2020年12月06日

戸車・サッシ戸車の交換

by DCM株式会社

公開:2020.12.06 17:10 更新:2021.10.04 16:23

 

引き戸をスムーズにする

引き戸の開閉が重く感じたら戸を外し、まずは戸車にゴミがたまっていないかチェックします。

摩耗などの異常がない場合は、油を差せば軽くなります。またレールの曲がりによって走りが悪くなっていることもあるので、レールの点検も忘れずに。

[1]引き戸を外して戸車のごみを確認。ごみが詰まっている時には、ピンセットなどできれいに取り除きます。

[2]特に異常がない時は、戸車に油を差して、何度か回転させながら様子を見ます。

[3]動かすと擦れるような音がする時は、戸車が沈み過ぎなので高さの調節が必要。戸車が摩耗していたら、新しいものと取り替えます。

戸車の調節・交換

戸車を調べて、摩耗しているなら早めに交換を。戸車は止めているねじを外せば簡単にとれます。

サイズや材質が何種類かあるので、古い戸車を持って行き、同じものを購入すれば間違いがありません。ここでは戸車の沈み過ぎや傾きを直す方法を紹介します。

■通常の交換

戸車を止めている木ねじをドライバーで外して、戸車を取り出します。新しい戸車をはめ込み、外した時と逆の手順で取り付けます。

■木ねじの穴が緩んでいる時

木ねじの穴が緩んでいる時は、細く削った竹箸に木工用の接着剤を付け、穴に打ち込みます。

不必要な部分をカッターで切った後、乾燥させて新しい戸車を取り付けます。

■戸車の沈み込みを直す

戸車が沈み過ぎている時は、薄い合板を挟んで高さを調節します。左右どちらかに傾いている時も、高さ調節のために片側に薄い合板を挟みます。

サッシの戸車を交換

サッシの引き戸の場合、戸車取り付け部の形式がいろいろあるのでまず確認します。サイズを測って、それに合うサッシ用戸車を用意します。古い戸車が外れない場合はそのままにし、隣に新しい戸車をはめ込んでください。その際、高さ調節ねじを使って新しい戸車と古い戸車の高さを揃えます。詳しくは購入の際にご相談ください。

寸法をよく調べます。

取り替え用戸車の位置を合わせます。

古い戸車が外れない場合はその隣に取り付けます。

引き戸の戸車の寿命は3〜4年。開け閉めのたびにガタガタ音がしたり、引っ掛かってきたら、交換が必要です。またレールのさびも点検しましょう。

戸車とレールの種類

戸車(丸型)

甲丸レール

戸車(角型)

角レール

戸車(平型)

敷居

戸車(V型)

Vレール

戸車の種類と特徴

交換する時は、現在使用しているものと同じものを選ぶか、使用場所に合わせたものを選びます。

●鉄製戸車

最も一般的なタイプ。強度には優れていますが、さびてくるとキュルキュルと音がします。

●ステンレス製戸車

湿気に強く、強度もあるので、浴室やトイレ、物置などに適しています。

●ナイロン製戸車

ステンレス製や鉄製に比べて音が静か。湿気には強いのですが耐久性が落ちるので、窓や浴室に。

●ゴム製戸車

耐久性はあまりありませんが、音は最も静か。室内の音が気になる引き戸に使用します。

応用編戸車と一緒にレールを取り替える

戸車と一緒にレールも点検。さびていたり折れていたら、取り替えておきます。レールには鉄製やさびに強い真ちゅう製や音の静かなビニールをかぶせたタイプなどがあるので適材適所で選びましょう。

[1]マイナスドライバーなどを使って、古いレールを外します。釘がさびて抜けにくい時は、ペンチなどで抜きます。

[2]長いレールを交換する場合は、曲がらずに取り付けられるように、レールを外した後、糸を張って印をつけておきます。

[3]新しいレールは長さ2㎝くらいの釘で、45㎝間隔で開いている釘穴に打ち込みます。木部の古い釘穴に合わないように注意。

[4]釘はレール用の真ちゅう釘を使い、レールから釘頭が出ないようによく叩いて、レールになじませます。

チェックリス卜

□ 油

□ ピンセット

□ マイナスドライバー

□ 木づち

□ カッター

□ 竹箸

□ 薄い合板

□ 木工用接着剤

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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