2021年11月29日
by DCM 編集部 |
公開:2021.11.29 12:00 更新:2022.01.04 10:06
災害時に必要な防災リュック。しかし、何を基準に選べばよいのかわからなかったり、中身に何を入れればよいのかわからなかったりしていませんか。
そこでこの記事では、防災リュックの選び方5つや作り方・用意する際に気をつけるべきポイントを3つ解説していきます。
あなたに合った防災リュックを作れるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。
防災リュックには、素材や大きさ・形状など、さまざまなものがあるため、「どんな防災リュックを選べばよいのかわからない」というかたも多いでしょう。
そこで本章では、防災リュックの選び方として、以下の5つを解説していきます。
①リュックの容量をチェックする
②背負ったままでも動きやすいものを選ぶ
③雨の日でも安心な防水性・撥水性をチェック
④夜間でも安心して避難できる反射材が付いているものを選ぶ
⑤中身がセットになったリュックか単品のリュックか
防災リュックの容量は、コンパクトなもの(15リットル前後)から、たくさんのものが入る大容量なもの(40リットル以上)まで種類が豊富です。
災害時に役立つものが多いことに越したことはありませんが、荷物が多くなればなるほど、防災リュックも重くなることを頭に入れておく必要があります。
そのため、自分の体力に合った防災リュックを選ぶようにしましょう。
小さい子供やお年寄りであれば、20リットル以下のコンパクトなものを、体力に自信のあるかたであれば、40リットル以上が入る大きめの防災リュックがおすすめです。
災害が起こり、避難所まで行く途中にも、二次災害などが起こる可能性があるため、背負ったままでも動きやすい防災リュックを選ぶようにしましょう。
たとえば、左右のショルダーハーネスの幅を調節する「チェストストラップ」や、腰に巻き付ける「ウエストストラップ」が付いているものがおすすめです。
また、「ショルダーストラップ」にクッションが付いているものだと、肩に集中しがちな負荷をクッションが分散してくれて、長時間快適に背負えるのでおすすめです。
災害はいつ起こるかわからないため、その被災した日に雨が降っていることも考えられます。
雨などで防災リュックの中身が濡れないようにするためにも、防水性が高いターポリンやPVC、撥水性が高いナイロンやポリエステルなどの素材から選ぶようにしましょう。
また、レインカバーや止水ファスナーなどが付いている製品を選ぶのもよいです。
夜に災害が起きた時でも、安心して避難するために、反射材が付いている防災リュックを選ぶことをおすすめします。
災害時は停電していることも少なくありません。しかし、仕事の帰りや避難に車を運転するかたも多くいます。
少しでもドライバーへの視認性を高めるためにも、反射板はなくてはならないものです。
反射材が付いていない防災リュックを買った際には、シール式の反射材を貼っておくとよいでしょう。
防災リュックには、中身がセットになったリュックか、単品のリュックから選ぶ必要があります。
防災グッズを買い揃えるのが面倒なかたや、何を買えばよいのかわからないかたは、中身がセットになったリュックがおすすめです。
一方で、いつも服用している薬や化粧品・生理用品など、自分に必要なもので防災リュックを作りたいかたは、単品のリュックを用意するようにしましょう。
防災リュックの選び方を理解したら、実際に防災リュックを作る際に入れておくべきものについても理解しておきましょう。
・飲食料
・避難用具
・医療用品
・女性の場合
・小さなお子さん・赤ちゃんがいる場合
・お年寄りがいる場合
1つずつ順番に解説していきますので、参考にしながら、自分に合った防災リュックを作ってみてください。
避難所で2〜3日間も過ごす場合には、飲食料がかかせません。
・水(500ミリリットルのペットボトル)
・食料(すぐに食べられるもの ※乾パン・チョコレート・キャンディなど)
ヘルメットや懐中電灯などの避難用具も入れておきましょう。
