2021年11月07日

家庭菜園は簡単に初心者でもできる!3つのタイプや準備すべきもの・土の作り方を紹介

by DCM 編集部

公開:2021.11.07 07:00 更新:2021.12.06 10:45

家庭菜園で野菜や果物を収穫するのは、経済的です。さらに、植物が成長する様子を観察するのは、精神的な安らぎにも繋がります。

「家庭菜園は難しいもの」と考えて、諦めてしまっているかたも多いのではないでしょうか。

家庭菜園は簡単で、誰でも始められるのが魅力のひとつです。準備するべきものや土の作り方を知れば、失敗することはありません。

今回は、簡単で初心者にもできる家庭菜園の始め方、必要な物や土の作り方についても解説します。「家庭菜園を始めたい」と思っているかたは、参考にしてみてください。

家庭菜園の中で簡単に初心者が始められる3つのタイプ

自宅で野菜や果物を育てる家庭菜園には、いくつかのタイプがあります。家庭菜園のタイプを知った上で、自分に合った家庭菜園のタイプを選んでみましょう。

初心者でも簡単にできる家庭菜園の3つのタイプは、以下のとおりです。

①ポタジェガーデン

②ベランダガーデン

③キッチンガーデン

①ポタジェガーデン

「ポタジェガーデン」とは、野菜や果物に加え、花や草も育てるタイプの家庭菜園。ちなみに、「ポタジェ」とはフランス語で「家庭菜園」を意味する言葉です。

野菜や果物を栽培することはもちろん、観賞用植物を植えて、見た目も美しい家庭菜園になります。

「ポタジェガーデン」で美しいグラデーションを作るためには、草丈の同じ植物ごとに段差をつけて成長させるのがベストです。

つる植物のきゅうりやいんげん豆などは、支柱を使うと背丈を高くすることが可能です。その一方で、観賞用植物は比較的低い位置で成長し、花を咲かせ実を付けます。

このように異なる2種類の植物を一緒に育て、高低差をつけることで、平坦になりがちな家庭菜園の景色に変化が生まれるでしょう。

②ベランダガーデン

「ベランダガーデン」とは、自宅のベランダを有効活用した家庭菜園。プランターを準備して、そこに種や苗を植えることで家庭菜園を作ります。

ベランダガーデンの魅力は、何といっても少ないスペースで家庭菜園ができる点です。プランターを活用して、小さい野菜や植物を育ててみましょう。

その反面、ベランダガーデンは根菜や大きな野菜には向きません。最初はハーブやピーマン・オクラなどの小さめの野菜から育ててみましょう。

③キッチンガーデン

「キッチンガーデン」とは、キッチンなどの室内で植物を育てる家庭菜園。キッチンガーデンの魅力は、以下のとおりです。

・余った野菜(根菜類)を再利用できる

・天候や季節に関係なく栽培できる

・土の代わりにスポンジでも代用できる

キッチンガーデンは室内で育てる家庭菜園なので、天候不順に悩まされることはありません。また、根菜類の一部を再利用すれば葉っぱが収穫できます。

ちなみに、キッチンガーデンは基本的に水耕栽培でOK。その際、土となる部分はスポンジやキッチンペーパーなどでも代用可能です。

家庭菜園を簡単にする初心者が準備すべき5つのもの

家庭菜園には事前に準備しておくと便利な道具があるので、覚えておきましょう。

家庭菜園をする上で初心者が揃えたい5つのものは、以下のとおりです。

①ガーデニング用の手袋

②家庭菜園用の肥料や培養土

③つる用の支柱

④プランター

⑤じょうろ

①ガーデニング用の手袋

家庭菜園では、雑草抜きや追肥などの作業が必要になります。こうした作業においては、土と触れる機会が多いです。

その際、爪に土が入ってしまうとなかなか洗い流せません。軍手だと隙間から土が入ってしまいます。防水性のあるゴム製手袋を選びましょう。

また、虫に素手で触れることに抵抗を感じるかたも多いものです。そんなときでも、ガーデニング用の手袋があれば臆することなく土いじりができます。

市販のもので安く手に入れられるので、ひとつ持っておくようにしましょう。

②家庭菜園用の肥料や培養土

家庭菜園をするためには、土づくりが最も重要です。ホームセンターなどでは「野菜用の培養土」が売られています。

野菜用の培養土を買う際に見るべきポイントは、以下のとおりです。

・保水性

・保肥性

・排水性

・通気性

果物や野菜は適切な土環境にないと、すぐに駄目になってしまいます。一度水をあげたら、しばらく滞水するかどうかの「保水性」の有無が重要です。

ただし、水がいつまでも土にとどまっていても問題です。根腐れやカビなどの原因になる可能性があります。

そのため保水性だけでなく、排水性や通気性も重要なポイントです。

また、肥料を加えたら、栄養成分を長く保持してくれるかの「保肥性」も確認しておきましょう。育てる植物の性質に合わせた、土選びが重要です。

③つる用の支柱

