2021年03月11日
by 赤平オーキッド株式会社 |
公開:2021.03.11 11:40 更新:2021.10.04 16:23
胡蝶蘭を育てている中で、「胡蝶蘭の葉がとけてぐちゃぐちゃになってしまった…」
「数日で葉が透けたようになり、変なにおいもする…」そんな経験はありませんか?
こういった場合は「軟腐病」に罹ってしまっている可能性が高いです。
「軟腐病」とはどのような病気なのでしょうか?
今回はこういった症状でお悩みの方、今までに経験があるという方必見です。
軟腐病は細菌が原因の病気で、感染して症状が出てからの進行がとても速く、見つけた時には手遅れになっている場合が多いため、一度感染してしまうと厄介な病気の一つです。
発症した株を見つけた際には早目に対処することが重要になります。
胡蝶蘭が軟腐病にかかると、葉が茶色く融けたようになり、手で触れると組織の中の水が溶け出てきます。
特徴的なのはニオイで、何とも言えない強いにおいを発するのが特徴です。
また、他の病気と比べて進行が速いのも大きな特徴の一つです。
また、葉だけでなく、花茎に感染して発症する場合もあります。
軟腐病は驚異的な感染力を持つ病気で、1つの株が発症すると次々と飛び火し感染していきます。
原因菌は細菌のため、カビなどと違って自力で水の中を泳いで移動します。
つまり、感染した株を触れた手で他の株を触ったり、水やりの際に飛び散った水により感染が広がっていくのです。
目には見えないのが恐ろしいですね…
細菌が原因菌のため、治療薬は人間と同じく抗生物質を使用します。
しかし、感染のスピードがあまりにも早いので、使用しても手遅れである場合がほとんどです。
見つけた株はなるべく早く廃棄処分するのが一番の対処方法です。
軟腐病なのか判断がまだ付かない場合や、どうしても思いやりのあるお花で捨てられないという場合は、他の植物とは隔離した場所で管理し、症状のある部分を消毒したハサミで切り取って様子を見ましょう。
ただし、残念ながら回復する可能性はかなり低いです。
胡蝶蘭の軟腐病は「早期発見、早期処分」がポイント。
他の株に移る前に発見し、処分することが大切な植物を守る手段です。
恐ろしい病気ではありますが、その特徴をしっかりとおさえて発症した場合に備えておくと安心ですね。
●赤平オーキッドは「花のある暮らし」の豊かさをより広めると共に、花がもたらす潤いや喜び、安らぎのある暮らしを「花文化」として全国に発信、普及させていきたいと願っております。
提供元:赤平オーキッド株式会社
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