2020年12月28日

出費がかさむ年末の光熱費全般を抑える方法

by DCM株式会社

公開:2020.12.28 21:10 更新:2021.10.04 16:23

2017.11.29
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。

お悩み

「年の瀬ってそれでなくても物入りですが、この時期、ポストに投函されてくる電気やガスの検針票を見ると、毎度その金額にビックリしてしまいます。寒いし、午後も早くから暗くなり灯りの必要な時間も長い冬は仕方がないところはあるにせよ、もう少し光熱費全般を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか? 」

■そもそも光熱費とは?

最初に「光熱費」が意味する範囲を把握しておきましょう。「光熱費」というのは文字通り「光と熱」、具体的には「電気」、「ガス(都市ガス・プロパンガス)」、「灯油(石油)」、その他「熱供給」(薪や地域冷暖房など)といった、生活するのに必要なエネルギー(源)を購入するのにかかる費用をさしていいます。

「電気」「ガス」「灯油」等、それぞれ利便性、安全性、コスト、効果といった点で一長一短あり、また地域性や住まいの環境や条件によっては使いたくても使えないエネルギーもあります。

例えば、気密性が高いために一酸化炭素中毒のおそれがあり、灯油置き場も確保しにくいマンションなどの集合住宅では、「灯油(石油)」の使用が全面禁止されているケースも多く、灯油を使用する石油ストーブや石油ファンヒーターを持って引越しする場合などは注意が必要です。

■いつ、どこで、どんなエネルギーが必要?

さて「電気」「ガス」「灯油」。これらが一般的にどう使い分けられているのかも、ざっとご説明しておきましょう。

まず「電気」は、照明、家電、調理、冷房、暖房、給湯など、じつに広範な用途をカバーしています。また同じ「電気」を利用するといっても、使用する器具によって使用感やコストパフォーマンスに幅があるエネルギー源です(エアコンと電気ストーブなど)。

「ガス」は主に調理、給湯、暖房に使用され、「灯油」は暖房、給湯などに使われます。これらは基本的に「熱を作る」用途に使われることが多いです。

自分たちの暮らしている地域の気候や、住まいの形状、特性。それから家族のライフスタイルなどを総合的に鑑みて、これら「電気、ガス、灯油」各々を組み合わせるのか? 「電気」のみを様々な器具で使い分けるのか? いつ、どこで、どんなエネルギー源を必要としているのか? 一度、暮らしを振り返り、使い途を考えてみるといいですね。

■意外と大きい?照明にかかるコスト

さてこの「光熱費」全体の中で、各家庭にかかる負担のなかでは「給湯」の割合が全国的に平均しても大きいのですが、これは入浴の習慣の根強い証左でしょうか。「暖房」コストについては予想に違わず北海道、東北、北陸地方で突出しており、他地域は比較的横並びです。

【参考】

電気・ガス・灯油の光熱費を徹底比較

http://standard-project.net/energy/statistics/household-energy-consumption.html

そして横並びといえば、「照明」「家電」にかかるコストにも、全国的な差異はあまりみられないというのも、興味深い点だと思います。(※1)

昔からよく言われている「電気代の節約術」に、電気(照明)をこまめに消す、というものがありますね。「電気(照明)を、不用意につけっぱなしにする」振る舞いへの、えもいわれぬ忌避感というのは多くの人に共感を持たれるものではないでしょうか。

一方、防犯面の生活術として「外出中も灯りをつけ、家の外に漏れるようにしておく」「常夜灯をつけておく」というものもあり、必要に迫られて「つけっぱなし」にしているという側面もあるのではないかと思います。

仮に一日中「つけっぱなし」にするとなると、たとえ照明一つ(一箇所)にしても1日あたり30〜50円のコストが生じますので、各々の場所での必要性を鑑みてつけたり、消したりを行うようにしたいところです。

■照明器具を選ぶという節約術

近年、LED(Light Emitting Diod/ライト・エミッティング・ダイオード。発光ダイオード)照明器具が注目され、着々と各家庭に導入されています。LED照明器具は省エネ性が高く、一般電球(白熱電球)に比べると消費電力は1/5 から1/8。また長寿命でもあり、通常の使い方であれば10年ほどもの長い間、交換の必要がないと言われています。

LEDは立ち上がりが早いという特性もあり、常夜灯としてのみならず防犯灯としての利用にも適しています。イニシャルコスト、ランニングコスト両面で、電気代の削減に貢献するということです。

ただ一点、 LED電球は寿命が長いぶんランプ交換の頻度は低く抑えられますが、照明器具自体の寿命は従来品とあまり変わりません。電球交換のタイミングは照明器具自体の交換タイミングとほぼ等しいという認識でいたほうが安全です。器具自体の点検、交換を忘れないようにしましょう。

LED電球は価格が高いので購入を躊躇する方も多いかもしれませんが、一部のメーカーでは省エネ性能を維持しながら、寿命を少し短くするかわりに価格を抑えた商品もあるので、ご自身のニーズに応じて選びましょう。

■節約とQOL(Quality Of Life)の落とし所を探る

特に冬場は健康や命にも関わる「熱」を産むため多く必要とされるエネルギー、「光熱費」ですから、なるべく無駄を省いてコストを抑えることは大切とはいえ、節約を試みるあまりにQOL(Quality Of Life…生活の質)を著しく損なうことのないようにしなければならないというサジ加減が必要です。

目安としては生命や安全に直接関わらなさそうな部分から。「エネルギーの使い途」を見直してみてはいかがでしょうか。

※1)住環境計画

http://www.jyuri.co.jp/

DCM LED電球 広配光 LDA4N-G-4T5-E1 40形相当

寿命は約2万時間!1日5.5時間使用した場合、約10年間使用することができるLED電球です。一般的なLED電球に比べ寿命は半分くらいですが、そのぶん価格がお手頃なのが魅力。

<プロフィール紹介>

藤原千秋

大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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