2021年12月20日
by DCM 編集部 |
公開:2021.12.20 07:00 更新:2022.01.21 12:55
プランターで育てることができ、特殊な道具や資材もほとんど必要ない、イチゴの栽培は、誰でも気軽にはじめられます。
イチゴの栽培は、基本的な育て方を把握して、いくつかのポイントに気をつければ、失敗もしにくいので、初心者のかたにもおすすめです。
今回は、初心者も育てられる苗の選び方や、栽培方法など、イチゴ栽培に必要な知識を全てご紹介します。フルーツとしても、かわいい見た目で人気のイチゴを、自宅で育ててみませんか。
初心者でも、育てやすい品種を選べば、失敗せずにイチゴを育てられます。
イチゴの品種を選ぶ際は、まず収穫時期の種類を選びます。初心者には、一季なりと呼ばれる、1年で1度だけ収穫をできる品種がおすすめです。
また、病気に強い品種を選べば、失敗するリスクを減らせます。
初心者には、一季なりの品種のイチゴが、収穫までの期間が短く、手間もかからないのでおすすめです。
イチゴは収穫時期の違いによって、2種類に分けられます。それぞれ「一季なり」と「四季なり」と呼ばれています。
一季なりは、秋に植え付けをして、5~6月に収穫する品種です。対して四季なりは、夏や秋など、寒い時期以外、いつでも収穫が可能ですが、こまめに追肥が必要で、一季なりと比べると栽培に手間がかかります。
また、とよのか、女峰、さちのかなどの有名な品種のほとんどが一季なりです。初めてイチゴを栽培する場合や、そもそも家庭菜園に慣れていないかたには、栽培に手間がかからず、さまざまな品種を楽しめる一季なりをおすすめします。
一季なりの品種であれば、どれも育てやすさに大きな違いはありませんが、初心者のかたには、より失敗のリスクの少ない「カレンベリー」をおすすめします。
カレンベリーをおすすめする理由は、病気にかかりにくいためです。イチゴがかかりやすい炭疽病・うどんこ病・萎黄病などに強いという魅力があります。
広い場所がなくても、プランターで育てられるイチゴは、手軽に栽培をはじめられます。プランターとしておすすめなのは、ストロベリーポットと呼ばれる、イチゴ栽培専用のプランターです。
土づくり、植え付け、生育途中のお世話の方法が分かれば、すぐにイチゴ栽培をはじめられます。苗の向き、ランナーの処理など、いくつか注意する点はありますが、ひとつずつ丁寧に見ていけば、難しい点はありません。
基本的なイチゴの育て方を、ポイントを交えながら紹介します。
イチゴはプランターで育てられます。プランターでも、露地栽培と収穫量は変わりませんので、畑を持たない方でも気軽にイチゴ栽培をはじめられます。
用意するプランターは、20センチ程度の深さがあればよく、複数株を育てる場合は、長さのあるプランターを用意すれば管理が楽になります。
また、初心者には、ストロベリーポットという、イチゴ栽培用のプランターもおすすめです。見た目がかわいらしく、家庭菜園をガーデニングのように楽しめるうえ、垂れ下がった果実が地面につかず、病気になりにくいというメリットもあります。
甘くおいしいイチゴを収穫するためには、土づくりがとても重要です。
イチゴ栽培には、水はけと通気性のよい土を用意します。プランター栽培の場合は、鉢底穴からの害虫の侵入を防ぐ鉢底ネットと、土の流出を防ぐ鉢底石を必ず敷き詰めましょう。
土の準備は、植え付けの3〜4週前からはじめます。イチゴ栽培に適した用土の配合は「赤玉土6:腐葉土3:ピートモス1」の割合です。
用土を混ぜ合わせたら、緩効性化成肥料を1リットルにつき20〜30グラムの割合で入れて1週間待ちます。その後、苦土石灰を用土1リットルにつき2グラムほど混ぜ合わせてさらに1週間置くと完成です。
手軽に準備する場合は、市販の「野菜培養土」でも問題なく育ちます。また、野菜培養土には、イチゴ栽培用のものもありますので、見つかる場合は、専用の培養土を使うのもおすすめです。
露地栽培の場合は、まず植え付け2週間前に苦土石灰を約100グラム(1平方メートル当たり)まき、きちんと耕しておきます。さらに、植え付けをする1週間前までに、完熟堆肥約3キログラム(1平方メートル当たり)と有機肥料約100グラム(1平方メートル当たり)まき、混ぜ合わせておきましょう。
苗の植え付けには、向きや深さなど、いくつかの注意点があります。
まず注意すべきポイントは、苗を植える深さです。苗の根元部分にある「クラウン」が土から出る深さに植え付けます。
次に、苗の向きにも注意が必要です。ランナーがついていないほうを日が当たる方向に向けます。