・ヘルメット
・軍手
・懐中電灯
・衣類
・下着
・雨具
・メガネ(または使い捨てコンタクトレンズ)
・多機能ナイフ
・ラジオ
・モバイルバッテリー
・身分証明書のコピー(健康保険証など)
・テレフォンカード
・手帳やノート
避難所での情報や日記をつけることで、心を落ち着かせる効果がある、手帳やノート入れておくとよいでしょう。
避難途中にケガをしてしまう可能性も少なくはありません。そんな際には医療・衛生用品があると非常に便利です。
・救急薬品(風邪薬・頭痛薬・胃腸薬・ばんそうこうなど)
・常用している薬(必要な場合)
・マスク
・ガム(歯磨きができない時にもさわやかに)
・水がいらないシャンプー
・使い捨てカイロ
・簡易トイレ
・ウエットティッシュ、ティッシュペーパー
・芯を抜いたトイレットペーパー
・携帯用歯ブラシ
女性は男性と違い、必要な日用品がたくさんあって、どれを持っていけばよいのかわからないというかたもいるでしょう。
そこで、ここでは被災時に女性が必要なものを厳選して紹介していきます。
・生理用品(1周期分)
・おりものシート
・ハンドクリーム
・カップ入りのインナー(季節に合わせて)
・鏡
・洗顔
・オールインワンの化粧品
避難中や下着を着替えられない状況でも、下着におりものシートをつけて交換することで、ある程度の清潔感を保てるでしょう。
小さなお子さんや赤ちゃんがいる場合に、入れておくべきものは以下のようなものです。
・ミルク
・哺乳瓶
・離乳食
・常備薬
・お菓子
・おもちゃ
・冷えピタ
・おむつ(始末するビニール袋と共に)
・ウエットティッシュ
また、お子さんの年齢や月齢に合わせて、その都度、必要なものを入れるようにしましょう。
家族にお年寄りがいる場合にも、入れておくべきものはあります。
・大人用おむつ
・入れ歯洗浄剤
・防寒具
・補聴器の予備(充電器や電池と共に)
・杖
お年寄りの健康状態に合わせて、その都度、必要なものを入れるとよいでしょう。
最後に、防災リュックを作る際に、気をつけるべきポイントを3つ紹介します。ポイントをしっかりと覚えて、自分の状況に合った防災リュックを作ってみてください。
①避難所の備蓄してあるものを確認しておく
②防災リュックは1人1つを用意する
③防災リュックの中身は年に2回チェックする
自分が避難する可能性のある場所に備蓄してあるものを確認しておくことで、防災リュックの中に何を優先的に入れておくべきかが把握できます。
ただし、避難所の備蓄に完全に頼り切ると、十分な数の備蓄がない可能性もあるので、注意して防災リュックを作るようにしてください。
災害時は、家族構成によって必要なものが異なります。そのため、年齢や性別・健康状態などを踏まえた上で、防災リュックを1人1つ用意するようにしましょう。
また、実際に避難する場合には、危険な場所から移動することが最優先なので、その場にいない人の防災リュックは置いていくようにしてください。
防災リュックを作ったら、少なくとも年に2回は中身をチェックするようにしましょう。なぜなら、季節によって必要なものが変わるからです。
たとえば、夏であれば水分を多めに入れて置いたり、冬であれば防寒具を入れて置いたりしましょう。
また、消費期限のある食料や水、懐中電灯や衛生用品などの長期間保存すると劣化してしまうものなどもチェックするようにしてください。
防災リュックには、素材や大きさ・形状など、さまざまなものがありますが、選ぶ際には以下の5つを参考にしてみてください。
①リュックの容量をチェックする
②背負ったままでも動きやすいものを選ぶ
③雨の日でも安心な防水性・撥水性をチェック
④夜間でも安心して避難できる反射材が付いているものを選ぶ
⑤中身がセットになったリュックか単品のリュックか
また、家族構成によって必要なものが変わるため、その都度、必要なものを防災リュックの中に入れるようにしましょう。
この記事で紹介した選び方や作り方・ポイントを参考にして、自分に合った防災リュックを作ってみてくださいね。
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