2021年02月05日
by 与板利器工業株式会社 |
公開:2021.02.05 14:10 更新:2021.10.04 16:23
鉋(カンナ)は主に木の表面を平らに仕上げたり、面を綺麗にするために使用します。また面取り作業、丸面(凹凸面)加工、溝加工(底面、側面)、キワ面加工、鉋台修正など色々な作業に使用されます。最近では替刃式が職人からDIY・ホビーにも広く使用されています。
・頭 ・下端
・肩 ・台尻
・甲・表 ・包み
・裏すき ・甲
・耳 ・刃先
・裏金(押え刃)・鋼
・表馴染 ・側
・押え溝 ・切刃
・押え棒
・刃口
・木端返し
・上端
鋸(ノコギリ)と同様に日本の鉋は『引いて削る』仕様に、西洋の鉋は『押して削る』仕様になっています。鋸同様に引いて使う方が軽い力で作業が出来ます。一般的には裏金(押え刃)が付いている2枚ですが、用途に合わせて1枚刃の物もあります。鉋の切れ味は刃の状態に大きく左右されるので研ぎをしなくても良い替刃式が普及しました。
板や角材などの表面を平らに削る、綺麗にするために使用したり、木口削りや面取りなどにも使用します。台の長い長台鉋や広幅な鉋などもあります。
一般的な刃のサイズは50mm・55mm・60mm・65mm・70mmになります。それ以上もあります。台の材質は白樫、赤樫などがあります。
台の表面に油を染み込ませることによって歪み等を押さえることができます。
刃の材質は安来鋼の白紙、青紙、青紙スーパー、ハイス鋼等があり、材質によって切れ味や永切れの違い、研ぎ易さなどが違ってきます。削る材質や作業内容によっても使い分けされます。
使い方は材木を荒削りするための荒仕上鉋、平滑な面にするための中仕上鉋、最後の仕上げをするための仕上鉋に分類できます。荒仕上鉋にするには、鉋刃の出をやや多くでるように調整して刃口も広くして厚い削屑がでるようにします。中仕上鉋、仕上鉋の順に刃先の出を少なく刃口も狭くなります。台の下端もそれぞれに応じた調整をして使用します。
木工の小細工、平削り、木口削り、面取りなどに使用します。一般的な刃のサイズは24mm・30mm・36mm・42mm・48mmになります。
台の材質は白樫、赤樫などがあります。台の表面に油を染み込ませることによって歪み等を押さえることができます(安価な商品では桜材を使用している物もあります)。
刃の材質は安来鋼の白紙、青紙、青紙スーパー、ハイス鋼等があり、材質によって切れ味や永切れの違い、研ぎ易さなどが違ってきます。削る材質や作業内容によっても使い分けされます。
※1枚刃鉋と2枚刃鉋:平台鉋の1枚刃は桐などの軟らかい材木や超仕上に使用します。2枚刃は裏金が鉋身をシッカリと保持するため逆目削りの時でも材料が欠けにくい鉋です。
鉋台の下端調整、紫檀、銘木などの硬木を削るときに使用します。
一般的なサイズは36mm・42mm・48mmなどです。台の材質は白樫、赤樫などが有ります。刃が垂直に立ってるので、引っ掻く様に削っていきます。
大きな湾曲面部分の削り仕上に使用します。
規格:30mm・36mm・42mm・48mm
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:手鉋の下端を船底のように反らした鉋で、表面を凹曲面に削ります。
対称物を凸面の湾曲面に削るのに使用します。
規格:刃幅6mm~48mm (3mm刻み)
材質:刃物工具鋼、白樫材
対称物を凹面の湾曲面に削るのに使用します。
規格:刃幅6mm~48mm (3mm刻み)
材質:刃物工具鋼、白樫材
木材の直角の入隅を削るときに使用します。
規格:36mm・42mm・48mm
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:右勝手、左勝手があります。1枚刃、2枚刃の種類、真鍮張定規付もあります。
幅の狭い溝削り、建具や家具などの溝作りに使用します。
規格:1.5mm~15mm (1.5mm刻み)
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:幅の狭い溝削りで、調整の出来る定規が付いています。3mm以下は刃幅に合わせた真鍮で出来ています。
※溝を削る位置に刃を合わせるように定規で調整し、平鉋と同じ要領で使用する
障子、ふすまの敷居の溝削りなど広くて浅い溝の仕上げ用として使用されます。
規格:9mm~24mm (3mm刻み)が一般的。
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:黒檀張り、一枚作里、普通二枚作里、段なしなどがあります。
敷居の溝削りに使用します。
規格:21mm
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:鉋台の下端に段が付いているので、溝の深さを一定にできます。
敷居の溝直しなどに使用します。
規格:9mm~21mm(3mm刻み)
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:鉋台が櫛の形状をしています。押えに竹を使用しています。
溝の側面削り、蟻溝の入隅や蟻坂の脇削りに使用します。
規格:15mm・18mm・21mm。右と左があります。
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:右脇取と左脇取があります。また、二枚脇溝穴、二枚脇上穴式、二枚脇黒丹口木入という種類もあります。
溝の側面削り、蟻溝の入隅や蟻坂の脇削りに使用します。
規格:15mm・18mm・21mm。右と左があります。
