2020年12月10日

空調機器 加湿器

by 株式会社山善

公開:2020.12.10 12:10 更新:2021.10.04 16:23

1.加湿器とは

機器に投入された水を蒸気、霧状などにして機器外に放出し、室内の湿度を上げるために用いる機器のことをいいます。

部屋の大きさなど使用する場所により、必要な水タンクのサイズ、加湿量が異なるので大型のものからコンパクトなものまで様々な大きさがあります。

水を蒸気にする方式も数種類あります。

アロマオイルをセットし、蒸気と一緒に香りを拡散出来るものや、水タンク内にイルミネーションのランプがあるもの、OFFタイマーなど付加機能が搭載されているものもあります。

2.加湿器の仕組み

【超音波式】

超音波振動子で水を霧状にして、送風機(ファン)によりダクトを経由し機器外に放出、拡散します。

【スチーム式】

ヒーターで水を沸騰させ、ダクトを経由し機器外に放出、拡散します。

【気化式】

水を浸透させたフィルターにファンで風を当てて、気化させながら加湿するものです。

【ハイブリッド式(加熱超音波式)】

超音波式とスチーム式、2つの方式を兼ね合わせたものです。

基本的には超音波式の方式で運転し、加湿量を上げたいときにスチーム式(ヒーター)をONにする仕組みです。

【ハイブリッド式(温風気化式)】

気化式とヒーターを組み合わせ、水を浸透させたフィルターに温風を当てることで蒸発させる仕組みです。

3.加湿器の種類・方式

超音波式

【メリット】

・加熱した水を放出しないので、やけどの危険がない。

・リビング用の中型機器からデスク用の小型機器のサイズで種類も多く、使用・用途により選びやすい。

・小型の機器は、電源があれば移動した場所で使用できる。また、USB電源のものもある。

・ヒーターを使わない方式なので、消費電力が少ない。

・機器に投入した水が無くなった場合は自動的に運転を停止し、誤動作しない設計。

【デメリット】

・使用による水アカ、カルキ汚れなどが付着するので、日々の清掃(メンテナンス)が必要。

・精密機器(パソコン)などは湿気に弱いので、設置場所には注意が必要。

スチーム式

【メリット】

・水を沸騰させるので衛生的。

・フロア用の大型機器からデスク用の小型機器まであるので、使用用途により選びやすい。

・小型の機器は、電源があれば移動した場所で使用できる。

・機器に投入した水が無くなった場合は自動的に運転を停止し、誤動作しない設計。

【デメリット】

・ヒーターを用いるため、消費電力が高い。

・使用による水アカ、カルキ汚れなどが付着するので、こまめな清掃(メンテナンス)が必要。

・精密機器(パソコン)などは湿気に弱いので、設置場所には注意が必要。

気化式

【メリット】

・ヒーター等を使用しないため、消費電力が低い。

・水蒸気粒子が細かい。

【デメリット】

・風を当てて気化させるため、運転音が他方式に比べて大きい。

・フィルターのメンテナンスや定期的な交換が必要。

・水蒸気粒子が細かいため視覚的な加湿効果を感じにくい。

ハイブリッド(加熱超音波式)

【メリット】

・ヒーターの使用を任意で設定でき、消費電力が低い。

・機器に投入した水が無くなった場合は自動的に運転を停止し、誤動作しない設計。

【デメリット】

・使用による水アカ、カルキ汚れなどが付着するので、日々の清掃(メンテナンス)が必要。

・精密機器(パソコン)などは湿気に弱いので、設置場所には注意が必要。

ハイブリッド式(温風気化式)

【メリット】

・気化式より早く効率的に加湿ができる。

・風が冷たくない。

【デメリット】

・気化式と比べ消費電力が高い。

・フィルターのメンテナンスや定期的な交換が必要。

4.選び方

POINT1:適用畳数

適用畳数より大きい部屋で使うと効果が薄くなり、小さい部屋で使うと結露やカビの原因にもつながります。

POINT2:タンク容量

給水の手間を減らせて長時間の連続運転が可能。しかし、本体が大きくなるので設置場所に困る場合もあります。

POINT3:設置する場所

リビング・ダイニングでは、エアコンやストーブなどの使用で乾燥しやすいため、スチーム式・超音波式といった加湿能力の高いモデルがおすすめです。

5.使い方

設置場所

<正しい設置場所>

スチーム吹き出し口から上方1m以内にスチームをさえぎるものがなく、壁、家具などのシミや変形防止のため、周囲との距離が十分に確保できる、安定した水平な場所に設置します。

<次の場所には設置しない>

・直射日光があたる場所や暖房機器の上や近くなど、温度が高くなる場所

・スチームが直接、家具、壁、カーテン、天井や紙類(ふすま・書物・ポスターなど)にあたる場所

・傾いた場所、不安定な場所、電気製品や精密機器(パソコン)などの近く

水タンクに水を入れる

1.ふたを取りはずして水タンクを取りはずします。

2.タンクキャップを左に回して取りはずします。

3.水タンクに水道水を入れます。

4.タンクキャップを右に回して、確実に締めつけます。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

水タンクをセットする

1.水タンクを本体にセットします。

このとき水タンクの水が、本体の水槽に流れ込んでいるかを一度水タンクを持ち上げ確認します。

※水タンクをセットする前に、必ず水量調節リング、仕切り板、水アカフィルター、霧化室,ダクトが正しくセット(取りつけ)してあることを確認してください。

2.ふたを取りつけます。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

運転する

運転スイッチが「切」になっているのを確認し、電源プラグを根元まで確実にコンセントに差し込みます。

※電源コードの結束バンドは、必ずはずしてください。(電源コードをたばねたまま使用しない)

