〈犬の種類〉チワワの病気

チワワは体が小さな犬ですが、他犬種と比べてとりわけ体が弱いというわけではありません。飼い主がしっかりとヘルスケアを行うことで、健康的に生活することができるでしょう。ただし、チワワがかかりやすい病気があるので、日頃から注意しておきましょう。

気管虚脱

気管が押しつぶされて呼吸が困難になったり、慢性的に咳が出るようになります。運動や興奮して吠えた後、ご飯や水を飲んだ後に乾いた咳をするようになったら要注意。特に発作が起きやすい夏は危険です。老化や肥満が原因だともいわれているので、日頃から体重管理に気を付けるようにしましょう。散歩中、首輪を引っ張ると首に負担がかかりやすくなるので、体全体を支えるハーネスのほうがおすすめです。

膝蓋骨脱臼

膝のお皿の骨（膝蓋骨）が、正常な位置からずれたり外れたりする病気です。形成異常がある先天的なケースと、転落や打撲などの強い衝撃で誘発される後天的なケースがあります。チワワが3本足で歩いたり、スキップのような状態だったり、足を引きずるような歩き方をしていたら要注意。発見が遅れると足が曲がってしまうこともあるので、早期発見・早期治療に努めましょう。治療の際には脱臼した膝蓋骨を元に戻す処置が必要となります。予防するには、できる限り足に負担をかけないこと。床は絨毯を敷くなどして滑りにくくし、階段の上り下りやジャンプを頻繁にさせない、肥満にさせないことなどが有効です。

水頭症

水頭症は脳や脊髄の周りを循環している脳脊髄液が増えて脳を圧迫してしまう病気です。チワワの水頭症の場合、脳の奇形による先天的なケースがほとんどですが、頭部に損傷を負ったことで後天的に発症することもあります。症状としては、運動障害、麻痺、痴呆、視力の低下、攻撃的になる、などさまざま。治療には薬物療法や外科手術が行われますが、完治は難しい病気です。

提供元：ネスレ日本株式会社

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※2021年1月時点掲載内容