2021年07月19日
by ジェックス株式会社 |
公開:2021.07.19 16:10 更新:2021.10.04 16:23
熱帯魚飼育を始める時「何を用意すれば良いんだろう?」、「種類がありすぎてよくわからない」なんて思うこともあるかもしれません。
今回は、これから本格的に熱帯魚飼育を始めようとされている方向けに、最低限用意すべきアイテムのうち、特に重要な5つについて、役割や種類などについてご紹介します。
メダカや金魚に比べて、飼育が難しそうなイメージの熱帯魚。実は、飼い始めの時に揃えておくべきアイテムがいくつかあります。
まず、水槽やろ過フィルター、フード、ヒーター、照明器具、さらには水温計や水換え用ホース、底砂などの底床材、塩素中和剤(カルキ抜き)、水質調整剤など、さまざまなアイテムが必要になります。さらに、水槽の大きさ、お住まいの環境によっては水槽台も必要になるでしょう。
今回は、特に重要な水槽やろ過フィルター、フード、ヒーター、照明器具の5つのアイテムについて、簡単にご紹介します。
まずは水槽は必ず必要です。これがないと熱帯魚飼育は始まりません。水槽には大別してガラス製とプラスチック製とアクリル製の3種類が存在します。一見すると違いがわかりにくいですが、ガラス製は透明度が高くて傷がつきにくいのでお魚や水草が映えます。しかもアクリル製に比べて安価な点も特徴です。
プラスチック製はガラス製に比べると安価で軽量のものが多いです。小型で扱いやすく、ベタの飼育やメダカの卵・稚魚用、病気時の隔離用に使われることも多いです。
アクリル製は、軽くて頑丈です。買ったばかりの時の透明度はガラス製に勝りますが傷がつきやすいので注意が必要です。また、価格もガラスより高価になります。
現在はガラス製が主流です。
アクアリウムでは水槽内の水を交換することも大切ですが、それ以上に重要なのが水槽内の水を浄化するろ過フィルターです。
水槽の水はお魚のフンやフードの食べ残し、水草の枯れ葉といったゴミなどが原因となり、アンモニアなどの有害物質が発生し、どんどん汚れていきます。これらをさまざまな方法でろ過することで、水槽内の水を安全に飼育できる状態に保ちます。
ろ過フィルターは7つに大別することができます。
一般的に投げ込み式フィルターと呼ばれていて、水槽内にろ過フィルターをエアーチューブでエアーポンプと繋いで使用します。価格も手頃で水槽内に入れるだけの手軽さが魅力です。また、『ぶくぶくフィルター』と呼ばれることもあり、その名の通り酸素をたっぷり供給することから、大型水槽のサブフィルター(2つ目のろ過フィルター)として使われることもあります。
水槽の縁に掛けて使用するので、とても手軽に設置できるろ過フィルターです。手軽なだけにはじめての方向けと思われがちですが、音が静かな点や流量を調整できるものもあるために対応する熱帯魚が幅広いなど、多くのメリットがあります。また、ろ過材の交換を簡単にでき、メンテナンス性にも優れています。
水槽上部に乗せて使用するろ過フィルターです。吸いこんだゴミやフンを物理的に除去する『物理ろ過』に特に優れており、水を汚しやすい肉食魚や大型魚にもおすすめです。また、コストパフォーマンスの高さも自慢です。
水槽の外側に設置するろ過フィルターです。ろ過フィルター内部に多くのろ材を入れることができ、バクテリアの住みかになることから『生物ろ過』に優れ、水質浄化をサポートします。たくさんの二酸化炭素が必要な水草水槽などでも人気です。
本体を水槽の底に設置し、その上に床砂を敷き、底床をろ材として使うろ過フィルターです。水の循環性やろ過能力は高くなり、ろ材の買い替えコストが他のろ過フィルターと比較してリーズナブルになります。
水槽内にスポンジを入れ水槽内の水をろ過する仕組みです。エアーチューブでエアーポンプと繋いで使用します。水槽が大きくなると、スポンジのサイズも大きくする必要があるので注意しましょう。
