2021年01月08日

塗装用具の使い方 塗る―ハケの種類と使い方―

by 株式会社アサヒペン

公開:2021.01.08 19:40 更新:2021.10.04 16:23

すじかいバケと平バケ

ハケは水性バケ、油性バケ、ニスバケ、トタン用ハケなど使われる塗料の種類によって使われている毛が違います。柄が斜めになったすじかいバケ、柄のまっすぐな平バケ、ズンドウバケなど、柄の形状によっても分類されます。すじかいバケはコーナーなど狭い場所を塗るのに、平バケは広い場所を効率よく塗るのに適しています。

すじかいバケは、コーナーや塗りにくいところを塗るのにも便利です。

新しいハケをおろすとき

新しいハケを使う前には、よくしごいて抜け毛を取っておきます。抜けかかった毛をそのままにして塗装を始めると、塗装面に抜けた毛が付いて、汚くなってしまうからです。

ハケの持ち方

1.持つ所は、柄の中心よりやや上。

2.あまり強く握らないこと。

3.ハケをラクに動かせるよう、ひじや手首にあまり力を入れないこと。

塗料の含ませ方

1.毛たけの1/3~2/3までを塗料の中に入れる。

2.穂先に平均に塗料を含ませる。(右図参照)

3.塗料の容器の内面に柄が触れるようにする。

4.容器の端で軽くしごいてから、被塗物にハケを持っていく。

ハケの使い方

ハケの動かし方には、塗料によって違ってきます。油性塗料のような乾燥に時間のかかる塗料の場合は、イラストのような手順で3段階にわけ、タテヨコ十分に塗っていきます。一方ラッカー系塗料のようにすぐ乾燥してしまう塗料なら、ハケを素早くタテ方向に動かして塗り上げます。

(1)まずタテに塗る。ひとハケ塗ったらひとハケ分あけて次のひとハケをタテに塗る。これは塗装面 に塗料を平均的に配る作業。

(2)次にハケをヨコに動かす。(1)で配った塗料をまんべんなく塗り広げる作業。

(3)最後にもう一度ハケをタテに動かしていきながら、ハケ目を整える。

ラッカー系塗料は、乾燥が早いためつねにタテ方向にハケを動かしながら塗り上げてゆく。

ハケが固まらないようにするために

ハケが乾いて固まらないようにするには、空気に触れさせないことです。水性・油性どちらの塗料もハケの部分を水につけておくとよいでしょう。使う前には水をよくきってください。固まりかけたハケには、ラッカーうすめ液が有効。少しの間つけておくだけで、また使えるようになります。

ローラーバケとコテバケ

広い面を簡単に塗ることが出来る道具として、ローラーバケ、コテバケを忘れてはなりません。表面 に凹凸のある場合はローラーバケを、フラットならコテバケを使います。どちらもつぎ柄が付けられますので、高い天井や屋根の塗装などもラクラク行えます。いずれで塗装する場合も、隅などはすじかいバケやミニコテバケなどであらかじめ塗っておきます。

ローラーバケの使い方

受け皿に用意した塗料にローラーを浸し、ローラーを数回転がして付着した塗料を均一にします。次に、塗装面 に塗料をW字に配り(イラスト参照)ローラー幅の1/3ほどを重ねて塗ります。最初はローラーを強く押しつけないように。塗料が減ってきたら徐々に力を入れるのが美しく塗るコツです。

コテバケの使い方

受け皿に用意した塗料にコテバケを十分に浸したら、余分な塗料を受け皿にしごいてしまいます。塗るときは手前に引くように心がけ、コテバケの下方は少し浮かせぎみにすると美しく塗れます。

塗装機器

外壁ほどの広さになったら、塗装機器を使ってみるのもいいでしょう。タイプは大まかに分けてコンプレッサー型と電動ハンディー型の2種類。

あとしまつ

塗装終了後はただちに塗装用具に付いている塗料を落とし水性なら水で、油性ならペイントうすめ液で下洗いします。その後、中性洗剤で洗えばベストです。ハケ洗い液を用いると中性洗剤で洗う必要はないので、なお便利。 油性塗料を洗う場合には手袋を着用して、手荒れを防ぎましょう。洗い終わったハケは陰干しにし、乾燥剤を入れたビニール袋へ入れて密封します。

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●化学繊維主体で油性塗料の伸びがよいハケです。

●手によくなじみ、使いやすい白木のハンドル。

●プロ感覚の手応えと仕上がりが楽しめます。

提供元:株式会社アサヒペン

https://www.asahipen.jp

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