2021年04月18日
by ジェックス株式会社 |
公開:2021.04.18 08:00 更新:2021.10.04 16:23
水槽で生き物を飼育する上で、避けて通れないのがコケの発生です。コケが発生してしまうと水槽の見た目が気になる上に、お掃除も大変ですよね。
そんな厄介なコケのお掃除や予防をサポートしてくれるのが『コケ取り生体』です。
コケ取り生体とは、その名の通りコケを取って食べてくれる生き物のことで、お魚、エビ、貝類など様々な種類が存在します。
このページではコケ取り生体を飼ったことが無い方にも、わかりやすくポイントをご紹介していきます!
水槽に発生するコケは大きく分けて4種類。飼っている熱帯魚とは関係なく、4種類全てのコケが生える可能性があります。
コケ取り生体ごとに食べるコケの種類が違うため、水槽のコケに合ったコケ取り生体を選ぶことがポイントです。
【紅藻(ヒゲ状ゴケ)】
放射状に伸び、緑、黒、灰色など色は様々。
【珪藻(茶ゴケ)】
広範囲に薄く、茶色く繁殖します。
【緑藻(糸状ゴケ)】
枝分かれせず長くのびる、緑色の糸状藻。
【浮遊性緑藻(アオコ)】
小さな藻で、大量発生すると水が緑色に見えます。
紅藻(ヒゲ状ゴケ)と珪藻(茶ゴケ)を食べる生体はほとんど変わらないため、今回は3種類に分けてコケ取り生体をご紹介します。
紅藻(ヒゲ状ゴケ)・珪藻(茶ゴケ)に効果的な生体は、一般的に緑藻(糸状ゴケ)やスポットゴケも食べてくれるとされます。
※個体差があります
3cm程と小さく安価で可愛らしく、水草もあまり食べないため人気のお魚です。
ガラス面・水草についたコケを吸盤上の口で食べ、餌付けが少し難しいと言われています。
別種であるオトシンネグロの方がコケ取り能力が高いと言われています。
美しい見た目で愛好家も多いプレコは、吸盤上の口で張り付き歯で削ってコケを食べます。
ただ、水槽や他のお魚を傷つける可能性もあり、一部の魚との混泳が難しいと言われています。また、まれに大きくなる可能性もあるので注意しましょう。
除去が難しい黒髭ゴケを食べる、数少ないお魚です。その名の通り水槽から飛び出しやすいこと、また大きくなるとテリトリー意識が少し強くなり、気性が荒くなる場合があるので注意しましょう。コケ取り生体として有名なアルジイーターと役割・性格が似ていますが、アルジイーターは黒髭ゴケを食べないので、黒髭ゴケに困っている場合はサイアミーズ・フライングフォックスがおすすめです。
コケ取り能力が高い淡水エビです。細かい葉についたコケや底砂についたコケを上手に食べてくれます。コケの状態を見て匹数を決めましょう。
観賞魚以外にも、フネアマ貝、石巻貝、サザエ石巻貝、ラムズホーンといった貝もコケを食べてくれます。
食欲旺盛で、コケを非常によく食べてくれる上に油膜も食べてくれるお魚です。基本的には温和な正確ですが個体差があり、気性が荒い場合もありますので注意しましょう。
浮遊性緑藻(アオコ)は藍藻の仲間ですが、藍藻対策とはコケ取り生体の種類が違いますので注意しましょう。根絶が難しい浮遊性緑藻(アオコ)ですが、そんな浮遊性緑藻(アオコ)を食べてくれる貴重な生体がマシジミです。水中の有機物を食べてくれるため、緑色の水もきれいになります。他のコケ発生も防止してくれますが、砂に埋まると回収が難しいためケースに入れて沈めておいても大丈夫です。
熱帯魚を飼うのが初めての方は、コケ取り生体を一から選ぶのは難しいですよね。そんな方におすすめなのは、オトシンクルスとヤマトヌマエビのセット!
相性もよく、色々なコケをバランス良く食べてくれます。
水槽の状態や好みに合わせて細かく選びたい!という方は、次の章でご紹介するポイントを参考にしてみて下さい。
コケ取り生体として有名なオトシンクルスやプレコ、ヤマトヌマエビですが、全てのコケを食べるわけではありません。
今回ご紹介した5つの分類から食べてくれるコケのバランスを考え、相性が良い生体を選ぶことがポイントです。
コケ発生の主な原因は、水中のリン酸とケイ酸が多すぎることです。リン酸・ケイ酸を吸収してくれるコケ抑制剤を使うという方法もありますが、リン酸・ケイ酸が増える原因を解決しない限り根本的な解決にはなりません。以下でご紹介する7つの原因を見直しつつ、必要な場合はコケ抑制剤などを上手に活用しましょう。
・バクテリアが足りない。
・水槽掃除の水換えや砂利掃除が足りない。
・エサの量が多すぎて水が汚れている。
・お魚を入れすぎていて水が汚れる。
・水草用の肥料が多く、コケの栄養になっている。
・直射日光が当たる場所に水槽がある。
・メンテ道具にコケの胞子が付いている。
コケの発生原因は大きく『水質の悪化』である場合が多く見られます。
コケ対策と合わせて、正しい水換えやお掃除方法も見直してみましょう!
以上、コケ取り生体についてご紹介しました。
ポイントをおさらいすると、以下の4つです。
・コケ取り生体ごとに食べるコケの種類が違う。
・生体ごとの特長や相性をみて、バランス良く飼育する(迷ったらオトシンクルスとヤマトヌマエビのセット!)。
・コケ予防に効果的な生体もいる
・コケが発生する原因も見直してみる
コケ取り生体を飼って、キレイで賑やかな水槽をつくるのも素敵ですね♪
提供元:ジェックス株式会社
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