2021年06月07日

愛車のバッテリー交換を自分でやってみよう

by DCM 編集部

公開:2021.06.07 14:40 更新:2021.10.04 16:23

長い期間、車に乗っているといつの間にか愛着が湧いてきますよね。
愛車を手放す時なんて、過去の出来事と愛車の存在が結びついて、「家族との別れ」くらいに思ってしまう人もいるようです。
そんな愛車をできるだけいい状態で乗ってあげたいと思いませんか?
例えば、車のバッテリーを交換したいと思ったときに、近くのディーラーさんやカー用品専門店で依頼する方も多いと思いますが、意外と簡単に自分でできちゃうので、この機会にトライしてみてはいかがでしょうか?

今回は、愛車を想うあなたに贈る、愛車をもっと長く楽しむためのバッテリー交換についてご紹介します。

突然のエンスト…その原因バッテリーかも?

夏場の仕事帰り、ゲリラ豪雨、エアコン最大稼動、そんな中エンジンがストップ(エンスト)した経験がある人もいるのではないかと思います。

その原因は豪雨でワイパーの高稼動や猛暑でのエアコン最大稼動、夜間の乗車で前照灯の点灯など、バッテリー消耗が激しかった可能性もありますが、そもそもバッテリーの充電できる能力が低下した結果、エンストを招きやすくなった可能性も十分に考えられます。

エンジンをかけるとオルターネーターという発電機からバッテリーへ充電されますが、いくら充電しても劣化によりストックできる電気容量が低下すれば、バッテリーあがりを誘発する要因となってしまいます。

このような事態を避ける為にも定期的なバッテリー交換がおすすめです。

バッテリー交換に関する5つの項目をピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください♪

5つの項目は以下の通りです。

①バッテリー交換のタイミング

②バッテリーの選び方

③バッテリーの交換方法

④バッテリー交換時の注意点

⑤バッテリーに関連するおすすめのグッズ

※今回は標準車用バッテリー交換をご紹介します。

※電装品が多く方はメモリーバックアップが必要です。

①バッテリー交換のタイミング

もちろん仕様によっても異なりますが、一般的な寿命は2~3年位が多いです。

交換の目安として、

1)アイドリング時のライトの明るさが以前より暗く感じる

2)エンジンのかかりが悪くなっている

3)パワーウィンドウの開閉が以前より遅くなっている

などがあげられます。

②バッテリーの選び方

バッテリーには型番があります。愛車がどの型番かを確認するには、現在車に搭載しているバッテリーを確認するのが手っ取り早いです。

型番の見方は「40B19L」であれば、

・「40」=容量の大きさ

・「B19」=バッテリーの大きさ(B=短側面サイズ、19=長側面の長さ・幅)

・「L」=プラスの端子の向き(L=左、R=右)

基本的には同一の型式を選びますが、同じ大きさ(ここではB19の事)・電極の向き(L)であれば、上位スペックの「42」「44」という容量の大きなバッテリーへの交換も可能です。

電装品など初期装備より追加している場合や日常の街乗りが多い方は大きな容量をおすすめします。

③バッテリーの交換方法

一見難しそうなバッテリー交換も、手順通りに実施すれば意外と簡単に自分でできちゃいます。ここからは、実際に自分でバッテリーを交換する方法をご紹介します。

1)道具の準備

念のため通電を避ける為のゴム手袋、ナットを緩める為の六角レンチやモンキーレンチを準備します。

2)バッテリー本体と台座を取外す準備

ナットを緩めて、バッテリーが土台から外れる状態にします。

また、工具を使用する際は、バッテリーの電極部に触れない様注意しましょう。プラスとマイナスの電極が通電してスパークしてしまうと車内の電装品を損傷される恐れもあります。

3)バッテリーの端子からターミナルアダプタを外す

この際に気を付けたいのは、取りはずしの順番です!正しい取り外しはマイナス→プラスの順なので、ここは間違えないように気を付けましょう。間違えてプラスから外してしまった場合、スパークしてしまう可能性があります!

4)旧バッテリーを土台から外し、新バッテリーを乗せる

いよいよ交換です。旧バッテリーを土台から外して、新しいバッテリーを乗せましょう。

5)バッテリーターミナルを取り付ける

新しいバッテリー端子にバッテリーターミナルを取り付けます。今度は取り外す時とは逆の順番で、プラス→マイナスの順に取り付けましょう。これで完了です!

<詳しいバッテリー交換を知りたい方は>

https://mirateo.jp/recipe/d54f6824-c170-44b8-9400-0756f8d21220/dictionaries

DCM株式会社「自分でできる車のバッテリー交換」

④バッテリー交換時の注意点

1)取り外し・取り付けの順番は取り付け時にプラス端子が工具や車体本体に触れて、スパークや電装品の故障を防ぐ意味があります。またネックレスや作業者の装備品などを通っても通電するので装飾品などはなるべく外してから作業してください。

2)固定しているネジやバッテリーターミナルのネジは汚れやサビで回りにくくなっている可能性があります。汚れやサビで回りにくくなっているネジに潤滑油を使用して外す場合は通電しない様、養生をおすすめします。

3)バッテリーターミナル自体に汚れがある場合、ワイヤーブラシなどでよく汚れを取って、端子との隙間を埋めてあげましょう。隙間が多いとスパークが続いてしまい危険性が高くなります。

4)作業の際は通電しないようゴム手袋などを使用しましょう。

⑤バッテリーに関連する、おすすめのグッズ

愛車のメンテナンスとして、いつもお家や車に備えておくべきおすすめグッズをご紹介します。

1)バッテリー補充液(密閉タイプ・ゲルタイプ除く)

バッテリー内の希硫酸は少しずつですが減ってきます。

側面の広い面に「upper・lower」など刻印がありますが、「lower」以下にならないように、補充が必要です。

バッテリーはいくつかの小部屋からなりますが、その各上部にある栓はコインなどで回して開栓できます。

そこから「upper」の線まで補充液を流し込みます。日常のメンテナンスとしてバッテリーの劣化を遅らせる意味でも大切です。

2)ブースターケーブル

夏場にコンビニの駐車場などバッテリーが上がってしまい、困っている人を見かけた事はありませんか?

車の発電はオルターネーターからバッテリーへ充電される仕組みですが、充電以上に電力使用が高くなるとバッテリー上がりが起こりやすくなります。

そのため、アイドリング程度の少ない発電時にエアコンやワイパー、前照灯などを一気に使用するとバッテリーが上がってしまう事もあります。

一度バッテリーが上がってしまうと、エンジンは停止し、再びエンジンキーを回しても、スターターが電力不足で上手く始動せず、エンジンがかかりません。

この時、他の車両からの電力供給受けてスターターを始動させるおすすめグッズがブースターケーブルです。

一般的にバッテリーの大きさ別・コードの長さ別に種類がありますが、コードは3m程度の長いものがあり、1つ車に搭載しておくと便利です。

いざ救援してもらおうとしても、相手の車両のバッテリーへ届かなければ意味がありませんので、十分に届く長さを確認してから購入するようにしましょう。

最後に

以上、今回は愛車のメンテナンスとして重要なうちの一つ、バッテリーの交換方法についてご紹介いたしました。

大切な愛車を長く、元気な状態で楽しむために、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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