2021年10月24日
by DCM 編集部 |
公開:2021.10.24 00:00 更新:2021.11.22 08:27
キャンプ用の寝具を揃えるとき、シュラフ以外にも必要なものがあることをご存知ですか?
実はキャンプ用マットがあるだけで、地面のでこぼこを緩和したり、夜間の底冷えを防ぐことができるのです。
そこで本記事では、
・キャンプ用マットが必須の理由
・キャンプ用マットの種類と特徴
・選ぶときのポイント
これらの3点について紹介します。
キャンプ用マットを使ってみたい方、これからキャンプ道具を揃えようと思っている方はぜひご覧ください。
実はキャンプ用マットとよく似た名前のアイテムに、インナーマットというものがあります。
キャンプ用マットがシュラフ(寝袋)の下に敷くのに対し、インナーマットはテント全体の底に敷くマットです。
そのため、インナーマットはテント内で過ごすためのもの、キャンプ用マットはシュラフで寝るときのためのものと理解しておくと良いでしょう。
ここからは、インナーマットとは別にキャンプ用マットが必要な理由として、
・地面のでこぼこを緩和できる
・底冷えを防げる
という2つのメリットを解説します。
<h3>地面のでこぼこを緩和できる</h3>
キャンプ場は自然の中にあるので、そのまま地面で寝ようとすると石や穴によるでこぼこがかなり気になります。
インナーマットは基本的に土汚れや虫の侵入を防ぐためだけの薄い素材なので、地面のでこぼこを緩和するには物足りないのです。
その点、キャンプ用マットの多くは分厚くて柔らかい素材でできているので、就寝時にマットレスの役割を果たしてくれます。
実はキャンプ場で寝るときの地面はかなり冷えているので、季節を問わず体温を大きく奪われてしまいます。
特に春、秋、冬のキャンプの際には、地面からの底冷えで夜眠れないという方もたくさんいます。
キャンプ用マットには断熱素材のものもあるので、インナーマットだけでは防ぎきれない底冷えの対策が可能です。
キャンプ中に体調を崩さないためにも、快眠を得るためにも、キャンプ用マットが必要不可欠だと言えるでしょう。
一口にキャンプ用マットと言っても、種類によって特徴が異なります。
ここでは、
・銀マット
・ウレタンマット
・エアーマット
・インフレーターマット
という主な4種類のマットに焦点を当てて、その特徴とメリット・デメリットを解説します。
銀マットとは、100円均一などでもよく見る銀色のレジャーシートです。
他の種類のマットと比べると圧倒的に価格が安く、コンパクトに畳んで収納することもできます。
ハサミで切って自分に合うサイズに調整することも可能、さらに価格に対して断熱効果が高いので、コストパフォーマンスの良いマットだといえるでしょう。
ただしマットが薄いので、地面のでこぼこを緩和するには物足りないことがデメリットです。
ウレタンマットとは、いわゆる家庭用のマットレスに使われているような素材でできたマットです。
高い断熱性、厚み、適度な硬さが特徴で、キャンプ用マットとして最初に購入する方が一番多いマットですね。
折り畳んでコンパクトに収納できるものが多く、洗いやすく、そして耐久性にも優れています。
価格も2,000〜4,000円で買えるので、コストパフォーマンスはかなり高いと言えるでしょう。
唯一デメリットをあげるとすれば、家庭用のマットレスと比べると寝心地が物足りないくらいですが、キャンプ場の環境で使えるものとしては十分な性能です。
エアーマットは、空気を入れて膨らませるマットです。
銀マット、ウレタンマットと比べると寝心地が段違いに良く、家のベッドで寝ているのに近い感覚で眠ることができます。
また、地面との間に空気の層ができるので断熱効果も高く、空気を抜けば他のマットよりも小さく収納することができます。
デメリットとしては、準備に時間がかかること。自分でマット一人分の空気を入れなくてはならないので、空気入れが必須になるでしょう。
また穴が開いたり、栓が外れたりすると使えなくなることもデメリットです。
インフレーターマットとは、自動で空気を入れることができるエアーマットです。
栓を緩めるだけでカンタンに膨らんでくれるので、エアーマットのデメリットを克服した商品だと言えます。
もちろん空気を抜けばエアーマット同様に小さく収納できるので、持ち運びはとても楽になります。
価格は高く、安くても数千円、高いと1万円を超えてしまうところがデメリットといえるでしょう。
ただその分、使い勝手と寝心地が良いので、初期投資がかかってもそれに見合うパフォーマンスを発揮してくれること間違いなしです。
次は、実際にキャンプ用マットを選ぶときに注意したいポイントを紹介します。
・自分の身体とテントに合うサイズ
・収納時のサイズ
・断熱性と防水加工の有無
購入する前に、まずは上記の3点をチェックしてみてください。
まず確認したいのは、自分の身体とテントに合うサイズです。
意外とテントのサイズに合わなくて、マットがスペースを取りすぎてしまうことがあるので気をつけてください。
特にテント内にはマットやシュラフ以外にもたくさんの荷物を置くことになるので、他の荷物がどのくらいあるのかも考慮してサイズを選ぶと良いですね。
次に確認したいのは、収納時のマットのサイズです。
いくらコンパクトに畳めると言っても、他の荷物もあるので自分がどのくらいの大きさなら運べるのか、どのくらいならリュックに入るのかを確認しておきましょう。
もし荷物が大きすぎる場合は、他の荷物を減らしたり、より小さく収納できるマットにしたり、移動手段を車にしたりと工夫をしてみてください。
意外と見落としがちなのが、断熱性と防水加工の有無です。
それぞれのマットの断熱性は、商品に記載されているR値という数字が高ければ高いほど性能が良いということになります。
また、雨が降らない日やテント内でマットを使う場合は防水加工がいらないように思えますが、実は夜露による結露でマットがびしょびしょになることが多いのです。
マットが濡れるとシュラフも濡れてしまうので、なるべく防水加工のものを選びましょう。
結論、キャンプ初心者の方には、銀マットとウレタンマットを組み合わせて使うことが断然おすすめです。
どちらも価格が安く、コンパクトに収納できるので、キャンプの初期費用を抑えることができます。
また断熱性が高い一方で薄いという銀マットのデメリットを、その上にウレタンマットを敷くことでフォローすることができます。
まずはこの2つから試してみて、その後で購入するマットを決めてみてくださいね。
キャンプ用マットは、地面のでこぼこを緩和する、底冷えを防ぐという点でシュラフ以外にも必ず用意しておきたいアイテムです。
これがあるだけで、キャンプの夜の睡眠が大きく変わってきます。
初心者の方は、まずは銀マットとウレタンマットを組み合わせて使うと、初期費用を抑えつつ効果的に使用することができるでしょう。
他に揃えるキャンプ道具と合わせて、まずは具体的な商品を手にとってみてください。
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