運転スイッチを「入」にすると、運転ランプ(緑色)が点灯し、運転を開始します。

約3~5分後にスチーム吹出口からスチームが出ます。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

給水のサイン

水タンクの水が無くなると、給水ランプ(赤色)が点灯して、自動的に運転を停止します。

<運転を継続する場合>

・運転スイッチを「切」にし、電源プラグをコンセントから抜いて、本体が十分冷めてから蒸発皿や水槽に残っている水を排水します。

<運転を継続しない場合>

・運転スイッチを「切」にし、電源プラグをコンセントから抜いて、本体が十分冷めてから水タンクに給水して運転を再開します。

運転スイッチを「切」にし、電源プラグをコンセントから抜きます。

本体が十分冷めてから水アカ固着防止のためお手入れをします。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

アロマオイル(市販品)をお使いの場合

本体が十分冷めてから、ふたを取りはずします。

アロマポットにアロマオイル(市販品)を1~2滴入れます。

※アロマオイルは、市販品をお買い求めください。また使用の際は、お使いの加湿器本体の説明書などを確認してください。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

6.お手入れの仕方

本体外側

水アカを放置すると固着して取れなくなりますので、ふた、水タンク、霧化室ダクト、水アカフィルター、仕切り板、水量調節リングを取りはずし、こまめにお手入れをしてください。

※丸洗いは絶対しないでください。

・水に浸した柔らかいふきんをよくしぼって汚れをふき取ります。

・落ちにくい汚れは、薄めた食器用中性洗剤に浸した柔らかいふきんをよくしぼってふき取り、さらに乾いた柔らかいふきんで洗剤が残らないようにきれいにふき取ります。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

水タンク(毎回)

・丸洗いできます。

・タンクキャップを左に回して取りはずします。

・水タンクに水道水を半分くらい入れ、タンクキャップをしっかり締めつけて水タンクを軽く振り、排水します。これを2~3回繰り返します。

・コップ洗い用の持ち手がついた柔らかいスポンジを使用して洗うこともできます。

・お手入れ後は、外側の水気をきれいにふき取ります。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

水アカフィルター(1週間に1回以上)

・丸洗いできます。

・水アカフィルターは、1週間(1日約13時間使用した場合)に1回以上は手揉み洗いをし、よく乾かしてから軽く揉みほぐし、水アカをはらい落とします。

・水アカフィルターは、消耗品です。お手入れしても汚れが落ちなかったり、フィルター内部に水アカが残りかたくなったり、破れた場合は交換します。

※一般的な説明の為、一部内容が異なる場合があります。

蒸発皿、水槽、本体内側(1週間に1回以上)

※流し洗いは、絶対しないでください。

(蛇口から直接、蒸発皿や水槽に水を流し入れながらのお手入れはしない。)

・ふた、水タンク、霧化室ダクト、水アカフィルター、仕切り板、水量調節リングを取りはずします。

・本体に指示してある排水方向に本体を傾けて排水します。

・水に浸した柔らかいふきんを水がしたたり落ちない程度にしぼって汚れをふき取ります。

・フロート周りのゴミは取り除きます。

(フロートの周りにゴミなどが付着すると、フロートが正常に動作しない場合があります。)

ふた、霧化室ダクト、仕切り版、水量調節リング(1週間に1回以上)

・丸洗いできます。

・食器用中性洗剤を柔らかいスポンジに含ませて水洗いします。

・洗剤が残らないように水で洗い流し、乾いた柔らかいふきんで水分をふき取ってよく乾燥させます。

保管の仕方

長期間使用しない場合は、次のようにして保管します。

・保管の前は、必ずお手入れをします。

・お手入れをしたあとよく乾燥させ、包装ケースに納めるかポリ袋をかぶせ、直射日光や湿気を避けて保管します。

(湿ったまま保管すると、カビの発生や異臭・故障の原因になります。)

7.故障かな?

8.商品紹介

YAMAZEN パーソナル超音波ミスト式加湿器 MZ-F131

消費電力:18W

最大加湿量:210ml

適用床面積:木造:~約3畳、プレハブ洋室:~約6畳

タンク容量:1.3L

連続使用時間:約6h(最強運転時)

YAMAZEN スチーム式加湿器 上部給水可能 メカ式 KS-J241

消費電力:350W

最大加湿量:パワフル 500ml

      標準   300ml

適用床面積:

木造:~約8.5畳、プレハブ洋室:~約14畳

タンク容量:2.4L

連続使用時間:パワフル 約5h

       標準   約8h  

便利な上部給水方式

マグネットプラグ採用

ヒーター付ハイブリット式加湿器 レインボーカラーイルミネーション機能搭載(台座部)MZH-B45

消費電力:90W(ヒーターON時)30W(ヒーターOFF時)

最大加湿量:400ml

適用床面積(ヒーターON最強運転時):

木造:~7畳、プレハブ洋室:~約11畳

タンク容量:4.5L

連続使用時間:約11h(ヒーターON時)

雰囲気を高めるLED照明付き(台座及びタンク)

切タイマー:1~8h

AG銀抗菌カートリッジ付

提供元:株式会社山善

https://www.yamazen.co.jp/

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