2021年03月01日

〈ドッグデータベース〉コーイケルホンディエ

by ネスレ日本株式会社

公開:2021.03.01 00:00 更新:2021.10.04 16:23

コーイケルホンディエのサイズ、性格、必要とされる運動量などの特徴、起源など、詳細データを解説いたします。

※FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケネルクラブ)のデータをベースとし、有限会社グラスウインドが監修しております。
※数値は目安です。あらかじめご了承ください。

コーイケルホンディエ

特に大きな特徴があるということではありませんが、とても穏やかな表情で、小型犬に分類される小柄な体型は、日本の住宅事情でも十分飼育できる犬種です。第二次世界大戦後にはオランダで25頭にまで激減して、絶滅寸前だったところを、愛犬家の努力によって復活しました。初期には近親交配が行われたため、遺伝的疾患がみられる場合があるので、入手時には注意しましょう。

飼う際の注意点

■旅行・移動に対応する適応力:高め

■留守に対する適応力:高め

■子どもに対する適応力:高め

性格は?

明るくて何にでも興味を示す、好奇心旺盛な楽しい犬です。冷静で温厚なコーイケルホンディエは、学習能力も高く、トレーニングにも手間がかかりません。見知らぬ人には用心深いのですが、一度気を許せば、とても友好的になります。番犬としても立派に勤め上げます。

必要とされる運動量

活発な鳥猟犬出身のため、小柄ですが、その運動量は多い方です。30分程度の駆け足と自由運動を取り入れた散歩を、毎日2回は行いましょう。学習能力が高いので、屋外でさまざまなトレーニングを行う散歩をしても楽しいかもしれません。

特報

■原産国:オランダ

■犬種分類:鳥猟犬

■色・模様:レッドまたはオレンジ

■毛質・毛の長さ:セミロング(中毛)

■抜け毛:中程度

■サイズ:小型

■目安となる体高・体重

体高:約35~40cm、体重:9~11kg

■一日に必要な散歩量:中程度

■活発度:中程度

起きやすい病気/ケガ

絶滅危機にありましたが、25頭というごく少数から復活を遂げました。しかしその代償として、遺伝的な疾患が多くみられます。その中でも眼疾患や関節疾患、内分泌系疾患などが好発する傾向にあります。定期的な健康診断を行うことをお勧めします。

歴史

オランダで、おとりに近づいた野生のカモを、コーイケルと呼ばれる鳥猟網に追い込むカモ猟に活躍していた犬種です。その姿は16世紀から17世紀の絵画に残されています。第二次世界大戦の終わりには、ほぼ絶滅状態でしたが、1939年、バロネスという女性が、生き残った25頭のコーイケルホンディエで復活させるために尽力しました。大きな邸宅に一人暮らしだった彼女は、その邸宅を犬の繁殖に使いました。バロネスはほかにもキースホンドやダッチ・パートリッジ・ドッグの繁殖も行っていました。その後、順調に繁殖が進み、1971年、オランダのケンネル・クラブで公認され、1996年にはイギリスのUKC(ユナイテッド・ケンネル・クラブ)でも公認されました。

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは十分幅広く、ほどよい丸みを帯びています。ストップははっきりしていますが、深すぎません。鼻の色は黒色で、マズルは横から見ても厚すぎません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトが正常ですが、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うピンサーズ・バイトも許容されます。目はアーモンド型で、色はダークブラウンです。耳は中くらいの大きさで、頬に沿って垂れていて、長い飾り毛に覆われ、先端が黒いもの(イヤリング)が好ましいとされます。胴体は、胸は胸底が深く、あばらがよく張っています。尾は背と同じライン上、あるいはそれよりわずかに上に掲げられて、巻き尾ではありません。前肢は前脚がまっすぐで飾り毛は多すぎず、後肢は尻部に飾り毛があります。

提供元:ネスレ日本株式会社

https://nestle.jp/brand/purina/

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