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:右脇取と左脇取があります。また、二枚脇溝穴、二枚脇上穴式、二枚脇黒丹口木入という種類もあります。
角材や板の面取りに使用します。
規格:3mm~9mm(1.5mm刻み)
材質:刃物工具鋼、白樫材
角材や板の面取りに使用します。
規格:3mm~9mm(1.5mm刻み)
材質:刃物工具鋼、白樫材
角材や板の面取りに使用します。
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:削り取る幅が調整できます。
角材や板の面取りに使用します。
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:削り取る幅が調整できます。
凹凸曲面の削り、椅子の曲線部などの複雑な曲面削りに使用します。
規格:刃幅24mm・30mm・36mmが一般的です。
材質:刃物工具鋼、白樫材
特徴:細長い形状の台の中央に平鉋を仕込み、下端に丸みを付けた鉋です。
平鉋、際鉋の右・左、脇取りの右・左の5つの鉋が1つにまとまっています。
規格:刃幅55(54)mm・70(68)mmが一般的です。
材質:刃物工具鋼、白樫材・赤樫材があります。
特徴:通常の平鉋として、際鉋の右と左として、脇取鉋の右と左として使える優れものです。
平台鉋の1枚刃は桐などの軟らかい材木や超仕上に使用します。2枚刃は裏金が鉋身をシッカリと保持するため逆目削りの時でも材料が欠けにくい鉋です。
最近では替刃式鉋が主流になってきています。替刃式鋸と同様に切れ味が落ちたときの刃の補修が必要なく使用できるタイプです。また、替刃式でも精度が上がってきたので仕上にも使用できるようになりました。
材の面取り加工、ベニヤ板・合板の木口の加工、石膏ボードの面取り・木口加工に使用します。L型カッター刃を使用し、刃出し調整が簡単に行えます。各溝に適応した加工に使用します。
<刃の交換と調整方法>
・刃の削れが悪くなってきた時は、ネジを緩めて、新しい刃と交換してください。
・刃を指で上下に動かし刃の出具合を調整します。
・刃の位置が定まったら、ネジをしっかり緩めて固定します。
<使用方法>
削る面を水平に当てて引いて削ります。
鉋の口切りの狭い方が最終の仕上げ(左側)に適した加工になっています。通常の鉋は右側の様に最終仕上げに比べ広く開いています。作業に適した方をお選びください。
鉋の刃の切れ味は鉋刃の材質と研ぎ、そして台の仕込みと下端調整具合が大きく影響します。特に鉋台は温度湿度の変化により微妙に狂いが生じるので、鉋の切れ味を有効に発揮させる為に、精密な調整が必要です。
①台均(だいならし)
立鉋(台直鉋)を使ってA・Bの隙間を0.1mm以下に調整します。
②刃合わせ
刃を出すときは木槌や玄能でC方向に鉋身を叩きます。
刃(裏金も同様)を抜く時はD方向に台頭の左右を交互に叩く。
鉋台を痛めないために木槌がお勧めです。
③仕込み勾配
一般的には8分勾配(38°~39°)に仕込んでいます。
軟材用で31°~36°、硬材用で45°~90°が適切です。
<刃の抜き差し>
刃を抜く時は、台頭の左右の角を交互に、刃と平行にたたきます。台頭の中央をたたくと、台が割れることがあります。また、抜けた刃が飛び出さないように、台を持つ手の人さし指で刃を押えるようにしましょう。刃を差し込む時は、まず鉋刃を差し込み、頭をたたいて打ち込んでから裏金を打ち込みましょう。
<鉋刃と裏金>
鉋刃の裏に凹凸がある時は、金盤と金鋼砂で平らに研ぎます。次に鉋刃と裏金を刃裏同士を合わせ、がたつきがある時は、裏金の耳を金床の角(かど)上でたたいて調整しましょう。
樫の木は杉や松等と違い、芯より外側に向かって放射状の目が木目となり、年輪と直角になります。
追柾目 : 板目と柾目の特徴を兼ね備えています。
柾目 : すり減り難いが乾燥や衝撃で割れることがあります。
板目 : すり減りは早いが割れにくいです。
(地域や、気候、職人の気質によって好みが分かれます。)
・台頭を叩く時は玄能を使用すると割れや傷みが出来るので、木槌や樹脂製ハンマーでの使用をお勧めします。
・鉋刃を叩く時もへこみ、傷が付くので軽く叩く様にしてください。
・強く叩き込むと刃が入りすぎて台が割れてしまうので、十分に注意してください。
・保管の際は、高温多湿を避けてください。台が歪んだり、鉋刃が錆びてしまいます。
・使用中でも直射日光の当る場所には放置しないでください。
・湿った所に置いたり、水を掛けないようにしてください。
・しまう時には鉋身を全部抜かず、刃先をほんの少し引っ込めて、下端に出るギリギリの所で止めておいた方が台の狂いが少なく済みます。置く時には下端を横にするか、下端を上に向けておくようにしてください。
・刃裏は絶対に錆びさせない。その為には研いだ後、充分水気を拭取り、油で拭いておいてください。
・刃の摩耗の程度により荒砥石、中砥石で研いで仕上砥石(合砥石)で仕上げます。
・力を入れないで軽く研いでください。
・初め水をかけ、研ぎ汁が出たら水をあまり掛けないで研ぎ汁で研いでください。
・最初の切刃の角度を保つように研いでください。
鉋刃は刃物工具鋼、幅は42mm
鉋台は白樫材
裏金付なので逆目押え仕様
JAN4979717519838
鉋刃は刃物工具鋼、幅は58mmの替刃式
鉋台は白樫材
裏金付なので逆目押え仕様
JAN4979717373744
鉋刃は刃物工具鋼、幅は70mmの替刃式
鉋台は白樫材
裏金付なので逆目押え仕様
JAN4979717375625
提供元:与板利器工業株式会社
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