2020年12月31日

絵具のお話 絵具ってどうやってできているの?

by ターナー色彩株式会社

公開:2020.12.31 20:40 更新:2021.10.04 16:23

早速ですがみなさま、絵具ってどのようにしてできているか知っていますか??

今回はターナー色彩株式会社の看板商品でもあるアクリルガッシュを例に、絵具の製造工程を簡単にですがみなさまにご紹介できればと思います。

「アクリルガッシュの材料とは」

まず、アクリルガッシュの材料は大きく分けると4つになります。水と顔料とエマルジョン(樹脂のことです)と添加物です。顔料は色のもと、エマルジョンはそれらをくっつける糊の役目をしてくれます。

添加物にはそれぞれ役目があり、防腐や防カビ、凍結防止などさまざまです。ここではそれらをひとくくりにして添加物とさせていただきます。

以上の材料を混ぜ合わせます。

「材料を混ぜ合わせる」

混ぜ合わせたアクリルガッシュのもとをロールミルという機械に移してよく混ぜ合わせます。

ここで原材料を均一に混ぜ合わせることで、なめらかな描き心地で、色ムラの少ない発色のいい絵具になります。

また、同じ機械で色々な絵具をつくるので、色移りしないように洗浄は入念に行います。

「添加物を混ぜ合わせる」

そして、よく混ぜ合わせたアクリルガッシュのもとに、顔料をくっつける役目をしてくれるエマルジョン(樹脂)と、さまざまな効果を持たせる添加物を混ぜ合わせることで、ようやくアクリルガッシュになります。

「商品の検査」

ここまできたら、次は商品の検査になります。

同じ商品でも、色調や粘度、光沢、色ムラなどが違ってしまっては大問題です。

さまざまな測定機械に加え、検査判定者の目でも確認が行われます。

この検査で不合格になったものは、また顔料や添加物を足したりしながら前の作業を繰り返して調整していきます。

「アクリルガッシュがついに完成!」

そうして合格がでたアクリルガッシュがチューブに詰められ梱包されてみなさまのもとに届きます。

どうでしたでしょうか。みなさまの想像とは違ったでしょうか。ただ、これはあくまで一例です。

商品によっては別の機械を使ったり、その他のさまざまな工程が加わることもあります。

その辺りはまたの機会にご紹介できればと思います。

それでは、またお逢いしましょう。

提供元:ターナー色彩株式会社

https://www.turner.co.jp/

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