2021年01月29日

〈ミニチュアダックスフンドの特徴〉お手入れと運動

by マース ジャパン リミテッド

公開:2021.01.29 13:40 更新:2021.10.04 16:23

〈ブリーダーアドバイス〉
十分な散歩と運動で健康な体づくりを

飼い主さんが、散歩は”ストレス解消”、運動は“肥満防止”この違いを理解することから始めましょう。愛犬の調子を見ながら距離や時間を調整することが大事です。

ブラッシング

ブラッシングは毛並みを美しく整えるだけでなく、ノミやダニ、ホコリなどを取り除き、皮膚の血行を促 します。外から汚れをつけてくる散歩の後などに、必ず行いましょう。特に、春~初夏、秋~冬にかけての換毛期は大量に毛が抜けるので、普段以上に念入りに ブラシをかけましょう。

●ブラッシングの方法

■ロングヘアード

ロングは毛が細くて柔らかいため、毛玉やもつれ毛になることも。あらかじめ手でときほぐしたうえで、 ピンブラシを使って丁寧にとかします。乾燥しやすい季節は、ブラッシング前に静電気防止スプレーをかけておくと、切れ毛予防に効果的です。全身をブラッシングしたあと、最後にコームで毛並みを整えます。

■スムースヘアード

光沢のある短毛をもつスムースのお手入れは比較的簡単。散歩のあとなどに軽く獣毛ブラシを滑らせます。密生した毛をかきわけてノミやダニがいないかチェックするのも忘れずに。ぬるま湯にひたして絞ったタオルで、マッサージしながら汚れを拭き取る方法でもOKです。

■ワイヤーヘアード

ワイヤーは、獣毛ブラシを毛並みにそって滑らせ、抜け毛や汚れを落とします。最後に顔まわりをコームで整えましょう。また、硬い毛質を保つためには、ブラッシングの他に専用のお手入れが必要ですが、技術を要するのでプロに任せたほうがよいでしょう。

●ブラシの種類

■ピンブラシ

皮膚への刺激がやさしいブラシです。手首を回すようにして滑らせて使います。小ぶりでクッション部分に弾力があり、ゴムに植えられたピンが適度にしなるものを使いましょう。

■コーム

毛並みを整えるペット専用の櫛です。粗目と細目の2WAYタイプで先が丸くなった金属製のものがオススメ。

■獣毛ブラシ

豚毛などを使用した柔らかめのブラシです。自然素材なので静電気が起こらず、皮膚への刺激も優しいのが特徴です。

シャンプー

美しい被毛と健康を保つため、夏場は2~3週間に1回、冬は3~4週間に1回を目安にシャンプーしましょう。体調のよいときを見計らい、手際よく短時間で仕上げます。洗いすぎは身体に必要な脂分まで落としてしまうので注意して、ロングやワイアーは、あらかじめ毛玉やもつれを手でときほぐし、全身をブラッシングしておくとシャンプーがしやすくなります。シャンプー剤が皮膚に残ってしまうと、皮膚病の原因になることも。股下やワキの下なども十分にすすぎましょう。ドライヤーが終わったら、コットンなどを使って耳に入った水分まできちんと拭き取りましょう。

●シャンプーとドライヤーの注意

1.シャンプー剤とリンス剤はあらかじめ薄めて使いましょう。

2.シャワーをかけるときは、まず後脚からはじめ、徐々に慣れさせていくとよいでしょう。ドライヤーをかけるときも同様です。

3.耳、目、口などの顔まわりは泡や水が入らないよう気をつけて。耳は両手でこすりあわせるようにして洗いましょう。

4.シャワーの温度は犬の体温と同じ38℃前後。気温に応じて調整します。

5.シャワーのあとは、毛を傷めないようタオルで包み、軽く押すようにして水気を取りましょう。このときロングは毛をかき回さないように注意が必要です。

6.ドライヤーで乾かす際、熱風でやけどさせないよう30センチほど離してかけましょう。

シャンプー前に肛門嚢を絞る

肛門の下には「肛門嚢」という袋があり、においの強い分泌物がたまります。そのままにしておくと炎症などを起こすことも。特にミニチュアダックスフンドのような小型犬はこの分泌物がたまりやすいので、シャンプーの前に絞り出してあげましょう。しっぽを持ち上げ、肛門の下左右を親指と人差し指で挟み、押し上げるように絞ります。絞りやすいように、あらかじめ肛門まわりの毛をカットしておきましょう。

各部のお手入れ

愛犬の健康を維持するために、毎日のチェック&ケアはとても大切。きちんと続けることは病気の早期発見にもつながります。

ミニチュアダックスフンドの大きな目は異物が入りやすいため、毎日、触れ合いながら気遣ってあげましょう。目ヤニやホコリ、ゴミは、水を含ませたガーゼや脱脂綿で拭き取ります。薄めたホウ酸水や生理食塩水、犬用目薬でもOKです。

ミニチュアダックスフンドは垂れ耳のため通気性が悪く、耳の中は蒸れて汚れやすい状態。掃除の目安は週に1回ですが、毎日のスキンシップのなかで臭いや汚れが気になったときが掃除のタイミングと考えたほうがよいでしょう。綿棒は使い方次第で耳アカを耳の奥に押し込んでしまうことがあるので、市販されている耳用の洗浄ローションで耳を洗い、浮いた汚れを脱脂綿で拭き取るほうが掃除しやすいでしょう。

毎日犬用デンタルブラシで丁寧に磨くことで、歯垢の沈着や歯周病などを防ぐことができます。ガーゼを巻いた指で歯と歯茎をマッサージするとより効果的です。市販の歯によいオモチャなどを使ってもよいでしょう。歯垢が取れ、顎の発達も助けてくれます。

爪は運動量によって減り方が違います。1週間~10日に1回の割合でチェックしましょう。爪の伸びすぎは歩行を妨げケガの原因になってしまいます。カットするときは、片手で足をしっかりと固定し、血管を切らないよう注意が必要。切りすぎて出血した場合はすぐに止血剤で傷口のお手入れを。血管がわかりにくい黒爪の場合は、先のほうから少しずつ芯の状態を確認しながら切り、やすりで仕上げます。自信がなければ病院やトリマーさんにお願いしましょう。

運動

もともとが猟犬であるミニチュアダックスフンドには、散歩も運動も大切です。愛犬の状態を見ながら、上手に組み合わせて行うのが理想です。

●散歩・運動の注意点

散歩のコースや時間は決めてしまわないように。定刻の散歩が習慣になると、犬がその時間に催促して吠え出したり、通い慣れた道では率先して歩こうとしたりします。主導権はつねに飼い主がとるようにしておきましょう。

運動の量は、体格や年齢、環境、食事などによって違います。犬の様子を見ながら調整しましょう。

愛犬が好きな方向に進もうとリードを引っ張ったら、方向転換をしたり立ち止まるなどして、犬の思い通りにならないように。散歩中、路上にはさまざまな障害物があったり、人や自転車が急に飛び出てくることも。何かのハプニングで愛犬がケガをしないためにも、自分勝手な行動をとらないように“しつけ”はしっかりしておきましょう。

提供元:マースジャパンリミテッド

http://www.promanage-pet.jp/

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