2022年01月03日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.03 22:00 更新:2022.01.05 14:14
「台風で断水が起こる理由が知りたい」というかたや、「断水が発生して起こる影響はあるの?」と気になっているかたもいるでしょう。
台風に限らず、万が一断水した時のことを考えて、普段から断水対策をしておくことが大切です。
そこで今回は、台風で断水が起こる理由や台風が発生して起こる影響や断水対策を紹介します。
記事を最後まで読むことで、台風における断水の原因から、断水対策までを理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。
台風で断水が起こる理由には、以下のようなものが考えられます。
・取水施設の破損
・浄水処理場の停電
・水道管の損傷
取水施設とは、河川や貯水池などの地表水や地下水といった水源から水を取り入れ、用水路や導水管などの導水施設に水を供給するための設備です。
取水施設が台風の影響により、破損してしまうと、用水路や導水管を通して水を提供できなくなってしまいます。
浄水処理場とは、水源から調達した水を飲み水として使えるようにする場所です。
浄水処理場は、電力によってポンプを動かしている場所もあるため、台風による停電で断水が発生してしまう場合もあります。
老朽化している水道管の場合、台風でなくても小さな衝撃で損傷してしまい断水になるおそれがあります。
また、台風における大雨の影響で、管路が破裂し、断水が発生する場合もあるでしょう。
台風で断水が発生した場合、以下のような影響が起こります。
・トイレが流せなくなる
・水分不足になる
それぞれの影響について事前に理解しておくことで、もしもの断水に備えられるため、ぜひ覚えておいてください。
断水によりトイレが流せなくなってしまうと、汚物が溜まり、感染症が蔓延する原因になるおそれがあります。
人間は4〜5日の間、一滴も水をとらないでいると、死に至ります。そのため、水は人間が生きていくためにとても重要なものといえるでしょう。
体内の水分が6%減ると頭痛や眠気・脱力感におそわれ、10%を超える減量がみられると筋肉の痙攣や腎不全などが起こり、20%も水分が減れば死に至ります。
台風で断水して起こる影響を踏まえたうえで、事前にできる断水対策を覚えておきましょう。
・飲料水の備蓄をしておく
・浴槽に水を溜めておく
・携帯・簡易トイレを準備しておく
断水対策をきちんとおこなっておくことで、いつ起こるか分からない断水に安心して対応できるようになりますよ。
前述したように、人間は4〜5日の間、水分をとらなければ死に至ってしまいます。断水した時のことを考えて、飲料水を備蓄しておきましょう。
目安としては、1人当たり「3リットル×3日分」を用意しておいてください。なぜなら、一般的に断水から復旧するまでに3日程度かかると言われているからです。
ただし、大規模な災害の場合、3日だけでは復旧しない可能性もあるので、「最低3日分」という認識でいるとよいでしょう。
断水に備えて、浴槽に水を溜めておきましょう。水を溜めておくことで、トイレを流すことができ、感染症が蔓延するのを防げます。
ただし、残り水を使う場合は、トイレが詰まってしまわないように、髪の毛などの目に見えるゴミを取り除いてから使用するようにしてください。
浴槽に水を溜められなかった場合に、携帯用の簡易トイレを準備しておくとよいでしょう。
携帯トイレは、凝固剤と袋がセットになった便袋タイプで、簡易トイレは組み立て式の便座が付いているタイプのトイレです。
今回は、台風で断水が起こる理由や断水における影響、備えておきたい断水対策を紹介しました。
最後にもう一度、台風による断水の断水対策をおさらいしておきましょう。
・飲料水の備蓄をしておく
・浴槽に水を溜めておく
・携帯・簡易トイレを準備しておく
断水は地震などのいつ起こるか分からない自然災害によっても起こり得ます。そのため、日頃から断水に対して、備えておくことが大切です。
この記事を参考にして、断水した場合でも落ち着いて対処できるようにしてください。
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