水槽とは別にろ過槽を用意し、ポンプでろ過槽から水槽に水を送ってあふれた水をろ過槽に戻してろ過する仕組みです。水槽内の水位が一定になり、圧倒的なろ過量なので、大型魚の飼育にも向いています。
※写真は、水槽とろ過槽が一体となっている、オーバーフローろ過槽をセットしたオールガラス・オールインワン水槽の『グラステリア アグス』です。
熱帯魚のフードは、大別して3種類存在します。それぞれのフードには独自の特徴があり、水槽や飼育されるお魚によってベストなフードは変わります。ここではそれぞれのフードの種類と特徴を簡単にご紹介します。
人工フードとは改良が加えられた人工的なフード、人工的に作られた総合栄養食と言えます。栄養バランスに優れたフードや水の汚れを抑えるフード、色揚げ用フードなどがあり、固さや形状も様々です。
冷凍赤虫や冷凍ミミズなど、栄養バランスは良くありませんが嗜好性が高いフードで、常温では保存できないフードです。嗜好性の高いフードなのでたくさん食べてくれますが、水質悪化には注意しましょう。
活きエサとは、まさに『生きている』フードを指します。生きたフードしか食べない熱帯魚も存在しますから、魚種によっては欠かせないフードです。具体的には赤虫や金魚、コオロギなどです。栄養価も高く、お魚も好んで食べてくれます。
熱帯魚が住む地域と違って日本には四季があります。自分の体温を調節する事が出来ない熱帯魚にとって、寒い季節や朝晩の急激な水温の変化は身体に大きな負担がかかります。その防止にひと役買うのが、水槽の水を加熱して水温が低下するのを防ぐ水槽用ヒーターです。
熱帯魚飼育用のヒーターのほとんどが、水温を一定に保つ機能を搭載しています。ヒーターの種類は大きく分けると2種類あります。
オートヒーターは、ヒーターを水中に設置してコンセントに差し込むだけで水が温まり、あらかじめ設定されている温度に調節されます。製品ごとに設定温度が異なるので、水槽内のお魚に合った温度に設定されているオートヒーターを購入するようにしましょう。
もうひとつは温度調節式(ダイヤル式)ヒーターです。温度調節式(ダイヤル式)ヒーターはダイヤルで水温を自在に設定できます。ヒーター以外にサーモセンサー(サーモスタット)が内蔵されており、水槽内の状況に合わせて細かく温度設定ができます。
ヒーターとサーモスタットは一体型と分離型があります。分離型はやや割高ですが、万が一サーモスタットもしくはヒーターのどちらかが故障したり製品寿命がきても、欲しい方だけ購入すれば良いので長い目で見れば経済的です。
熱帯魚の水槽に照明器具は欠かせないアイテムです。アクアリウムをオシャレに演出する重要アイテムというだけではなく、照明器具の光が水草の生育にも欠かせないものだからです。
主な照明器具の種類は大きく2種類あります。
現在、熱帯魚飼育に使用されている照明器具の中で、最も一般的なのがLEDです。お魚の種類に合わせた最適な色に調節できるほか、光が明るいのに寿命が長くて電気代も安価なので、はじめての方から上級者まで使われています。最近のLEDは水草の生育を可能にするものもあります。
水草の生育に重点を置くなら蛍光灯がおすすめです。水草の成長に必要な光合成をLEDよりも促せるからです。また、価格も安価なので、波長を変えて複数本導入されるのも良いでしょう。ただし、寿命は半年〜1年程度と短く、使用しているうちに少しずつ明るさが少なくなってきます。
熱帯魚や水草を自分の水槽で育てるには、さまざまなアイテムが必要なこと、それぞれのアイテムの中にどんな種類が存在し、どのような選び方をすれば良いのかをご紹介してきました。飼育する熱帯魚や水草の種類、飼育環境、理想の水槽などを考えながらアイテムを選び、熱帯魚飼育を楽しんでください!
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