2020年12月08日

素材や部位による接着剤選びのポイント  2.硬い塩化ビニルをつけたい!

by セメダイン株式会社

公開:2020.12.08 09:10 更新:2021.10.04 16:23

硬質塩化ビニルを接着するときのポイント。

1.特長

■塩ビって?

正式名称は「ポリ塩化ビニル樹脂」、略号はPVC。電気絶縁性や難燃性に優れ、着色しやすく、比較的安価なことから、古くから様々な用途に使われてきたプラスチックです。

ここではまず、硬質塩ビの代表的な用途である「雨どい」と「塩ビ管」の接着について記します。

■硬質塩ビ管材の接着方法

「雨どい」や「塩ビ管」には、主として、「継ぎ目」を接着する用途があります。

この場合、適した接着方法は「ドープセメント」という接着剤を使用した溶着方法があります。硬質塩ビの表面同士を少し溶かして接合させる方法で、2つの部材を一体化させることで水漏れ防止に効果があります。

通常、接着剤は、モノの表面に馴染んで、そのまま硬化することで「馴染みっぱなし=くっつく」ものですが、この「ドープセメント」では、接着剤は、「表面を少し溶かす役割」と「溶けた分を少し補う役割」の2つの役割を果たします。「少し補う」理由は、接着部位の強度を補強する意味があります。

2.おすすめの接着剤

雨どい用

・雨どいの接着には、雨どい用

硬質塩ビ同士を溶かして接着するドープセメントタイプ。

塩ビの雨どいの集水器、パイプなどの接合部の接着に使用できる。

また、塩ビ波板の接着・補修に適している。

塩ビパイプ用

・塩ビ管の接着には、塩ビパイプ用

塩ビパイプの接合部の接着に適した専用接着剤。

キャップにハケがついていて塗布が簡単。

日本水道協会規格準拠品。

その他の硬質塩ビ接着について

もちろん、硬質塩ビは様々な用途に使われています。波板や、電機ケーブルの被覆材、家電製品、文房具や玩具等々。それらの接着には、特にドープセメント法での接着をご希望されなければ、スーパーXやセメダイン3000、ハイスーパー5など、各種接着剤で接着出来ます。

提供元:セメダイン株式会社

https://www.cemedine.co.jp/

新着記事