家庭菜園をする時に、草丈の高い植物を育てる場合もあります。その際に役に立つのが、つる用の支柱です。

支柱がないと、つるが伸びる野菜や果物はうまく成長しません。草丈の成長に合わせた高さの支柱を買うようにしましょう。

また、草丈が低い植物の場合でも、低い支柱などで見栄えをよくすることも可能です。

④プランター

家庭菜園の初心者は、プランターを使って家庭菜園を始めるかたが多いです。もしくは、キッチンガーデンのような形で栽培する方法にも、プランターが使えるでしょう。

プランターには材質や構造によっていくつかの種類があります。具体的には、以下のとおりです。

・通気性のよいプラスチックのプランター

・保水性の高い陶器製のプランター

・見栄え重視の丸型プランター

・実用性重視の横長型プランター

育てる植物の性質によって、プランターの種類を選ぶ必要があります。

風通しのよい場所を好み、水を多く取り入れる植物の場合は、保水性が高い陶器製のプランターがおすすめです。

ちなみに、植物の病気やカビが気になるかたには、プラスチックの通気性が高いプランターが向いています。

ポタジェガーデンを作る場合にプランターを活用するなら、丸型のプランターで見栄えをよくしてみましょう。

「家庭菜園で効率的に野菜や果物を育てたい」と考えているなら、横長のプランターを選べば、効果的に種を植えられるでしょう。

プランターを活用すれば、家庭菜園の幅がグッと広がります。自分の家庭菜園のスタイルに合わせて、プランターを選んでみましょう。

⑤じょうろ

家庭菜園の水やりの定番はじょうろです。じょうろがなくても水やりは可能ですが、何度も水を汲みに行く必要があります。

家庭菜園は、手軽さが大きな魅力の1つです。水やりに時間が掛かってしまっていては、モチベーションが下がってしまいます。

家庭菜園は毎日関わっていくものなので、手間や面倒を少しでも減らしていける方法を選ぶのが得策です。じょうろを購入して、家庭菜園をより手軽で、身近なものにしましょう。

家庭菜園を簡単に初心者でもできる土の作り方

土作りには市販で購入した培養土をそのまま使うのもよいですが、自分でオリジナルの土作りにチャレンジするのも面白いでしょう。

家庭菜園の初心者でも簡単な土の準備の方法は、以下のとおりです。

①野菜用の培養土を使う

②自家製の培養土を作る

①野菜用の培養土を使う

ホームセンターなどには、家庭菜園用の培養土が売られています。

すでに培養土として完成されている土なので、そのまま家庭菜園用の土として使用することも可能です。

例えば、「元肥入り」や「初期肥料配合」といった表記を見つけたら、そのまま家庭菜園用の土として使っても大丈夫な培養土だといえるでしょう。

こうした野菜用の培養土なら、植物の成長を阻害するような酸性度が低く抑えられており、適切な植物の成長が促されます。

②自家製の培養土を作る

自分で土作りから始めたら、それだけ自分の家庭菜園に愛着が生まれますよね。自家製の培養土の作り方は、以下のとおりです。

①赤土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせる

②牛糞や馬糞の堆肥を両手で2すくい分加える

③燻炭をひとすくい分加える

④石灰を加える

⑤すべてをよく混ぜ合わせる

⑥液肥をじょうろでまく

⑦3週間程度、寝かせれば完成

まず、ホームセンターで赤土や腐葉土や堆肥を買い、燻炭や石灰も揃えましょう。

プランターや庭で実際に上記の配分で混ぜ合わせ、液肥を加えたら時間を置いて土を寝かせます。

液肥は水で希釈するタイプが多く、すぐに浸透するので効き目が大きいのが特徴です。水やり後は成分が流れ出しやすいので、土が乾燥しているときに撒くようにしましょう。

こうしてできた土は、オリジナルの配合で世界でたった1つしかないオリジナルの土になるのです。

使う材料や季節や天候によって、オリジナル培養土の仕上がりは大きく変わっていきます。使う植物やそのときの天候に合わせた適切な土作りが重要です。自分だけのオリジナル培養土で、家庭菜園を充実させましょう。

まとめ:家庭菜園のスタイルや必要なものを知って、初心者でも簡単に家庭菜園を始めよう!

家庭菜園は簡単に初心者でもできることが、この記事でわかったと思います。キッチンやベランダを活用した家庭菜園なら、なおさら始めやすいといえます。

家庭菜園の経験を積んだら、見ただけで癒されるようなポタジェガーデンを始めみてはいかがでしょうか。

土作りから始めるのは、家庭菜園をより楽しむ秘訣でもあります。その土を使用し、好きな野菜や果物に花が咲いたときの感動を想像したらワクワクしませんか。

家庭菜園初心者のかたも、この記事を参考にしながら、自分だけの家庭菜園を作ってみてくださいね。

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