2021年02月16日
by マース ジャパン リミテッド |
公開:2021.02.16 20:40 更新:2021.10.04 16:23
一般的に小型犬は7歳頃からシニア期に移行するといわれています。寿命が伸びている現在、シニア期以降も元気な毎日を送れるように、年齢にふさわしいケアを心がけましょう。
ワンちゃんは7歳頃からシニア期に入ります。加齢とともに身体機能が衰え、病気にもかかりやすくなります。一方、長い年月かけて築いた強い絆でお互いの心を読み取れるのもシニア期ならでは。ワンちゃんと歩調を合わせ、ゆっくりとストレスのない日々を送れるよう気を配りましょう。
飼育環境や食生活の向上、獣医学の発展などを背景にワンちゃんたちの寿命が長くなっています。7歳というと、まだまだ見た目は若いワンちゃんと変わりません。加齢による変化は毎日少しずつ現れます。変化の見える時期はワンちゃんによって個体差もあります。ワンちゃんと人間では、歳をとるスピードが違います。そのことを念頭に置いて加齢に応じたケアを心がけましょう。
●目ヤニが出る
●目が濁ってくる
●歯が抜ける
●足が細くなる
●皮膚がカサカサ、ベトベトになる
●毛のツヤがなくなる
●白髪が増える
●全体的にやせてくる
●視覚、聴覚、味覚などの感覚が低下する
●運動能力が低下する
●筋肉が落ち、骨がもろくなる
●免疫力が低下し、病気への抵抗力が落ちる
●エネルギー代謝が低くなる
●消化器の機能が低下する
●泌尿器、生殖器の機能が低下する
●呼んでも反応が鈍い
●トイレが近い。おしっこがトイレまで間に合わない
●ソファなどに飛び上れなくなる
●睡眠時間が長くなる
●家の中でも家具にぶつかってしまう
●食欲にムラができた
●散歩に行きたがらない
●散歩中に動けなくなる
●喜怒哀楽の変化が乏しくなる
●マイペース、動くのがおっくうになる
●好奇心が薄れてくる
●飼い主さんへの依存度が高くなる
シニア期を迎えると、加齢とともに身体機能の衰えが見え始めます。これまで持病のなかったワンちゃんでも歳年を重ねるうちにかかりやすくなる病気もあります。病気の予防、早期発見、早期治療のためにも定期的な健康診断を受けるようにしましょう。目安は1年に3~4回。フィラリアの時期、狂犬病の予防接種、ワクチン接種のタイミングなどに診てもらいましょう。病気の症状がなくても、健康診断を受けたい旨を病院に相談すれば対応してもらえます。
生活に刺激があると“老けない”のはワンちゃんも同じです。ワンちゃんの様子を見ながら、散歩や運動はできるだけ積極的に行いましょう。
体力が低下すれば、散歩に行きたがらなくなったり、動くのも面倒に思うかもしれません。ですが、外の刺激に触れたり体を動かしたりすることで、血行がよくなり脳も活性化されます。散歩や運動をすべて諦めるのではなく、ワンちゃんのペースに合わせ、ゆっくりと無理のない範囲で続けていきましょう。散歩や運動中に息切れする、座り込むようなことがあれば、ちょっとハードだった証拠。もう少し手前の段階で切り上げるようにしましょう。
以前なら何気なく歩いていた段差や坂道も、歳を重ねたワンちゃんには負担になります。散歩はできるだけバリアフリーなコースにしましょう。反応も鈍くなってくるため、人や自転車の流れが少ない道に越したことはありません。
天候や体調によって、散歩時間や運動内容を調整することが大切です。雨が降っている日に無理して出かける必要はありません。屋内でボールや綱引きで遊ぶだけでも運動の効果があり、ワンちゃんのストレス解消にもなります。
シニア期を迎えたワンちゃんの散歩には、ハーネスの利用がオススメ。首輪は引っ張ったとき首に負担がかかりますが、ハーネスはそれを分散してくれます。最近は洋服タイプのものなど種類もさまざまですが、肌触りがよく、装着しやすいものを選ぶとよいでしょう。
視覚や聴覚が衰えてくると、ワンちゃんは習慣で家具などの場所を覚え、家の中を移動するようになります。「動くのが大変だから」とワンちゃんの居場所を大きく引っ越したりすると逆効果になることも。体の変化に応じて、徐々に変えるように心がけましょう。
ワンちゃんがリラックスして過ごせる“居場所”をつくりましょう。できるだけ日当たりがよく、通気性のいい場所を選び、ペット用のベッドやクッションを設置。清潔な状態を保てるよう、洗濯やお手入れのしやすい素材のものを利用するといいでしょう。
加齢とともにトイレが近くなります。できるだけ失敗しないように、トイレはワンちゃんの居場所から移動しやすい場所に設置しましょう。もしワンちゃんがトイレを失敗しても叱らないように。怒られて自信をなくしたり、失敗してはいけないという緊張でさらに失敗を重ねることもあります。また、トイレに間に合わない状態が続く場合、何かの病気の可能性も考えられます。おかしいと感じたときに獣医師さんに相談してみるとよいでしょう。
敷居や段差を解消して、室内環境をできるだけバリアフリーに。ソファなどには踏み台やスロープを設置するようにします。畳やフローリンクなどの滑りやすい床は、カーペットやコルクのように滑りにくいものに替えます。ただし、毛足の長いカーペットにするとワンちゃんの爪がひっかかって転倒する可能性もあるので要注意。
抵抗力が低下してくると、著しい温度差に体がついていけず体調を崩すことも。エアコンを利用して室内を快適な状態にキープしましょう。ただし、冷えすぎ、温めすぎ、乾燥には気をつけて。また、ワンちゃんが自分で好きな場所を選べるようにドアを開放しておいたり、ワンちゃん用の小さいドアを設置するといった配慮ができるとなおいいですね。
視覚の低下は、家の中の家具を危険な障害物に変えてしまいます。当たってケガをしないよう家具の角や取っ手をケガ防止のクッションなどで覆います。またかじったり、足を引っ掛けることのないようコンセントにはカバーをし、余分なコードは巻き取っておくようにしましょう。そのほか細かい雑貨、観葉植物はワンちゃんの届かないところに片付けて誤食防止。場合によっては、その部屋にワンちゃんを立ち入らせないようフェンスを設置してもよいでしょう。
加齢による変化を“歳をとる”“機能が低下する”と表現すると、歳を重ねることがネガティブに受け取られるかもしれません。しかしシニア期を迎えるまで長い年月をかけて、ワンちゃんとオーナーさんの間に強い絆が築かれているものです。お互いの心を読み取れるのもシニア期だからこそ。ワンちゃんのペースに歩調を合わせ、ゆっくりとストレスのない日々を送れるよう心を配りましょう。
提供元:マース ジャパン リミテッド
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