プランターの栽培の場合は、ウォータースペースを確保して、苗を植え付けましょう。畑で栽培する場合の株間は、30センチ間隔が目安です。
苗の植え付けは、イチゴの生育を左右するので、丁寧におこないましょう。
イチゴの生育につれて伸びてくるランナーの処理は、時期によって異なります。ランナーとは、親株から子株につながっているへその緒のような茎のことです。
成長期や、実をつけている時期のランナーは余計に養分を消費しないよう、すぐにカットします。
一方、収穫が終わった時期であれば、ランナーはそのまま伸ばしておきましょう。株を成長させることで、翌年もおいしいイチゴをしっかりと収穫できます。
甘くておいしいイチゴを収穫するには、水やり、追肥、芽かきなど、いくつか気をつけるべきポイントがあります。
ご紹介している作業自体は、どれもさほど難しいものはありません。対策の中には、収穫以前に、イチゴ栽培そのものの失敗につながるものもあるので、初心者のかたは、全ての内容を確認することおすすめします。
せっかくイチゴを栽培するのですから、甘くておいしいイチゴを収穫したいもの。丁寧に育てて、ぜひおいしいイチゴを収穫してくださいね。
植物のお世話の基本は、水やりと肥料です。イチゴ栽培では、どちらもあまり手はかかりません。
まず、水やりについてです。水切れしないように注意する必要はありますが、水のやりすぎは根腐れを起こしてしまいます。基本的には、土の表面が乾いていたら水をやるという考えかたで、水やりをしましょう。露地栽培の場合は、自然の降雨で十分です。極端に雨が少ない場合を除いて、水やりの必要はありません。
追肥は、2〜3回が目安です。1回目は植え付け1ヶ月後、2回目は新葉が育ち始める2月下旬、3回目は3月下旬に施肥します。ただし、肥料を与えすぎると、株が弱り、病害虫の原因にもなるので、注意が必要です。追肥を不要としている栽培家の方もいるので、あまり神経質になる必要はありません。
使用する肥料には、リン酸が多く、チッ素の配合割合の少ないものが適しています。初心者の場合など、どの肥料を選べばいいのか分からない場合は、イチゴ栽培用として販売されている肥料を購入しましょう。
甘いイチゴを作るポイントは、栄養分と日当たりです。栄養分を果実に集中させ、日光を十分に当てることで、しっかりと果実を成長させられます。
栄養分を果実に集中させるために、芽かきという作業が必要です。不要な部分を取り除くことで、栄養分が分散することを防ぎます。
イチゴの場合は、株の根本から生えてくる脇芽が果実の生育に不要な部分です。この脇芽を摘む作業を、芽かきといいます。また、芽かきによって余分な脇芽がなくなるので、株元の風通しがよくなります。
イチゴの果実の生育にとって、日当たりは重要です。植え付けの際には、太陽の向きを考慮した向きに植えます。果実をつけてからは、より多く太陽が当たるように、場合によっては、プランターの場所を移動させましょう。
病害虫による被害は、イチゴ栽培に失敗してしまう大きな要因です。しかし、必要な対策をしっかりしておけば、リスクを最小限に抑えることができます。
イチゴがかかる代表的な病気は、うどんこ病や、灰色カビ病です。どちらも、菌の繁殖を抑えることで、ある程度リスクを減らせます。
対策としては、水を適量与えることで、株の病気に対する耐性をあげます。さらに風通しをよくして、病気になりにくい環境を整えることが重要です。また、暖かく多湿な時期に発生しやすいアブラムシによる害虫被害も、風通しをよくすることで防ぐことができます。
イチゴは、基本的に寒さには強い植物なので、プランター栽培の場合は、寒さ対策はあまり意識する必要はありません。ただし、極端な低温や積雪、霜への対策は必要です。プランターを軒下に移動させ、必要な場合は、表面にバークチップを敷き詰めるなどの保温をします。この際、保温のしすぎに注意しましょう。
イチゴは、寒さを認識することで、春に花を咲かせるので、一定の寒さにさらしておく必要があります。
イチゴは、栽培する際にいくつかのポイントに気をつけることで、失敗せずにたくさん収穫できます。イチゴ好きのかたにとって、甘いイチゴを好きなだけ食べられることは、家庭菜園で育てる大きなメリットです。
また、イチゴ栽培は、ガーデニングとして楽しめるという側面もあります。おしゃれな、専用のストロベリーポットで、緑の葉と赤い実の、鮮やかなコントラストを楽しんでみませんか。
栽培から収穫、さらに見た目も楽しめるイチゴ栽培に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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