2021年02月08日

暗記ペン勉強法の進化について伝えたいこと

by コクヨ株式会社

公開:2021.02.08 15:00 更新:2021.10.04 16:23

2016.09.20

暗記ペンは塗って隠して覚えるだけではなかった。学生にとって効果的な暗記法をサポートするために進化を続けるおすすめの暗記ペン勉強法について考えてみました。

暗記ペンを使った勉強法と聞いてどんなものをイメージするでしょうか?

 昭和40年代生まれの私は、緑色のマーカーで暗記したいところを塗って、赤いシートで覆って文字を隠すという方法をイメージします。実際、学生時代には暗記用のミドリペンと赤いシートのセットを買って、使っていました。使いはじめのころは、加減がわからず、やたらとマーカーを塗ってしまい、ほとんどの文字が読めなくなって、勉強にならなかったという記憶があります。私だけではなく、私の周囲ではこの事件が頻発していたという記憶もあります。しかしそんな事件にもめげず、当時は、そのペンとシートのセットが画期的で、ものすごく流行っていました。

そんな暗記用ペンですが、最近、新種の勉強法があるようです。新種と書きましたが、私が知らなかっただけで、決して最近のものではなく、けっこう昔からあったようです。

最初に私が書いた従来の勉強法は「塗って隠して覚える」なのに対して、新しい勉強法は、「書いて隠して覚える」です。

それぞれ、具体的には

「塗って隠して覚える」

教科書や参考書などの印刷された文字の中で、覚えたい文字にミドリのペンを塗ります。塗ったところに赤いシートをかぶせると、黒く塗りつぶされたように見えて、覚えたい文字が読めなくなります。そして、隠れた文字を覚えるという勉強ができます。

新しい勉強法「書いて隠して覚える」

自分がノートを書くときに、大事なところ、覚えたいところをピンクやオレンジのペンで書きます。そのノートに赤いシートをかぶせると、ピンクやオレンジで書いた文字だけが消えて、自作の穴埋め問題となって勉強できます。

市販の問題集の穴埋め問題も、ピンクやオレンジのペンで答えを書いておけば、同じく、赤いシートで答えを隠せます。いちいち答えのページを見にいく必要はなく、赤いシートをはずせば答えが現われます。

この写真をご覧になってください。

隠して覚えるということでは同じですが、教科書や参考書など最初から印刷されている場合は「塗って隠す」、ノートや問題集など自分で書く場合は「書いて隠す」方法という使い分けになります。

考えてみれば、昔から、市販の参考書や単語集に赤いシートが付いていて、2色刷りや3色刷りのオレンジ色っぽい文字をそのシートで隠して勉強するというシリーズがあったように思います。印刷されたオレンジ色の文字が赤いシートで隠せるのを見て、自分で書いた文字も、オレンジ色なら隠せるはずということに気づいた人が、この勉強法をはじめたのかもしれません。

1本で2役!暗記用ペン<チェックル>

コクヨでは、2015年にこの書いて覚えることができる暗記用ペン「チェックル」を発売します。

しかし、お恥ずかしい話ですが、つい最近まで、チェックルのパッケージに書かれていた「書いた文字を隠せる」の意味を私はちゃんと理解できていませんでした。なんで今さら暗記ペンを発売するのかな?と思っていたくらいです。

そして、ある日、この商品を手にする機会があり、説明をちゃんと読んで、「書いて隠して覚える」という勉強法があることを知りました。そうか、そういう勉強法があったのかと軽い衝撃を受けました。

 この「チェックル」は、従来の「塗って隠して覚える」だけではなく、「書いて隠して覚える」という勉強法を提案し、実践できる偉大な商品だったのです。そして、私に、「書いて隠して覚える」勉強法を教えてくれた恩師となりました。

驚いた私は、「書いて隠して覚える」という勉強法って、どれくらいの人が知っていて、実践しているのかが気になりました。商品担当者に確認したところ、チェックルの購入者アンケートでは、チェックルを買って、初めて「書いて隠して覚える」を実践したという人が半数以上だったそうです。やっぱり、まだまだ知られていない!今知った私は、そんなに遅いほうじゃないと安心しました。

 簡単な方法なので、誰でも知っていそうな勉強法ですが、意外と知られていない勉強法かもしれません。

そして、お店に「チェックル」は並んでいますが、「書いて隠す」しか知らない人は、お店でこの商品をみても、私と同じように、従来の「塗って隠す」タイプと認識して、「書いて隠す」という勉強法を想像できないと思います。

なので、私と同じく、この暗記ペン勉強法の進化に気づいていない人に、是非、「書いて隠して覚える」勉強法をお伝えしたいと思い、記事を書いてみました。

勉強は学生の仕事という時代ではありません。社会人になっても、資格取得のための勉強や、仕事を引退してからも趣味の勉強をしている人は多いと思います。この勉強法が役に立つ方がいらっしゃるかもしれません。

みなさんは、「書いて隠して覚える」勉強法はご存知でしたか?

記事提供元:コクヨ株式会社

https://www.kokuyo-st.co.jp/mag/Life-and-Work/2016/09/000108.html

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