品!

木目を生かした美しいステイン仕上げで、日光や雨に強く耐候性に優れているのがポイント。

それ以外にも、シロアリなどの虫や腐り、カビに対しても長期間強い効果を発揮。撥水剤が含まれているので雨風から木部を保護してくれます。

また、こちらの商品は水性なので塗りやすく、臭いがきつくないのも嬉しいポイントです。

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